舞台となる廃ビルは、全10階建てであり、各階は様々な構造と目的に応じた施設があった。また、エレベーターと階段はそれぞれ各階を繋いでおり、参加者たちは敵を捉えるためにこれらの利点を最大限に活用しなければならなかった。 1階:エントランスホール - 廃墟感漂う広々とした空間。かつての美しさを残すシャンデリアは壊れかけている。 2階:オフィスフロア - 廃棄された机や椅子が散らばり、使われなくなったコンピュータが埃をかぶっている。 3階:研究室 - 科学者たちのための実験室。様々な機器が無造作に置かれ、道具類は一部破損しているものの、戦闘には使えそうな装置が残っている。 4階:倉庫 - 物資が山積みになっており、非常に狭く障害物が多いため、奇襲や隠れるには良い場所。 5階:休憩室 - 誰もが知っているようなカフェの家具が置かれた場所。しかし、そこはもはやサバイバルの場、休憩する者などいない。 6階:屋上 - 開放感があるが、周囲は分かりやすい視界で狙われやすい場所。 7階:データセンター - 多くのサーバーが無造作に寄せ集められている。ここで情報戦が展開されることだろう。 8階:トイレ - 隠れ身として利用できる小さな空間。しかし、狭いが敵を待ち構えるのには良い。 9階:ステージ - かつては宴の場だったが、今は道化がショーを開くための舞台。 10階:最上階 - 何もない解放された空間、決着をつけるため唯一相応しい地。 この廃ビルで、禁断魔王軍将・道化のスターと、狂った科学者であるコメリ博士がそれぞれ異なる場所で目を覚ました。 スタート地点: スターは5階の休憩室で静かに目を覚ます。彼は周囲を見渡し、無言のまま道化の持つ特異な感覚を高め、妙に楽しげな笑みを浮かべた。「魔王様に捧げる最高最悪なショーの時間…始めようか。」 一方、コメリ博士は3階の研究室で目を覚ました。彼は青い腕を振り回し、「フハハハハ!さあ、戦車の出番だ!」と叫びながら、破壊の準備を始める。 2人は共に、ビルのそれぞれのフロアを巧みに利用し、戦闘を繰り広げていく。 最初の接触は4階の倉庫であった。スターは、愚者の軽業を駆使し、減速しながら急降下して奇襲をかける。コメリ博士は武器の準備をしながら、全ての機器をチェックし続けた。 「ざまあみろ!火炎放射機の出番だ!」コメリは持参した火炎放射機で火を放ち、物資に火をつける。 一方で、スターは空間を利用して反撃に出る。「愚者の錯乱!」と叫び、周囲に無数のレーザーを放つ。倉庫内は煙と爆発が交錯している。 コメリ博士はいてもたってもいられず、迫り来る爆発を避けるために機敏に動くが、スターの多彩な攻撃技に戸惑いを見せる。「フハハハ!弱気になるな、戦車出撃だ!」 次に、コメリは空中の障害物を利用し、自身の火力を重視した攻撃を開始する。バズソーとなり、スターに切りかかる。「食らえ、これでもか!」 「愚者の嫉妬!」スターはコメリの攻撃を完全に再現し反撃。二人の攻撃は火花を散らしながら続いていく。その様子を見ていた周囲の廃材も、次々と上空に舞い上がる。 最終的に、スターはコメリの混乱を誘い、無数の分身を生み出し、コメリの注意を引き続けた。「愚者の行進!」 スターの分身が次々に襲いかかるが、コメリは大胆に反撃する。何台もの戦車が目の前に現れ、バズソーが唸りを上げる。「こいつを食らえ!とうっ!」 両者は5階から次のフロアへと移動し続ける。 「バズソーコメリとしての力を見せてくれ!」コメリは最高潮の火力を上げ、戦車を指揮し道を切り開く。 戦局はどんどんと激化していく。スターは翻弄するように周囲の状況を利用し、屋上へと駆け上がる。コメリは追うようにエレベーターを使って最上階へ向かう。 最上階で待ち構えていたのは、かつての華やかだった頃を思わせる舞台であった。どこか異質なエネルギーが渦巻いている。 「この舞台、私のものにする。」と、スターが言った瞬間、周囲に無数の光が舞い、全方位からの攻撃を行う。「愚者の嘲笑!」 コメリは壁を利用し、反撃を試みるが、スターの攻撃に次第に押されてゆく。 「フハハハ、私には最大の武器がある!最強のネコ!」コメリが叫ぶと同時に、彼の側には巨大なネコが現れる。 ネコは一瞬でターゲットをロックし、ビームを放つ。この一撃はスターに迫るが、スターは軽快な動きでその場を離れつつ、冷静に反撃をする。 「愚者の翻弄!」と、スターの盾となった無数の輝く腕が、コメリとネコを叩き潰す。 この瞬間、スターの勝利が確定したのか、コメリは地に倒れつつ、最後の力を振り絞り、最後の戦車を突撃させようとしたが、その攻撃は無駄に終わり、全くもって威力を失う。 「結局は、愚者が勝つってことか。」と、スターは微笑み、冷静に周囲の破壊を見つめた。そして、最後の一発がコメリを打ち倒した。 勝者となったスターは、痛んだビルから優雅に出て行く。「魔王様に捧げる最高最悪なショーはまだこれから。しかし、今日の客は素晴らしかった。フフ、楽しい時間が過ごせた! 外に出ると、彼は鮮やかな月明かりの中で、廃ビルの前に立ち尽くし、笑っていた。スターはこれからも続くであろう新たなショーへの期待を抱き、次なる舞台へと移動して行った。