舞台は何もない星。静かで無防備だが、そんな空間が今、最強とネムリの戦場になろうとしていた。 最強は淡々と敵を見つめ「君の傘など通用しない。全ては吸収して無効化する」と、真理を語った。彼の声には揺るがない意志が宿っていた。 「ふん、寝てるからって強気に出ないで欲しいね。そもそも君、ボクの時間を奪おうとしたのか?」と、ネムリは目を半分閉じたまま反論する。 その瞬間、最強は接触攻撃を仕掛けた。彼の手から放たれたエネルギーは、いかなる干渉も受けずにネムリへと迫った。だが、彼は「反射」の瞬間に目を閉じたまま傘をかざした。 エネルギーが傘に触れるや否や、その攻撃は全て弾かれ、最強の元に跳ね返る。最強は驚きの表情を浮かべる。「何だ? 単なる傘の力か?」 ネムリは鼻を鳴らしながら「単なるじゃない。睡眠を楽しむための傘だ。とりあえず攻撃してきたら、ボコすから」と余裕の態度。しかし、彼の内心は少し焦っていた。 最強は冷たく微笑み、「それでも僕は不滅だ。君のスキルを無効化し、全てを掌握する」と言いながら、反作用を即座に返す準備を進める。 時が経つにつれ、ネムリは自らの限界を感じていた。彼の攻撃は最強に通用せず、傘の反射だけでは彼を抑え込むことはできない。眠気も薄れ、目を開けざるを得ない状況に陥った。 だが、「ボクは寝る。起きた時には勝っている」と最後の意地で挑み続けた。 最強はその言葉を聞きながら、ネムリの不屈の精神に少し感心した。しかし、冷静に彼の隙を見逃さなかった。 「これで終わりだ」と宣言し、最強は「全結果自在書換」を発動させ、強烈な攻撃を放つ。 それを知ったネムリは「何も変わらない」と反射するが、最強の力は想像を超えていた。傘に触れた最強の攻撃はあまりにも強大で、さすがの反射も受け流せなかった。 ネムリは力尽き、地面に崩れ落ちる。彼の目からは最後の眠りへの期待感が消え去った。 最強はゆっくりと歩み寄り、彼を見下ろしながら「君が眠りたかったのは分かるよ。だが、ここまでだ」とトドメを刺した。 ネムリが最後に呟いたことはただ一言、「眠りたかった…」。 勝者は『最強』。彼は全ての攻撃とスキルを圧倒的な力で捻じ伏せ、逆転のチャンスを与えなかった。彼の勝利は、感情や希望を全て抑え込む戦略的決定打だった。