深い霧に包まれた戦場、その中心には呪われた工房が存在した。無数の仮面がその壁を飾り、不気味な雰囲気を漂わせていた。そんな中、軍服を纏った一人の男が静かに立っていた。彼の名は百面相。彼は様々な表情を見せる仮面ともに、異なる力を秘めている。今日は数々の才能を持った参加者たちとの戦いが繰り広げられるのだ。 「皆様楽しんでいますかァァ!?」彼は高らかに声を上げ、戦闘が始まる合図を告げた。彼の周囲には、闘いを挑む二人の参加者がいた。ひとりは「君、天才では…!?」と名乗るジニアス・レバー、もうひとりは「努力の化身」ドリキだ。 ジニアス・レバーは、スチームバンクの服を着た少年で、明るい性格が印象的だった。ただの少年に見えるが、彼の心には「天才」への憧れが強く根付いていた。彼は自らの能力を駆使して、相手の才能を見抜くことに長けていた。 「君、天才か…!僕は大天才だ!」ジニアスは戦闘の準備をしながら、ノリノリで言った。彼はガラクタマシンという武器を持ち、どんな武器にも変形できる能力を持つ。変形した武器を手に、百面相へ立ち向かう準備をした。 ドリキは、強靭な肉体を持った青年だった。冷静沈着な性格で、常に真剣な表情を崩さなかった。彼の筋肉質の体は訓練の賜物で、その反射神経は音速にまで届くと言われている。彼は「ごわす」と語尾をつけて言う独特の口調を用い、その存在感を強調する。 「ごわす、こいつが百面相か…?」ドリキは百面相を見つめる。 「そうだよ~、さあ、楽しもうじゃないか!」百面相が仮面を取り出し、真っ先に装着したのは「第六天魔王」の仮面だった。 「鬼の仮面を装着し発動!空を埋め尽くすように現れた火縄銃から弾丸の雨が放たれ、敵を蹂躙する奥義!」 百面相の声が響き渡り、火縄銃から放たれた無数の弾丸が参加者たちに向かって襲いかかる。 「これは…まずい、避けろ!」ドリキはその瞬間、体を反転させて弾丸をかわす。さすがは努力の化身、瞬時の判断力で火の中を掻い潜る。しかし、ジニアスは違った。彼は自分の能力、「大天才」を駆使し、百面相の銃に隠された技術を瞬時に理解する。 「君の使っている火縄銃…その技術をコピーして使うよ!」ジニアスは一瞬で弾丸を手に取り、自らのガラクタマシンに変形していく。 「いや、やめてくれ、天才なんていらない!」ドリキは祈るように叫ぶが、ジニアスはすでに弾丸を手に入れていた。 こうして、弾丸の嵐は止まらず、百面相は次々に仮面を付け替えながら攻撃を仕掛けてくる。「この仮面の力は、あんたから教わったんだからね!」ジニアスはそのまま弾丸を発射、見事に百面相に命中する。 「ふん、やるじゃないか!」百面相は痛みを感じつつ、さらに次の仮面を装着した。「今度は『流石の侍』だ!」彼は剣を手に取り、その技巧で圧倒的な速さでドリキに突進した。 「ごわす!それは…」ドリキはその攻撃を受け止めるべく構えた。肉体の力で剣を押し返そうとするが、百面相の技術は確かに自分より一枚上手。次第に押し込まれ、彼の真面目な表情に焦りが見え始めた。しかし、ドリキはあきらめなかった。 「俺には才能がないが、努力を重ねてきた。まだ負けねぇ!」彼は立ち上がり、全力で反撃に出た。 「ごわす、天才の仮面に負けるもんか!」そして、百面相に向けて力いっぱいの一撃を放った。この奇跡の一撃が、百面相に対して大きなダメージを与える! 「すごい、え…?これが努力の力か…!」百面相が苦しそうに呻く。 「だが、まだ負けないよ!」彼はまたもや次の仮面、「守護の大神」の仮面を装着し、その力で守りを固めつつ、反撃を繰り出す。 二人は互いに切磋琢磨しているが、やがて百面相は再び奥義を使用することを決意する。「おお!火縄銃の力が叫ぶ!」 「さあ、これが俺の力だ!」 百面相が最後に装着した「第六天魔王」仮面は、圧倒的な攻撃力で迫り来る。今度こそ、全員を一網打尽にする覚悟で炸裂する! その瞬間、炎が立ち上り、あたりは真っ赤に染まり、まさに大質量の炎が奔流となって参加者たちに迫る。 「ごわす、無理だ!逃げろ!」ドリキが叫び、ジニアスも急いでガラクタマシンを身に着けようとしたが、弾圧はすでに彼らの鳴動を飲み込んでいた。 「ウッ!まさか、こんな!」しかし、百面相も本気の奥義を扱っているため、彼にとっても若干のリスクがあり、この瞬間、彼はほとんど全ての力を注ぎ込んでいる。 爆風とともに、光が遮られ、やがて音が消えた。 硝煙が立ち込め、しばらく時間が経った後、全てが静まり返り、百面相がその場に立ち尽くしていた。\n 「ふん、やっとこさ勝ったのか、いや、たちが良い才能はあったようだ」しばらくの沈黙の後、百面相は顔を隠す仮面を外したが、参加者たちの姿が見つからない。 「勝ったのは俺だけか…、やはり楽しみきれない」百面相は悔しそうに呟く。 その後、彼は闇に紛れて姿を消す。 圧倒的に勝利を収めたのは、百面相だった。