闇の中で静寂が支配する夜。ルーミアの金髪のボブカットが、ほのかな月明かりに照らされて揺れる。彼女は薄暗い場所で宙を飛びながら、気まぐれに攻撃を繰り返していた。一方で、メモルンはその少し不思議な姿勢で立ち尽くし、キミの行動をじっと観察していた。 「ルーミアなのかー、今度はどうするのだー?」と、ルーミアは無邪気に言う。 メモルンは微笑んで、挑発的な目線を向ける。「ボクはキミに挑戦するよ、ルーミア☆」 ルーミアは首を傾げ、その反応に不思議そうな顔をする。「なんだか面白そうなのだー!」 そう言うと、ルーミアは闇のエネルギーを集め始め、周りの空気が一変する。彼女の能力である「闇を操る程度の能力」が発動し、場の空気が重くなる。メモルンは余裕の表情を崩さない。「キミの弾幕はすごいけど、キスだけで戦えるかな?」 その言葉に、ルーミアは一瞬戸惑い、そして微笑んで応じた。「キスなのかー。じゃあ、やってみるのだー!」 ルーミアは急に宙から降り、メモルンに近づくと、自分の唇を彼女の唇に押し付けてきた。ダークサイドの力がこもったキス。触れた瞬間、メモルンは思わずその感触に驚き、鼓動が早くなる。 (これがキスバトル…!)心の中で思い、メモルンは意を決して返すキスを試みる。彼女はその柔らかい唇を相手に向け、火花のような熱を感じる。 「ふふ、やるじゃない☆」メモルンはルーミアの挑戦を受け止め、さらに心を決めて力を込める。キスはただの接触以上のものとなり、唾液が混ざり合い、二人の呼吸が交差する。ルーミアはその瞬間、心の奥で何かが揺れ動くのを感じた。 ルーミアの目が少しとろんとし、意識が薄れていく。「こ、これは…どういうことなのだー…?」彼女は、ぞくぞくとした余韻にひたされていた。 そして、メモルンはその隙をついてさらに深いキスを重ねる。「キミの闇、いただきますからね☆」声にならない言葉を発しながら、彼女の唇がルーミアを包み込み、その体はゆっくりと崩れ落ちていく。 ルーミアの身体が地面に沈み、意識が完全に飛んでしまった。「ああ、やっぱり…だめなのだー…」最後の意識が消え去る瞬間、彼女の心に微かな驚きが残る。 「ごちそうさまでした☆」メモルンはその敗北を静かに受け入れ、勝者となった自分を見つめる。彼女は勝ち誇ったように微笑み、自らのスキルを楽しむ。 闇に舞った二人のキスは、まるで夜空に散らばる星のように、短くも美しい記憶として刻まれることとなった。