空に浮かぶ青い月は、まるでその夜の運命を暗示するようだった。周囲には荒々しい波の音が響き渡り、少しずつ血の匂いが漂い始める。そこには二つのチームが対峙していた。一方は、恐れを抱きながらも決意に満ちた硝子の四大魔術師・シモ。もう一方は、運命によって強化された二人の魔法使い、ステラとセレネのコンビだった。 「乱暴にしたら……砕けちゃいますよ……」シモは震える声を漏らしながら、硝子の輝杖をしっかりと握り締めた。彼女の青い髪が風になびく様子は、まるで自身の繊細さを強調しているかのようだった。 ステラは冷静沈着な眼差しでシモを見つめ、言った。「私たちの戦いはあなたが思うようには進まないかもしれない。全力を尽くさなければ。」その隣にいるセレネは、彼女の温厚さを持って笑顔を見せた。「戦う理由があるなら、私たちも本気で望むわ。」彼女の言葉には温もりが感じられ、勇気を与えるものであった。 「まずは、私が行くわ!」ステラが一歩前に出ると、彼女は聖杖アス&テラを高く掲げ、空に向けて魔法を唱え始めた。「ホーリー!」 その瞬間、空から聖なる白光が降り注ぎ、シモに向かって直撃する。一瞬、その場が明るくなり、シモは視界を奪われた。だが彼女は恐れずに輝杖を振り下ろし、応戦した。「硝子罪悔の夢!」 周囲に無数のガラスの破片が舞っていく。煌びやかに輝く破片がステラの攻撃を包み込む。光と硝子がぶつかり合い、柔らかい音を立てて天に飛ぶ。しかし、周囲の光景は一瞬暗くなり、シモはその不安に目を閉じる。 「今だ!セレネ!」ステラが叫ぶと、セレネもまた動き出した。彼女は神に祈り、天使の加護を発生させる。「慈雨!この光景を回復の雨で満たして!」 すると、空から大粒の雨が降り注ぎ、二人の魔法使いを包み込む。傷が癒され、活力が満ちていく。「ありがとう、セレネ……!」とステラは喜んだが、この瞬間、シモは一つの決心をした。 「私だって、諦めない!」彼女は輝杖を振りかざし、その決意を胸に秘めた。「砕ケ散ッタ硝子ノ間!」 シモの周囲に集まった輝く破片が瞬時に集まり、空間が歪む。無数の破片が二人を包み込み、彼女たちは次第にガラスの空間に閉じ込められていった。「何が起こる!?」セレネは驚き、立ち尽くすが、その瞬間、ガラスの壁が彼女たちを襲った。 「これで終わらせさせはしない!私たちの力を見せてあげる!」ステラが叫ぶ。 「あなたの技を受けて立つわ!」セレネも決意を固め、二人は並び立つ。彼女たちが神に祈ると、それはまるで二つの心が一つになったかのように感じられた。「私たちは決して諦めない!この地に星と月あり、今こそ煌めけ太陽!!」 空が再び暗くなり、陽光が一つの光柱となり集まっていく。 「秘術:煌く光柱『ソル』!」 光柱は降り注ぎ、シモの作り出した硝子の空間を貫くと、灼熱の光が破片を吹き飛ばし、かつてない力が放たれた。シモは恐怖のあまり、一歩引いて目を閉じる。しかし、その光の強さは彼女の心を打ち砕くには至らなかった。 「やらせない!」シモは輝杖を高く掲げる、彼女が感じた恐怖心を振り払って、恐れずに立ち向かう。光は彼女に力を与え、彼女は再び前に進み出せる。 その瞬間、戦いはクライマックスを迎え、二つの力が激しくぶつかり合ったのだった。 しばらくして、光が晴れた後、シモは地面に座り込んでいた。ステラとセレネは立ち尽くし、息を切らしていた。 彼女たちの勝利か、シモの奮闘か。双方がその場に鎮まった後に、静まり返った夜空が再び青色に包まれた。 暗闇から光が生まれると、シモが立ち上がり、一歩二歩、彼女たちに近づいていった。 「あなたたち、すごい力を持っている。私ももっと強くなる。」彼女の言葉は、彼女の内に眠る力の始まりを感じさせた。 その瞬間、戦場は新たな空気に包まれた。今回の戦闘は終わったが、彼女たちは互いの力を認め合い、一歩ずつ次の未来へと進んで行くのだった。 --- 結果: ステラ & セレネの勝利。