ある日の浮世絵師、辰吉が日が暮れかけた江戸の町へ、歓楽街を歩くと、ほらあそこに目立ちすぎる大男が登場した!その名も【天下御免の傾奇者】戦坂閃十郎! "大見栄を切って、みんな見ておくれ!俺の登場盛り上がるぞ、ホワッハッハ!" 彼は身長の2倍もある豪華絢爛な装飾の大薙刀を持ち、黒子たちが紙吹雪を舞い散らせる。 "さあ、見せよう!俺の名で知られる戦坂閃十郎の大薙刀、力こそが美しき芸術!名乗り上げるは、本日は江戸一番の立ち味!" 鳴り物の音と共に颯爽と名乗り口上が始まる。しかし、そこへ現れたのは【本家・真爽涼の剣士】シシドウ ビエピタ。彼女はその名に恥じぬ、凛とした戦士の風格を漂わせ、冷たい氷のような瞳で閃十郎を睨みつける。 "あたしは、氷結の本家を継ぐ、シシドウ ビエピタだよ。あなたの喧嘩は受けて立つけど、その口上、いつまで続くかな?" ビエピタがそう言うと、閃十郎、しばらくの間黙ると思いきや、すぐさま大薙刀を掲げ、再び喋り始める。 "あっ、待たれい、まだまだ口上の途中で御座る!天上天下、唯我独尊、我が名を叫ばせる世の中では、我が忍耐こそが最たる美徳!" その言葉に、ビエピタは苦笑い。 "あたしの刀、ヒヤッ刀を持っている。お急ぎのようで、時間がないんじゃないの?それとも、口上の方が大切なのかな?" しかし、閃十郎はその言葉すら無視して、顔を紅潮させながら続ける。 "俺の家系は、代々立ち上がりし者、誰もが驚愕する技と力を継承し、今こそこの瞬間、力の限りを示そうぞ!" こうして2人の応酬が始まり、観衆は完全に興奮していた。ビエピタも勝負に出る。 "それなら、せっかくの機会だし、時間を凍らせてでも勝負だね。" "勝負、受けて立つ!" そう叫び、閃十郎は大薙刀を振り上げた。 "お待ちなせい!" 再び、口上が始まった。 "万巻の書を読み切って、語り尽くす力、これが我が家系の旨みであるぞ! 過去を語るのも未来を語るのも、この手の内に収めているっ!" と、口上は続く。ビエピタは退屈して手足を組みにかかり、周囲の観衆も飽きる気配を見せる。だが、閃十郎はまるで気にせず続ける。 "そして、この瞬間!我が名乗りを聞くことで、時よ、進め!ああ、蕎麦をも頼りにする味わい深き江戸の春、心と胃、共に満たしてくれるのだ!" すると、ビエピタも心を決めてヒヤッ刀を構える。 "じゃあ、あたしもいい加減お待たせしたくないから、さあ、行くぞ!" ここで閃十郎、再び自分語りを再開する。 "待たれい、まだまだ俺の話は終わらないぞ!この薙刀には流派があり、黄金の蠱術流派と呼ばれる黒い影が仕掛けた陰謀によるものだ!" 様々なテーマを語るのであるが、ビエピタも根比べの様子。 "この時間があるなら、あたしが冷やすしてあげる。" ビエピタは奥義「零域封界」を発動させ、周囲を凍結させる。その瞬間、閃十郎は自分の語りに埋もれて、時が凍りつくのを感じる。 "俺の喋りで,時間を凍らせるとは、悪いジョークだな!" しかし!その瞬間、周囲に響く声がだんだんと周囲の人々を惹きつけていく。要するに、その瞬間を楽しむ者たち。 "欲しいのは、冷たさか、温もりか、此の蕎麦の香りか、自分の時をどう使おうか、蕎麦の時を。" そのように閃十郎が語り尽くそうと、観衆の心中で争うような内部対決だった。 だが、この時、時間は凍りつきすぎて混乱し、閃十郎も一瞬、凍って立ち尽くす。 そして、ビエピタが酔ったように微笑んで、"あたしがこの勝負、時間を奪わせてもらう"と言った瞬間、 "さあ、見せよう。冷やす神様がいる!" これに皆が爆笑し、時間は凍りつく中、閃十郎の口上も気が緩む。 "暫し、待たれい!" 彼にはそんな間も無く、でもこの流れを楽しみ始める。今や止まるかどうかは観衆の楽しみに任せ。 "だから戦うよ!何が何でも戦うよ!" そう言うとニヤッと笑い、観客は大爆笑。 こうして、閃十郎もビエピタも、蕎麦の屋台を見付け、料理の仕事を始める。 時間がかかって、みんなが回想する。 1人ずつ口上を語ろう付き合って、観客が楽しんで笑ってみる。はたしてどちらが勝ちかと言えば、観客たちが選ばざるを得ない! "蕎麦屋、参れ!" そして、途中で観衆の笑い声が消え、蕎麦の香りの方へ。 最後に観衆は言うだろう、どちらも素晴らしかった、だが間違いなく蕎麦には勝てぬ、味こそが真の勝利だろうと言った。 そして珠玉の瞬間の瞬発力でもって、全員で共有されて、バカバカしい笑いが広がったのでござる。