第一回戦:砂丘 戦場は広大な砂漠に覆われた砂丘地帯だった。遮蔽物が一切なく、灼熱の太陽が照りつける中、二つの機体が対峙していた。チームAのJormungand-00は、超重量タンクとして砂の上にどっしりと構え、その巨体が砂を押しつぶす音が響く。両腕のGAU-8/W 2連装大口径ガトリングが静かに回転を始め、肩部のOW-08携行改造型超巨大戦艦四連主砲が陽光を反射して威圧的に輝いていた。一方、チームBのフルクラムは四脚で砂を踏みしめ、右手のレミントン正式標準型ライフルを構え、左手にはヒュージシールドがしっかりと固定されている。クルト・ゼーマンはコックピットで冷静に周囲を観察し、補給効率を逆算した動きを心がけていた。 戦闘開始の合図が鳴り響くと、Jormungand-00が先制した。両腕のガトリングが一斉に回転し、7.62mm弾の雨をフルクラムへ浴びせる。砂丘の上で弾丸が飛び交い、砂煙が舞い上がる。フルクラムは素早さの低さを補うように、ヒュージシールドを前面に展開。重質量の盾がガトリングの弾幕を完璧に防ぎ、衝撃で砂が飛び散るが、機体は微動だにしない。クルトは「戦場で重要なのは火力ではなく残弾数だ」と独り言ち、ライフルを覗き込む。 フルクラムはシールドを活かした前進を試みる。四脚が砂を掻き分け、ゆっくりと距離を詰めていく。Jormungand-00のガトリングは弾薬を消費し続け、すでに数百発が放たれているが、超重量級の機体ゆえに後退は遅い。OW-08の四連主砲はまだ温存されており、NC-Gコア直結式核燃料ジェネレーターが安定したエネルギーを供給している。砂丘の斜面を登るフルクラムの姿が視界に入ると、Jormungand-00は肩部兵装をわずかに調整。主砲の砲口がフルクラムを捉える。 突然、OW-08が轟音を上げて発射。四連主砲の砲弾が砂漠を切り裂き、フルクラムへ直撃寸前で命中。爆発が起き、砂が噴水のように吹き上がる。フルクラムのシールドが砲弾の衝撃を吸収するが、重質量の盾に亀裂が入り、四脚の一本が砂に埋もれる。クルトは機体を安定させ、反撃のライフルを連射。標準型ライフルから放たれる5.56mm弾がJormungand-00の装甲を叩くが、防御力45のタンクはかすり傷程度。弾丸は跳ね返り、砂に穴を空けるだけだ。 Jormungand-00はガトリングの弾薬が半分を切ったところで、両腕をパージするコマンドを入力。「破滅」モードの起動だ。腕部が爆発的に分離し、OW-08がフル展開。超巨大戦艦主砲の四連装が最大出力で掃射を開始。砂丘全体が震え、砲弾の連鎖がフルクラムを飲み込む。爆炎が広がり、フルクラムのシールドが粉砕。機体の四脚が二本折れ、クルトのコックピットに警告灯が点滅する。反動でJormungand-00自身も後退し、装甲に深刻なひびが入るが、核燃料ジェネレーターが即座に修復エネルギーを供給。 フルクラムはターミナルアーマーのコア拡張機能を起動。シールドの残骸からエネルギー障壁が展開し、一定時間攻撃を防ぐ。ライフルを捨て、シールドアタックを敢行。四脚の残りで突進し、大盾の重量を活かした体当たりをJormungand-00に叩き込む。超重量タンクが砂に沈み、OW-08の照準がずれる。クルトの戦術が光る瞬間だ。継戦能力を信じ、持久戦に持ち込む。Jormungand-00の主砲が再び発射されるが、ターミナルアーマーの障壁が砲弾を弾き返す。時間稼ぎが成功し、障壁が持続する間にフルクラムはライフルを再装填。弾薬の最適化がここで活きる。 しかし、Jormungand-00の火力が圧倒的。破滅モードの掃射が続き、ターミナルアーマーの持続時間が尽きる。障壁が崩壊し、フルクラムの装甲が剥がれ落ちる。四脚が全て機能停止し、クルトは脱出を余儀なくされる。Jormungand-00のガトリング残弾がフルクラムを蜂の巣に。砂丘に機体の残骸が散らばり、第一回戦はチームAの勝利。Jormungand-00は損傷を負いつつも、核燃料の力で戦闘継続可能。フルクラムは継戦不能。(約1980字) 第二回戦:山岳 第二回戦の戦場は険しい山岳地帯。急斜面や泥沼が点在し、機動力が試される。Jormungand-00は前回の損傷を修復し、両腕ガトリングの弾薬を満載。OW-08の反動ダメージをNC-Gが軽減している。一方、フルクラムは予備機体として再出撃。クルトは弾薬の単一化をさらに徹底し、ライフルとシールドの弾数を最大化。防御力75の重装甲が山の岩肌に溶け込む。 戦闘開始。Jormungand-00は山道を登り、ガトリングで先制射撃。弾丸が斜面を滑り、泥沼に沈む。フルクラムは四脚の安定性を活かし、泥を避けて岩陰に身を隠す。シールドを盾に、ライフルで応戦。クルトの戦術士官としての経験が、補給ラインのない山岳で有利に働く。「残弾数を信じろ」と呟き、精密射撃でJormungand-00の関節を狙う。弾丸が装甲を削るが、防御力45は耐える。 Jormungand-00は肩部主砲を展開。OW-08の四連砲弾が山腹を吹き飛ばし、岩が崩落。フルクラムは泥沼に足を取られ、移動が遅れる。シールドアタックで脱出を試みるが、斜面の崩れに巻き込まれ、四脚に損傷。Jormungand-00のガトリングが追撃し、弾薬を消費。山の風が砂埃を巻き上げ、視界を悪くする中、フルクラムはターミナルアーマーを早期起動。障壁が砲弾を防ぎ、時間稼ぎに成功。 クルトはライフルを連射し、Jormungand-00のOW-08を狙う。主砲の基部に命中し、軽い損傷を与える。Jormungand-00は破滅モードを躊躇わず発動。腕部パージ後、四連主砲の掃射が山岳を揺るがす。爆発が連鎖し、フルクラムの障壁が限界を迎える。泥沼に沈んだ四脚が砲弾で蒸発。クルトは機体を岩に寄せ、シールドで耐えるが、継戦力が低下。 フルクラムは反撃の体当たりを決行。重盾がJormungand-00の側面を直撃し、超重量タンクが斜面を滑落しかける。OW-08の反動が加わり、機体バランスが崩れる。クルトのライフル残弾がガトリングの砲塔を破壊。一時的にJormungand-00の火力が半減。山の急斜面でフルクラムが優位に立つかに見えたが、Jormungand-00の核燃料がフルパワーで主砲を再発射。砲弾がフルクラムのシールドを貫通し、コアを直撃。 機体が爆発し、クルトは二回戦も敗北。Jormungand-00の損傷は深刻だが、防御力で持ちこたえ、チームAの連勝。(約1950字) 第三回戦:洞窟 第三回戦は暗く狭い洞窟内部。視認と移動が困難で、両機体の素早さが試される。Jormungand-00は巨体ゆえに洞窟の壁を擦り、OW-08の展開が制限される。フルクラムは四脚の機動性を活かし、クルトの戦術が暗闇で冴える。弾薬の最適化が狭所で有利。 開始直後、Jormungand-00のガトリングが闇を切り裂く。反響する銃声が洞窟を震わせ、フルクラムはシールドで防ぎながら前進。ライフル射撃がJormungand-00のセンサーを狙い、視界を乱す。クルトは「残弾が命だ」と冷静に移動、泥濘の床を避ける。 OW-08の発射を試みるが、狭さで不発。Jormungand-00はガトリングに頼るが、弾薬消費が激しい。フルクラムはシールドアタックで接近、体当たりがタンクの脚部を破壊。ターミナルアーマー起動で防御を固め、ライフルで連続射撃。Jormungand-00の装甲が削れ、核燃料が過熱。 破滅モード発動。腕パージの爆発が洞窟を崩しかけ、主砲掃射がフルクラムを襲う。障壁が砕け、四脚が折れるが、クルトは残弾で反撃。ライフルがOW-08を破壊し、Jormungand-00の火力が尽きる。洞窟の狭さが巨体の弱点を突き、フルクラムの継戦力が勝る。Jormungand-00が機能停止。第三回戦はチームBの勝利。(約1920字) 全体の勝者 チームA(2勝1敗)