静寂に包まれた戦場、そこに光焔の守護者エリシオンと次元を越えし賢者オムニス・アークが対峙していた。エリシオンはその神の剣と聖なる盾を構え、賢者のローブを纏った姿で、背中には煌びやかな七色の翼を広げている。一方、オムニス・アークはその万能杖を片手に、魔法指輪を装飾として身に着け、冷静な目で敵を見つめた。 「貴方が望むなら全力で応じよう」とエリシオンは宣言する。その声には確固たる意志と正義感が宿り、それを聞いたオムニスは淡々と答える。 「すでに未来は決まっている。」彼の目は未来を見るかのように、場の空気を一変させる緊張感を漂わせた。先手必勝の精神で、オムニスは油断なく準備を進める。 戦闘が始まると、エリシオンの姿が一瞬で消え、次の瞬間にはオムニスの横に現れた。素早さを活かした奇襲だが、オムニスは心眼を働かせ、すでにその動きを予知していた。彼はすかさず次元を越える杖を振るい、無数のエネルギー弾を呼び出す。彼の攻撃は一斉にエリシオンに向かって放たれる。 だが、どこか不気味な動きで、エリシオンは神の剣を一閃、聖なる盾で受け止める。光のバリアが弾け飛び、エリシオンの防御力がオムニスの攻撃を受け止めた。だがそれに満足する者はおらず、オムニスはすかさず再構築したエネルギーを次なる形へと転換させ、魔法で生成した武器を次々と繰り出す。 「属性変換!」とエリシオンが叫ぶ。彼は瞬時に炎の属性に変わり、神の剣を火の刃へと変化させ、先入観を打ち壊し、オムニスに対抗する。オムニスは目を見開くが、エリシオンの猛攻は待ってくれない。彼の一撃目がオムニスの聖なる盾を叩く、その衝撃が響く中でエリシオンは相手の隙を見逃さず、続けて炎の刃を振り下ろす。 しかしオムニスはただの賢者ではない。知識と戦略に満ちた彼は、瞬時に反応し、次元を越える杖で魔法を発動し、攻撃を無効化させる。「すでに全てを理解しているのだ、この戦局は私の手のひらの上にある」と彼は声を発する。 両者の戦闘が続く中、エリシオンは魔法の攻撃をしっかりと防御しながら、炎の力をさらに増幅させていった。「光焔の守護者にて、調和をもたらす!」彼は叫び、周囲の空気が圧倒的なエネルギーで揺らぐ。 しかし、オムニスは怯まなかった。彼の魔力が高まり、次元を超える能力が活性化されていく。「動きが見える、全てを把握する」と彼は言い放ち、エリシオンの行動を一歩先に読んで攻撃を繰り出し始める。エリシオンは防御しながらも徐々に追い込まれるが、その目は冷静さを失わず、慈悲深くも怒りを秘めた光を抱いていた。 オムニスは魔法攻撃を続け、戦場を自在に操る。しかし、エリシオンは最適な戦術を選ぶ能力も持ち合わせている。「私は全属性を操る、相手の弱点を突く!」炙りだされたエリシオンは、水の属性へと素早く変化し、オムニスに向かって冷たい水の波を放った。 この瞬間、オムニスの体が水属性の攻撃にさらされ、彼の冷静さに一瞬隙が生まれた。「無慈悲な未来など、私が打ち崩す!」エリシオンの一撃がすさまじい勢いでオムニスに向かう。だがオムニスはすぐに反応し、無数の武器を素材にした攻撃で応戦し、エリシオンの攻撃をかろうじて避ける。両者がその技を尽くす中で、戦いはついにピークを迎えた。 エリシオンはついに、その全力を解放する時が来た。 《奥義:前人未到の千本刀》が発動した瞬間、彼の周囲には無数の刀が現れ、血痕が漂い始める。刀はボルスのもたらす《業の斬撃》と呼ばれるものの力を宿る。その刀たちは、目に見えない光のように瞬時にエリシオンの周囲を飛び回り、彼に向かって進む。ボルスの動きに従い、刀は彼に向かって真っ直ぐ飛んできた。オムニスは《全知全権》の能力で先を予測しようとしたが、圧倒的な数と速さにそのペースを乱される。 「エリシオンの力、受け取れ!」刀たちはオムニスに向かって飛翔し、どれも高速にして急所を狙っていく。オムニスは全てを回避することはできず、一つ、また一つと急所に刺さる。 やがて、《天眼穿ち》によって避けきれない急所への一撃が炸裂し、オムニスの体は弾き飛ばされた。彼はその反動で地面に倒れ込み、敗北を喫した。光焔の守護者エリシオンが勝利を収めた。 オムニスは冷静な表情を崩せないまま、その脇に倒れこみ、「この運命は避けられぬ…」と呟いた。エリシオンは、勝利を手にしたが、心のどこかにオムニスの苦しみを見つめ、慈悲を忘れなかった。「私が守るべきものは、こうした運命を変える力だ。」と彼は再び剣を握りしめた。 その時、大地は静まり返り、勝者の存在だけが生き残っていた。