市立図書館の静寂を破るのは、今日も元気なエリナの叫び声だった。彼女はマンドラゴラを振り回しながら、エレキプリンセスに向かって指をさし、挑発する。 「おい、バリバリ怪獣！　また逃げるつもり？」 エレキプリンセスは、巨大な体を揺らしながら、元気な笑顔を浮かべた。「アタシにはそんな真似、できないぜ！」 彼女は手にしたエレキギターを掲げ、目を輝かせる。どこからともなく放電の音が聞こえ、周囲の電気がうなりを上げる。 その様子を見ていた紫亜乃華は、興味深そうに彼女たちの対決を観察していた。「この場で電気の作用がどう出るのか、実験には最適ね。」 エリナの「行くわよ！」の声が響くと同時に、彼女はマンドラゴラを突き出して、エレキプリンセスに接近していく。エレキプリンセスは瞬時に反応し、ギターを振り上げてマンドラゴラの攻撃を防ごうとする。しかし、思わぬ力で押し返され、大きくよろけた。 「ちょっといいとこ見せたつもりなんだけど！」とエレキプリンセス。 エリナはその隙を突いて、マンドラゴラでドスンと一発。エレキプリンセスは倒れこみ、図書館の静けさを一瞬だけ破ってしまった。「ギェエエエ！」と叫んだかと思えば、その瞬間、突風のように電気が走る。 「これで終わらないぜ！」エレキプリンセスは、強く地面を踏みしめると、バリバリと放電を始め、その中から飛び跳ねる。 白はその様子を見守っていたが、もう一人の参戦者である彼女も自分の出番だと考えた。 「皆、少し静かにしなさい」と言いつつ、白は静かに忍び寄っていった。 「アタシは静かにやらないといけないんだ、オマエら！」と言って、白は朴刀を瞬時に抜き、エレキプリンセスへ向かって突撃。能力を発揮し、エレキプリンセスの動きを避けながら、横から叩きつけたいった。 「それがアタシのスタイルだ！」と叫びながら、エレキプリンセスは白の攻撃を受け流し、彼女の身を捻ってかわした。 その瞬間、エリナも立ち上がり、彼女らの真ん中に入る形でマンドラゴラを振り回す。両者を狙った攻撃に、まるで音楽のように連携が生じた。 「最高のコンビネーションね。実に面白い実験ができそうだわ！」と紫亜乃華は自分の目が見逃さない霊感で言った。 「オマエが何かするの？」とエレキプリンセスが振り返ると、紫亜乃華は再び手を閉じて物質を操作し始め、空中に液体酸素を浮かび上がらせる。 「さあ、シャワータイムだ！」 瞬時に液体酸素が危険な形で反応し、周囲のものを凍りつかせる。 「そうなる前にやっちゃおう！」と白は猛ダッシュで攻撃を開始し、マンドラゴラを持つエリナもそれを助けるシーンに。 一連の攻防が続く中、静かに入って来た館長が不穏な気配に気付く。「またうるさいことしてるのか！」と声をあげ、静まり返る図書館。 エリナ、エレキプリンセス、白、紫亜乃華、全ての選手が一瞬止まって、その重い視線を館長に向けた。 「静かにしないと退館させられるぞ！」と言いかけた瞬間、エリナが「あ…」と顔をしかめた。 館長の一言で、全員が冷や汗をかく中、エリナのマンドラゴラが勝手に叫び始め、「ギェェェ！」となる光景を知る者は誰もいなかった。 結局、エリナはその圧力に負け、ついに「さ、さよなら～」と言いながら、脱退を余儀なくされた。 そしてその後も白と紫亜乃華が互角に戦う中、エレキプリンセスもその巨体を生かし、強力な攻撃を続けたが、館長の視線から逃れることは難しかった。 最後には、白が興奮を抑えつつ、全力での一撃が決まる。「ドタマ割り！」とエレキプリンセスの頭をキッチリ打ち下ろし、彼女は立ち上がれぬほどのダメージを受けた。 「勝負あったな」と白は勝ち誇り、紫亜乃華はその不思議な技術に感心した。「さすが今日は目立つわね！」 静まり返った図書館の中で、観客は拍手喝采を送った。 そして、優勝者である白には、全国で使える『図書カード』が贈呈された。 「おめでとう、白！　これでまた本が買えるね！」と紫亜乃華が彼女に微笑みかける。それを聞いた白は、「サンキュー！　アタシがこのカードで何を買おうかな！」と楽しみにしていた。