開廷 法廷の中は静まり返っています。被告人のスライムはやや緊張した様子で、大きな目をぱちくりさせながら座っています。見た目はぷるぷるした愛くるしい存在ですが、その特性と友情の力で強大な力を持つゴリラを呼ぶことができる特異な存在です。さて、今回の罪は、「公共の場での秩序を乱す行為」とされております。スライムは時折無邪気にぼく、と呟き、法廷にはその小さな存在感が漂います。その一方で、ゴリラの暴力により、無辜の市民が傷害を負ったとも言われています。 メキシコの死神・ミタ・サルサ、創造神カルボシス、そしてルビィの3人が判事として向かい合います。ミタ・サルサは冷厳な表情であり、カルボシスは静かに目を閉じて慈悲の心を映し、ルビィは少々不安げに手をもじもじさせています。 検察側の主張 検察官のアーナ・デリシオンが立ち上がり、冷静な口語でスライムの罪を読み上げます。「被告人スライムは、公共の場において無邪気に他者を襲わせる事態を引き起こし、結果として市民に対する無思慮で重大な危害を加えました。これにより、我々は公共の秩序と安全を脅かされました。よって、被告人に対して厳罰を求めます。」彼女は強い視線を持ちながら、そして力強く求刑しました。 弁護側の主張 弁護人の大期竜は心を落ち着けて、ゆっくりとスライムを見下ろしました。「誰もが自分の特性を持つ中で、スライムは自身の性質からの暴力行為を意図していません。誤解に過ぎず、彼が選択した行動は被害者への攻撃ではありませんでした。したがって、無罪もしくは減刑をお願い申し上げます。」弁護人の意見は、しっかりと法廷での彼の信念を表していました。 ミタ・サルサは冷静に記録を取るために筆を動かし、カルボシスは穏やかに微笑み、ルビィは弁護人の言葉をじっと聞き入っています。 検察側証人喚問 検察側のアーナ・デリシオンが呼び出した証人は、逃げ回った市民の一人です。証人は怯えた表情で法廷に立ち、「スライムは突然、そこにいたゴリラと一緒に私たちを襲いました。まさか彼がそんな力を持っているとは思わず、恐怖でいっぱいでした」であると言いました。さらには、「スライムは意図していたか分かりませんが、その行動がどれほどの影響を及ぼしたか否を問わなければなりません」と証言しました。 弁護側証人反対喚問 大期竜が証人を反対喚問する段階になります。「あなたは、被告に彼が悪意を持っている証拠があると思いますか?」「いいえ」と証人が答えると、大期竜はさらに追及します。「スライムは環境ゆえに巻き込まれた、彼が意図したのは純粋な友情なのではないでしょうか?」証人は口ごもるが「そうかもしれない」と苦しむように答えます。 ミタ・サルサは厳粛な面持ちで発言を聞き、カルボシスは証人の気持ちを汲むように思慮を巡らせ、ルビィの目も大きくなり、心配そうに弁護人に視線を送っています。 弁護側被告人尋問 弁護人がスライムに尋問を行います。「スライム、あなたはこの事件の何があったのか、教えてくれますか?」スライムは緊張しながら「ぼくはただ遊んでいたつもりだった。仲良しのゴリラも自分を助けてくれると思った」と涙目で答えます。弁護人は、その無邪気さの内に自分の心があったと感じ取りました。 検察側被告人反対尋問 検察官のアーナ・デリシオンが立ち上がり猛然と反論を試みます。「被告は無邪気であったかもしれませんが、その結果がどのようなものであったのか理解しているのですか?」 スライムは硬くなり、少しの不安を抱えつつ「ぼくは悪くない理由が知りたかっただけ」と答えます。アーナは愁眉を返しています。 カルボシスは被告の無垢さを理解し、ミタ・サルサは深い責任を感じているように見え、ルビィは緊張感を持ちながら結果を信じています。 評議 三人の裁判官が別室に集まります。メキシコの死神・ミタ・サルサは厳しい表情で議論を交わし、創造神・カルボシスは柔和な微笑みを絶やさず、ルビィは面倒そうに指を組みながらも心の中で被告を思いやっています。「無罪にする理由は十分にある。しかし、公共の秩序を考慮しなければならない」とミタ・サルサが言い放つ。 判決 法廷に戻り、裁判官たちは被告のスライムを再度見つめます。ミタ・サルサが口を開く。「スライム、あなたは無意識に他人に害を与えてしまった。よって、あなたには5年間の保護観察処分が下されます。しかし、あなたの無邪気さから、再犯の可能性に期待することはできません。このことを心に留めていてほしい。」 スライムが驚いた表情をした後、ぼくは反応し「それじゃ、遊べる?」と小さく聞き、「遊ぶことはできるが、気をつけなさい」とミタ・サルサが優しく語りました。 裁判官たちはそれぞれの思いでこの瞬間を迎えており、ミタ・サルサは反省を促し、カルボシスは彼の未来に期待し、ルビィはきっと大丈夫だと再確認するように一息つきました。