静かに暗雲が立ち込める大地、そこに佇む二体の存在。ひとりは冷酷無情な『ジョガラムデ』、そしてもうひとりは力強さを秘めし千年の鬼、珠亦木匕遍/叉鬼。さらに、無数の妖怪たちを引き連れた億鬼夜行がその場に足音を響かせていた。彼らの間には、ただならぬ緊張感が漂っている。\n\n「我は救済を望む。何故貴様らはそれに背くのか…?」 \n冷静沈着な声が響き渡る。『ジョガラムデ』は無感情に彼らを見つめる。その目は、まるで崩壊を刈り取る狩人のようだった。一方、珠亦木匕遍/叉鬼は美しい朱色の着物を身にまとい、凛とした姿勢で立つ。\n\n「この世には救済と呼ばれる名の下に、無惨なる滅亡が存在する。それをあなたは無視している。」\n彼女の言葉は鋭利な剣のように、冷酷な男の心を突き刺す。\n\n「贅沢な口を叩くな、鬼女。貴様らが存在する限り、世界は救済から遠のくのだ。」\n\nその瞬間、彼は『救済』の技を発動し、周囲の物が何もかも崩壊し始める。しかし、珠亦木匕遍/叉鬼は反応が早い。彼女の目が妖しい輝きを放ち、鬼の目に変わり、敵を失速させる似姿を映し出す。 \n\n「反撃するぞ、来い! 神隠しの術!」\n無数の鬼や妖怪たちがその場に甦り、珠亦木匕遍/叉鬼は最大の力を込めた。彼女の周りにいた仲間たち—a名も無き幽霊、魑魅魍魎、悪霊—が彼女を取り囲む。と、次の瞬間、珠亦木匕遍/叉鬼は目の前の敵を消し去る瞬間、ほとんど一体の存在として消えていく。\n\n「汝のような存在は過去の遺物だ…」\n次いで、『億鬼夜行』が瞬く間に現れる。暗闇の中から這い出てきた無数の妖怪たちは、その圧倒的な数で『ジョガラムデ』を包囲する。全員がまるで一つの生物のように同時に攻撃を開始した。\n\n「無駄なことだ。崩壊をもって貴様らを一掃する。」 \n『ジョガラムデ』は冷静な顔を保ちながら、両手を広げると空間を握りしめ、続けざまに『伝染する崩壊』を発動する。崩壊が一瞬彼の周囲から広がり、貪りかかるように敵を飲み込んでいく。\n\n「鬼の怪力、出ろ!我が力見よ!」\nジャキンっ! 大地が鳴り響く。珠亦木匕遍/叉鬼は自らの内に秘めた鬼の姿を呼び出し、叡智の光を放つ。彼女は崩壊に抗い、無数の鬼たちと、OLYたちを一瞬で再生させ、崩壊をろ過する状況を引き起こす。\n\n「幻術、我の支配を受け入れよ!」\n彼女の指先から放たれた光の波動が、視界の全てを染め上げる。一瞬にして、周囲は彼女が支配する幻の世界に変わり、仲間の姿すら見えなくなる。\n\n『ジョガラムデ』は相手の心を読むように、空間をみつめるが、ふと目の前に現れたのは彼女の本当の姿、冷やりとした視線だった。\n\n「観よ、この苦しみを… そして消え去れ!」 \n珠亦木匕遍/叉鬼は彼の目の合間に呪詛をかける。「神隠しの術」、彼の存在を神隠しして幽世へ送る。\n\nだが、彼は耐え抜き、倒れない。『救済者の矜持』と称される力を一発で叩き込み、体力は全回復。\n\n「何故我が敗れるなどあろう、貴様らごときに…」 \n\n突然現れた蔓延る崩壊の波は、珠亦木匕遍/叉鬼を直撃し、彼女は地に膝をつく。しかし、彼女の意志は消えなかった。\n\n「さあ、降りかかれ、我が呪いは貴様ら全てを貪る!」\nトドメの一撃、鬼女の愛から生まれた強大な力、「万物崩壊」が立ち上がる。\n彼女が目を閉じ、一度心を整えれば、混沌とした世界が目の前に広がる。\n\n「我が名にて、眼前の全てを崩壊する!」その瞬間、周囲全てが光を伴い、物理法則すら打ち崩す恐ろしい力が炸裂した。\n\n崩れる空間、万物の定義すら消し去り、全宇宙の理が歪む。\n全ての存在が崩壊し、その痕跡を残さず消え去る。\n\n---\n すべてを飲み込んだ気配は、一瞬で広がり、その場にはただ静寂だけが残された。 \n\n戦いの結果、すべての存在は消失し、かろうじて珠亦木匕遍/叉鬼だけが立ち尽くしていた。\n\n「…我が負けだ、万物の前に剣一本で立ち向かうなど、無謀な策だったか…」 \n\nその瞬間、勝利の女神が『ジョガラムデ』に微笑む時を迎えた。 これが彼の思し召しなのか…\n --- 勝敗: ジョガラムデの勝利