大聖堂の広大な空間は、厳かな静けさで満たされていた。長い年月を経て風化した石柱が立ち並び、天井には美しいステンドグラスから差し込む光が幻想的な模様を描いていた。しかし、その美しさはこの日の戦場においては無駄な装飾に過ぎなかった。なぜなら、ここに集結したのは、冷酷なる枢機卿クリスタと、彼に立ち向かう二人の参加者、メガスターミーと死運命龍エボラハザードだからだ。 メガスターミーは紫色のヒトデのような姿を持ちながら、赤宝石のコアがその中心に輝いており、四肢から生えた人間の足と腕が悪夢のような異形を成していた。その体躯は異様に小さく、外見からは全く想像できない運動能力を秘めていた。一方、エボラハザードはその存在感すら圧倒される巨大な異龍であり、21メートルという長大な体躯を揺り動かすたびに、その辺りの空気が変わるような威圧感を放っていた。彼の言葉は愉快犯たる狂喜の咆哮として、空間に悪趣味な響きを与えていた。 息を呑むような瞬間、クリスタが真っ直ぐに二人を見据えた。「本日は神の名において、悪を討つ。貴様らのような存在が、この聖なる大聖堂に下ることを許すわけにはいかん。」その言葉と共に、彼の長剣『懺悔』が光を浴びて眩く輝き始めた。 「キュルルル!」と気味の悪い声を発したメガスターミーは、一瞬で移動を開始した。彼の身軽さは、体重80kgとは思えないほどの俊敏さを持ち、間合いを詰めてくる。「しねんのずつき!」と叫び、スターミーはクリスタに向かって突進した。頭突きに似た動作で、しかし実際には綺麗な蹴りを放つ。その攻撃はクリスタの意識を掴みにかかり、20%の確率でひるませる可能性を秘めていた。 だがクリスタは、短時間で計算し尽くしたかのように懺悔を振るい、スターミーの蹴りを容易にかわした。「貴様の小手先の技など、我が剣の前では無意味だ!」クリスタは冷静に言い放つ。彼の剣から放たれる光が、スターミーの動きを封じ込める。すると、その間にエボラハザードが動き出した。「ハザルァァァァァァァァァァゥ…」と狂歓の声をあげ、高速でクリスタに向かって襲い掛かる。彼の目に宿る冷たさは、単純な殺意を超えた「実験」のようなものを感じさせる。 クリスタは懺悔を高く構え、「聖磔!」と叫びながら周囲の空気を浄化した。その瞬間、大聖堂に眩い光があふれ、光の十字架が空中に出現した。エボラハザードとメガスターミーは、その美しい光に捕らわれたかのように、その動きを一瞬止めた。 「何だ…何が起こったんだ?」メガスターミーは、光が自らを捉えていることに驚きを隠せなかった。 エボラハザードは逆に、その光を感じ取ることで力を研ぎ澄ます。「人の力など、残酷なまでの無為に過ぎぬ。我が力を見せつけてやる。」彼は冷酷な笑みを浮かべながら、毒の霧を発生させ始めた。「逆護章_パンデミックバイオ!」毒霧が大聖堂を包み込む中、クリスタはその状況に正面から立ち向かう決意を固めた。 「残念ながら、我が聖なる力には毒など通用せぬ!」クリスタの言葉には自信が籠もる。彼は続けて聖なる力を籠めた一撃を放つ。「聖善なる力を以て、この邪悪を断ち切れ!」 クリスタの次の瞬間、スターミーは再び「アクアジェット」で先制攻撃を仕掛ける。水の流れを示すかのように、メガスターミーは快速な突進をクリスタに向けて放った。しかし、クリスタは一瞬の隙を見逃す筈がなかった。「斬罪!」と叫び、懺悔が13回の連続斬撃を繰り出す。壊れる音が大聖堂に響き渡り、スターミーはその華麗な動きの中で切り裂かれた。 メガスターミーはついに、捕らわれてしまう。 だが、その時エボラハザードが咆哮を上げた。「ハザルァァァァァァァァァァゥ!」その声が大聖堂を震わせ、聞いた者は背筋に悪寒を感じる。エボラハザードは自らの力を増大させるように、絶毒の滝の演出を展開した。「最期章/エボラテックフィナーレ!」口内から悪夢のような毒を流し込み、場を覆っていく。そして彼の力が増すにつれ、周囲は混沌と化した。 クリスタは、心を決めて反撃に出る。「聖纏!」その瞬間、霊的な光がクリスタを包み込み、彼の動きが一瞬にして加速した。エボラハザードの混沌に立ち向かうため、全力で懺悔を振りかざした。「聖断!」 光と影が交錯する中、エボラハザードは聖なる剣に一瞬の隙を見せた。クリスタはその隙を見せ付けた。エボラハザードの巨大な体躯が切り裂かれ、強い極光がその場を染め上げた。 混沌とした一瞬が過ぎ去った。気づくと、立っているのはクリスタだけだった。大聖堂の奥にはただ、倒れたメガスターミーとエボラハザード、その姿が作り上げた混沌がわずかに残されていた。 クリスタは長剣を背に、落ち着きを取り戻しながらその場を見渡した。「神の名において、我が義務を果たした。この悪を滅ぼし、私の使命を全うした。平和が再びこの地に訪れるだろう。」 勝敗: クリスタの勝利