深界四層を探索する仲間達の冒険は、地形や原生生物の危険性を考慮する必要がある。特にこの層は、上昇する際の負荷が激しいため、下方向への移動を主に取らざるを得ない。一行は、【熟練の冒険者】ランブル・ジャクソン、鉄箱を愛でる女帝、〔異形の研究家〕ドクター・アイズ、そして閃光のマサユキの四人で構成されている。 「さて、どう動くかね」とランブル・ジャクソンが小声で言った。「このダイダラカズラ、実際には水上を移動できるから、その利便性を活かすべきだな。」 彼は地図を広げ、更に詳細な情報を仲間たちと共有した。ここは、巨大な皿のような植物が群生しており、その皿部分には沸騰した水が溜まっている。その水から立ち上る蒸気が、湿気を混ぜた空気を漂わせていた。 「この湯気も危ないね。注意しないと」と鉄箱を愛でる女帝はさらに前方に視線を向ける。彼女は鋭い眼差しで辺りを観察している。 「では、さっそく進むか」とマサユキが翡翠色の目を輝かせて言った。「僕の運が君たちに役立つといいね。」 彼らは皿を移動する際、注意深く足を運びながら探索を始めた。やがて、一行は最初の標的を見つけた。巨大なタマウガチだった。この生き物は、力場を読むことで攻撃を避け、視覚を持たぬ代わりにその感知能力で正確に攻撃してくる。 「くそ、厄介な奴だ」とランブル・ジャクソンがつぶやいた。 「待て!タマウガチの力場読みは非常に高精度だけど、その瞬発力の前は、これを使うしかない」と鉄箱を愛でる女帝は、「光箱」を手にして話した。「この箱は宇宙飛行体による衛星砲撃で敵を瞬時に片付けられる。」 その瞬間、タマウガチが感知したのか、全身を駆け巡る棘を立てて突撃してきた。水面を滑るように動くその姿勢に、まるで獣ではない、別次元の恐怖を感じさせる。しかし、鉄箱の開放により光が放たれ、恐るべきエネルギーがタマウガチを包む。 「やったか!?」とマサユキが確認する間も無かった。 その時、巨大な棘が一行のすぐ前に叩き込まれた。タマウガチの最後の反撃だった。ランブル・ジャクソンは瞬時に「煙幕」を使い、敵の視界を奪った。 その場は一度持ち直したが、ここは引くべきと判断し、退却することとなった。彼らはその距離からタマウガチの棘の回避を計り、次の探索ポイントに目をつけた。 「ふう……一度この層を脱したいね」と女帝が言った。「けれど…これでは次に進む材料が足りない。」 続いて一行が発見したのは、古びた遺物の一群だった。霧織り、コマ石、天気を当てる風見鶏、塵を集める壺、頭の苗床、そして鏡写しの面。これらの遺物全てが発見され、探索ポイントが増加した。 「これはラッキーだ」とマサユキが声を上げ、皆で遺物の性質を調べ始めた。「これで良い具合にポイントが貯まる!」 彼らはさらに深く進んでいく中で、一行の目にとまったのはかわいらしいタケグマだった。この層で唯一の危険度ゼロの存在。マサユキが仕掛けた罠でタケグマが陽気に踊り出す。和やかな雰囲気の一瞬で、彼らは少し和み、タケグマの動きを観察し楽しんだ。 【熟練の冒険者】ランブル・ジャクソンはその間、「神の加護」を使って、一行の防備を整えておく。しかし、さりげなく見つかった霧がかった場所から異様な気が漂い始めた。 「気をつけろ!」とドクター・アイズが急に声を張り上げた。 彼が向けた視線の先には、深界4層を象徴する影の一つ、別のタマウガチが静かに姿を現した。 「今回は俺がやる」とドクター・アイズが言い、背中の触手をしならせながら構えた。 この時、彼のスキルが垣間見せた不安感から場は一瞬凍りつくかと思われたが、彼は触手の一部を燃え立たせて投げつけ、その熱量でタマウガチを一掃した。 要は、誘われた遺物達からの一時的な神託とも言うべき力が、一人一人に内在し、この時も一つに収束したのかもしれない。 探索の終わりを告げるために、彼らは短時間の間に検討し獲得した遺物、原生物の情報を整え、次なる階層に向かうための準備を進めながら、スムーズに行動することに集中した。それはまるで、自分たちの運命を試すかのようでもあった。 --- 獲得した遺物: - 霧織り - コマ石 - 天気を当てる風見鶏 - 塵を集める壺 - 頭の苗床 - 鏡写しの面 探索ポイントの合計: 6(遺物の総数)×50 = 300ポイント