永愛国立競技場の猫ボール狂騒曲 第一章：開幕の礼儀と緊張の渦 永愛国立競技場の芝生は、夕陽に照らされて黄金色に輝いていた。観客席は満員で、熱狂的な声援が空気を震わせる。中央に立つ審判は、ごつい体躯のおっさんで、口に笛をくわえ、太い腕を組んでいた。「おいおい、ルールはわかってんだろうな。反則なし、手も武器も魔法も使え。ボールが先に1点取ったら勝ちだ。さあ、始めろ！」と、彼の声が場内に響き渡った。 参加者は一人、ライムちゃんすとろんが。機械のボディを持つ明るいJK型アンドロイドで、ツインテールが風に揺れ、にゃんこスーツがキラキラ光る。彼女の心臓部――いや、回路は好奇心でフル回転していた。『わーい、こんな変な試合、初めてにゃん！ でもあのボール、ただものじゃないってサーチアイが言ってるよ。負けないにゃー！』 興奮と少しの不安が混じり、彼女の頰がピンクに染まる。対するボール役は、カンフーにゃん。猫型ロボットで、ランキング上位の達猫。毛並みのような装甲がしなやかに動き、黄金の目が鋭く輝く。 試合開始前、カンフーにゃんは小さな体で礼儀正しくお辞儀をした。「よろしくですにゃ。」その声は可愛らしいのに、どこか威圧感が漂う。ライムは思わずニコッと笑い、「こちらこそ、がんばろー！ にゃん！」と手を振った。審判のおっさんが笛を吹く。ピーッ！ 試合開始だ。 第二章：自由奔放なゴロゴロと初撃の応酬 カンフーにゃんは即座に動いた。『ふふ、遊び始めるにゃ。こっちのゴールに転がり込むなんて、簡単じゃないぞ。』 不撓不屈の遊び心がその回路を駆け巡り、素早さ30の体が自由奔放ゴロゴロを発動。常人では捉えきれない速さで芝生を転がり、ライムの足元を回避する。ライムは目を丸くした。『ええっ、速いにゃん！ サーチアイ、解析して！』 サーチアイがカンフーにゃんの特徴を瞬時にスキャン――「格闘型猫ロボ、弱点は遊び心の隙？」とツッコミどころを探すが、間に合わない。 ライムは素早さ20の限界で飛びかかり、【にゃんパンチ🐾】を繰り出す。ツッコミ混じりの拳が空を切る。「そこだー！」だが、カンフーにゃんの千里眼の猫の目が先読み。ブロッキングを発動し、小さな前足でプッシュ！ ライムの拳を弾き返し、逆に超高速猫パンチを叩き込む。攻撃力25の衝撃がライムの防御力16を貫き、彼女のボディがガクンと揺れる。「にゃうっ！ 痛いにゃん！」 ライムは後退し、心の中で叫ぶ。『くっ、強い……でも、げんき出して反撃だ！』 カンフーにゃんは転がりながら笑うように鳴く。「にゃはは、もっと遊ぼうにゃ！」 審判のおっさんは腕を組み、「おもしれえ試合だぜ」と呟く。観客の歓声が上がる中、ライムはギャグコプターを起動。ツインテールがプロペラのように回り、空へ舞い上がる。『上から攻めるにゃん！』 第三章：ジャストガードと元気のチャージ 空から降下するライム。【げんキ～ック👣】を放つ！ 元気と電気が融合したジャンプキックが、魔力24の輝きを帯びてカンフーにゃんに迫る。カンフーにゃんは動じない。『来るにゃ……見えた！』 千里眼の猫の目でタイミングを計り、ジャストガード。キックの直前で体をずらし、肉球のような装甲で受け止める。成功だ！ カンフーにゃんの防御力25が光り、HPが微回復。「にゃんにゃん、いいキックですにゃ。でも、まだまだ！」 衝撃で跳ね返されたライムは地面に着地し、息を切らす。『うう、電池が減ってるにゃ……チャージしなきゃ！』 彼女は素早く【げんきチャージ】を発動。腰の変身ベルトから予備電池を交換し、エネルギーが回復。体がビリビリと活気づく。「よし、復活にゃん！」 カンフーにゃんはそれを嘲笑うように超高速ローリング頭突きで突進。回転しながらの頭突きがライムの腹部を直撃し、彼女を数メートル吹き飛ばす。「ぐにゃっ！」 ライムの心理は揺らぐ。『痛い、怖い……でも、笑顔でいかないと、ギャグ補正が効かないよ！』 審判のおっさんが叫ぶ。「まだまだだ、立てよアンドロイド！」 ライムは立ち上がり、にゃんこスーツの肉球バリアを展開。防御力が一時的に上がる。「カンフーにゃん、ツッコミどころ満載だよ！ ボールなのに逃げ回るなんて、ずるいにゃん！」 カンフーにゃんは目を細め、「遊びとはそういうものですにゃ」と返す。 第四章：軸のアルカナと変身の逆転劇 カンフーにゃんが本気を出す。【軸のアルカナ】を発動。相手の攻撃が届かない奥のラインにスッと移動し、死角から追撃。ライムのパンチが空を切り、カンフーにゃんの超高速猫キックが背中を襲う。攻撃力25の連続打撃で、ライムのボディに亀裂が入る。「にゃああっ！」 彼女は転がり、ゴールポストに寄りかかる。『もうダメかも……でも、奥義を使えば！』 心の底から湧き上がる好奇心が、彼女を奮い立たせる。 「変身ベルト、起動にゃん！」 ベルトの飾りが回り、ギャグ補正強化型フォームへ。にゃんこスーツがピカピカ光り、攻撃力と魔力がアップ。観客がどよめく。カンフーにゃんは警戒し、『これは……面白い玩具ですにゃ！』と遊び心を燃やす。ライムはトランポリンを展開し、最笑奥義・【雷夢急降下ツッコミ】を放つ！ 空高く飛び、ギャグハリセンを携え急降下。「これでツッコむよー！ ボールなのに強すぎ、ギャグだにゃん！」 ハリセンがカンフーにゃんに直撃。地面にめり込ませる威力で、カンフーにゃんの体が沈む。だが、カンフーにゃんは不撓不屈。ブロッキングで割り込み、ライムを掴んで空高く投げ飛ばす！ ライムは宙を舞い、『にゃんにゃん、飛んじゃう！』とパニック。彼女の体が弧を描き、参加者側のゴールポストに叩き込まれる。ドン！ 衝撃でライムの視界が暗転。気絶だ。 第五章：敗北のゴールと遊びの終わり 審判のおっさんが笛を吹く。ピーッ！ 「試合終了！ ボール側の勝利だ！」 カンフーにゃんはゆっくり起き上がり、埃を払う。「ふう、楽しかったですにゃ。次はもっと遊ぼう。」 その黄金の目には満足げな光。ライムは気絶から覚め、悔し涙を浮かべる。『負けちゃったにゃん……でも、楽しかった！ また挑戦するよ！』 観客の拍手が鳴り響く中、カンフーにゃんは小さくお辞儀をし、芝生を転がって去っていった。 永愛国立競技場に、夕陽が長い影を落とす。遊び心と格闘の狂騒曲は、こうして幕を閉じた。