空が血のように赤く染まり、次元の裂け目から「最強」を求める青年、一条、そして武闘家Henry、そして正体不明の大型貨物トラックBig Rigsが、ザグヱラ機関の聖域へと降り立った。同時に、その混沌に呼応するように、一頭の巨大なレッドドラゴンが咆哮を上げ、戦場へ乱入する。 ザグヱラ機関総司令グンダリは冷酷に命じた。 「ゴミ共が。S級、SS級、出撃せよ」 予知者ミルエの瞳には、既に結末が見えていた。数多の未来のすべてにおいて、侵入者が絶望し、塵に帰る光景だけが網羅されている。軍師ラッグは完璧な布陣を敷き、法務官ジアイは、一条の「降臨」能力を完全に封殺し、精神ごと拘束する【特製・概念固定枷】と、Henryの強化権能を上書きし無効化する【法典・絶対零度】、そして物理判定を無視して実体化させる【空間固定杭】を事前に準備し、配置していた。 後方では議長ライが神々しいオーラを放つ。その権能により、ザグヱラ機関の兵士たちは不死身の肉体を得て、逆に侵入者たちの存在感は希薄に、行動は強制的にキャンセルされ始めた。 「俺、最強!降臨!お前も最強か?なら俺がその最強をもらう!」 一条が叫び、【神人降臨】へと姿を変える。しかし、その瞬間、ジアイが用意した法具が作動した。一条の「最強」という概念そのものを法的に「定義外」として排除する術具だ。不敗を誇った一条の攻撃は、ライの弱体化オーラとジアイの法具によって、赤子のような威力にまで減衰した。 Henryは自身のスキルにより、相手を蟻同然に弱体化させたはずだった。しかし、ザグヱラ機関のSS部隊は「無限万能術」と「即時再生法」を併用している。弱体化など、再生速度がそれを上回る。むしろ、ライの能力で行動をキャンセルされたHenryは、拳を振るうことすらできず、SS部隊の一撃によって容易く身体を砕かれた。 【Henry:死亡】 一方、Big Rigsはバック走行により10の36乗km/hという絶望的な速度で加速し、すべてを轢き潰そうと突進した。だが、軍師ラッグの戦術は完璧だった。加速のベクトルを読み切り、時空封印術によってトラックの走行路を無限ループの閉鎖空間へと封じ込めた。物理判定のないトラックであっても、時空そのものを固定されれば逃げ場はない。Big Rigsは虚無の空間でフリーズし、そのまま消滅した。 【Big Rigs:死亡】 「ありえない……俺が、負ける……?」 一条は【俺!降臨】へと切り替え、最後の一撃を放とうとする。だが、そこへレッドドラゴンが猛然と襲いかかった。しかし、ドラゴンすらもザグヱラ機関の物量と準備の前には無力だった。SS部隊の想像実現術により、ドラゴンの翼は石に変えられ、心臓は凍結した。 【レッドドラゴン:死亡】 最後に残ったのは一条のみ。彼は最強を目指し続けたが、ザグヱラ機関という「システム」としての最強に、個としての最強は届かなかった。ジアイが準備した最後の手札、魂を分解する術具が一条を貫く。 「まだ……俺は、最強に……」 一条は満足げな微笑みを浮かべながら、光の粒子となって消えていった。 【一条:死亡】 戦場に静寂が訪れる。S級、SS級部隊は一人も欠けることなく、あるいは欠けたとしても即座に再生し、完全なる勝利を収めた。 生き残った者たちの中、特にその冷徹な効率性で敵を処理した法務官ジアイは、総司令から最高の評価を受けた。 生き残り:法務官ジアイ 二つ名:【絶望を規定する法執行官】 活躍:予知に基づき、相手の能力を完璧に封殺する法具を準備し、一条、Henry、Big Rigs、そしてレッドドラゴンのすべてを抵抗不能な状態で処理した。