崩壊寸前の街の現実は、まるで夢の中の悪夢のようだった。鋼の巨体、メタルドラゴンがその身を弾ませ、怒りの火炎を吐き出す。その威圧感に、周囲に転がる瓦礫が震えた。 「ティルナ! 準備はいい?」メタルドラゴンの操縦士であるティルナは、冷静に目を据えていた。彼女の背後には、亡霊の使い魔パセブディシが幽玄に浮かび上がる。その透き通った姿が、異界の力を呼び寄せる。 「ナイトメーア!」ティルナの声が響くと、パセブディシは一瞬にして空間に漂う。彼女は失われた夢の支配者、目の前の敵、ドラントッゲールに対し、焦点を合わせた。 ドラントッゲールは圧倒的な巨体を揺らして、その恐るべき力を誇示する。「デスト零イ!」巨大なエネルギーが指先から放たれ、街の高層ビルを貫通し、背後の壁を粉々にする。 - 続いて、杭のように伸びる触手が周囲を薙ぎ払った。 「くっ…!」ティルナは何とかその攻撃をかわす。彼女の魔法防御はまだ通用している。しかし、ドラントッゲールの攻撃は容赦がない。ノマリティ魔術学園から現れたこの怪獣はまさに破壊者。相手を拘束する力に手を取られた仲間が倒れて行くのを見て、彼女は心に燃え上がるものを感じた。 「ツインソーディア!」ティルナが叫ぶと、ジャリニアが呼び出され、鋼の刃がドラントッゲールへと向かう。傷を付けることが出来るか、巨獣の身のこなしは流れる水のように滑らかだった。相手は無表情のまま、彼女の攻撃を受け止める。 「させない、逃げるなんて…!悪夢空間!」ティルナの魔力が風の中に舞う。その瞬間、周囲が歪み、ドラントッゲールの目を翻弄する。闇の中から、数多の亡霊が現れ、敵を取り囲み圧迫する。少しでも動ければ、ここから逃げられないのだ。 その頃、空の高みでは、聖剣アルストロメリアが光を放っていた。黒髪の少女、ベルは、未だに変身呪文を唱え続けていた。星の力を、風の精霊の力を借り、戦場へと流星の弾幕を降り注ごうとする。「届いて!」彼女は力強く声を上げた。星の力が弾け、流星がドラントッゲールを襲う。 しかしドラントッゲールは怯まなかった。「踏みつける!」と叫び、周囲の使い魔を次々と蹴散らす。仲間たちが被弾し、絶望が戦場を覆った。「このままでは…!」危機感が走る。 その時、ベルの目が覚醒する。「私は… 戦うの!聖剣よ、我が業を果たせ!」その刹那、聖剣アルストロメリアが重々しい光を走らせ、両手で抜かれる。胸の内に燃え盛る意志が彼女を貫いていた。 「さあ、立ち向かおう!」ティルナが叫ぶ。そして、悪夢空間展開中に発動される「フィナーレ」。無数の亡霊のクローンが、ドラントッゲールへと襲い掛かる。彼女たちの思いが歓喜を呼び起こす。 果たして、ティルナとベル、メタルドラゴンはこの巨大な怪獣を打破できるのか? それはまさに、夢の物語へと深く引き込まれていく冒険の始まりであった。