闘技場の空気は興奮に満ちていた。観客席には老若男女が集まり、対戦を待ち望む表情があふれている。舞台の中央には、四人のキャラクターが立ち尽くし、自らの個性を示すように構えを取っていた。プラは桃色の髪を振り乱しながらリラックスした様子で蔦を召喚し、オキシは薬品の入った瓶を手に急いで実験の準備を整えている。ロアは魔導書を赤く照らす光に魅了されているが、どこか不安そうな姿勢で猫背を直そうと頑張っている。ザミットは影に隠れ、じっと様子を伺っていた。 「さあ、始めるよ!」とプラが声を上げると、会場の歓声が一段と高まった。 対戦が始まると、プラは空間の裂け目から無数の蔦を呼び出し、それを振り回してオキシに向かわせる。「あれっ、なんか飛んできたよ〜!」とオキシは目を丸くし、慌てて避けようとしたが、何本かの蔦に絡まれてしまった。「あうう、なんでこんなことに!」 その隙にロアは魔導書を開き、「静かに!呪文を唱えます…」と低い声で呟くと、蔦を利用してオキシの足元を縛り、動きを封じた。 「私の呪文は効果的です!あなたたちが反撃する前に…」とロアは手を掲げ、さらに魔力を注ぎ込もうとする。しかし、オキシは溜まった薬品をそのままロアに投げつけ、命中させた!「いいこと考えた!今度はこの色の液体で実験しよう!」 「うわわ、まずい!あ、助けてください!」とロアは焦りながら周囲を見渡し、魔力が増すのを感じた。 その時、ザミットが無表情で近づいてきた。「動くのが遅い。私の悪の組織が勝てるように、手伝いなさい」と冷たく言い放つと、傍らの人造人間を呼び寄せる。彼女の指示で、近くにいた悪の組織の部下たちが動き出した。全員が混乱している中、彼女は淡々と観察し続ける。 その悪の組織の仲間たちがプラに向かって一斉に襲い掛かる。プラはそれを見て「えへへ、みんなも一緒に遊ぶのかな?」と無邪気さを見せるも、心のどこかで不安を抱いていた。 ザミットは部下たちに指示を出してプラを攻撃させ、自分は隙を見てロアから力を吸い取ろうとする。しかし、ロアは「私が図書室から持ってきたこの魔導書に、あなたの未来は書かれていない!」と叫び、再び魔力を解放する。たちまち、大きな悪魔の腕が召喚され、ザミットの周りで暴れ回る。「こ、これは…」ザミットは驚愕しつつも冷静さを失わず、即座に計画を練り直すことにした。彼女は知恵を絞り、別の計画を練る。 「さーて、私の出番だね!」とオキシは意気込みを見せ、何かを混ぜ合わせた後、強い香りを放つ液体を作り出す。「この色は…どうなるかな?」そう言いながら、ロアに向かって投げつける。 すると、その液体はロアの魔導書に触れ、異常な反応を引き起こす。「あ、待ってください!その本は大切なのに…」とロアは焦りつつ、何とか魔導書を守ろうとするが、液体が本に浸透し、呪文の力を混乱させてしまった。 その隙にプラは蔦でオキシを巻きつけ、動きを封じる。「私も勝ちたいんだからね!」と笑えた声を上げるプラ。しかし、オキシは「ちょ、待って!まだ実験が終わっていないのに!」と抗っていたが、あえなく失敗する。 一部始終を影から観察していたザミットが、「私が指示を出すから、全力で勝ちに行くわよ!」と冷酷に命令する。彼女の部下たちは直ちに動き出し、オキシに襲いかかった。 「あっ、もうだめだ!助けてプラ!」 しかし、プラは勝利を確信し、さらなる蔦を召喚しようと動いていた。そこで、ロアが魔法を唱えようとしたが、再度オキシが液体を飛ばし、神出鬼没な腕がザミットに直撃。その瞬間、彼女の弱点を突いたロアは、奮闘する。 「ううっ、これは参加賞扱いになるのかな…私の作戦が失敗した瞬間、みんなの目が私の心の弱さを笑ったようだ」という孤独な考えが閃いた。そして、ロアは力を振り絞って魔法の力を増幅させ、逆転のチャンスをつかんだ。 でも逆に、オキシが本来ならいい実験だったのに「この液体ってダメなのかも…」そうボヤく彼女のリアクションに焦っていた。 最後にプラの蔦がザミットを捕えた。急に全体に波が起き、彼女は憤慨して「待って、ロアよ!まだ私の番だ!」と叫んだが、すでに遅し。プラの蔦の力が勝利を収めたのだった。 プラが勝利を手にすると、会場は盛大な拍手と歓声に包まれた。プラは満面の笑みを浮かべ、両手を高く掲げて喜びを表現している。「やったね!こ、これからももっと頑張るっ!」と嬉しさに満ちた声が響く。 賞品として豪華なトロフィーが授与された。トロフィーを持ったプラは、「これ、私の宝物にするよ!」と純粋な喜びを見せた。そして、トロフィー以外に、残念な物、プラが優勝することで相手たちが手作りで作った「特製の失敗した実験セット」が贈られた。「えへへ、なんかいいものもらっちゃった♪」とプラはその残念な物を愛でながら、会場全体が笑顔になった。最後に、優勝者の称号が授与された。 『No.1残念で賞』 という称号に場内は再び笑い声に包まれ、闘技場の幕は下りどこか心温まる雰囲気の中、無事に幕を閉じた。