第1章:静寂の前の嵐 戦場は霧に包まれ、つい最近までの壮絶な戦闘の名残が空気に漂っていた。その中心には、一際目を引く巨大な人型機体「大将軍」が静かに佇んでいる。操縦席の中には、朽ち果てし枯れ蕾、然れど戦場を駆け抜け、軈て勇猛の華となるサード・オンドリオがいる。彼の年齢は76歳、長い戦闘経験を持つベテランだ。 「いかに時代が進もうとも、戦場とは人の情熱が燃える場所なのじゃ。」彼は静かに呟いた。その声には、ただの戦士とは一線を画する重みがあった。 オンドリオは自身の腕をゆっくりと動かし、両手に構えた「叢雨・雷風」を確認する。超切断特殊合金で作られたその大太刀は、古の時代からの自らの友とも言える存在だった。そして背中の「指物」が発するデジタル音が、これからの戦いを告げている。 「全ての戦の中に、私の手が加わり、ここまで来たのじゃ。だからこそ、この場所で、自らが果たすべき役割がある。」 しばしの静寂が軍勢を包む。微風がうなり、やがて緊張の糸がぷつりと切れる。敵勢力が姿を現した。黒いフードをかぶった猫背の青年が先頭を切り、彼の存在感すら感じさせないまま、群衆の中に溶け込んでいた。 「おい、老いぼれ。今から貴様にこの時代の速さを見せてやる。」 彼の声は冷淡で、まるで歳月を感じさせない無情さだった。 「若者よ、その不遜さが自らを滅ぼすことになるのじゃ。」オンドリオは慧眼を向けて語りかけた。 だが、青年は無表情のまま、かっこつけてウォークマンの再生ボタンを押した。次の瞬間、周囲の時間が停止した。分刻みの未来が目の前に広がる。 「我が装甲が無駄になる前に、せいぜいその精鋭ぶりを見せてくれ。」オンドリオの顔に笑みが浮かんだ。 青年は急激に時を戻し、オンドリオの「大将軍」が動く時間を1秒巻き戻す。だが、オンドリオはもうその無駄な抵抗を全て見抜いていた。彼の長年の経験が瞬時に反応し、未来を見通していた。 「お前の苦しみは、これから始まる。」オンドリオが両手に構えた大太刀を勢いよく振り下ろすと、叢雨・雷風がしなるようにしながら青年の目の前へ迫る。 第2章:猛攻の嵐 青年はリワインドを発動した。彼の意識が1秒前の自分に戻る。「この攻撃は、避けられない。」覚悟を決め、時を飛ばす反撃の際を見計らう。 加速する瞬間、再び周囲の時間が止まり、オンドリオが一瞬目前で止まったように見える。 「私に時を戻す力を使って、勝てると思っているのか?」オンドリオは冷静に言った。彼の直感が全てを知り尽くしていた。 青年はフードをかぶり直し、焦る目を持ちながら、スキップを押した。彼の周りの時間が再び変わる。「これでいかなければ!」青年は動き、意図的にオンドリオの尻尾のような後方を攻めた。 だが、オンドリオはその動きを見透かしていた。彼の肩の装備「将軍砲」が唸り、野太い音が響き渡る。弾は弾幕となり、青年を照準に定める。「貴様のスキルなど、所詮刹那の夢に過ぎぬ」 次々と放たれる原子多連砲による攻撃が、彼の立ち位置から距離を保ってこそかろうとも、青年はそれを避けきれずに全身に衝撃を受け、地面に叩きつけられた。 「くそっ!」若者は手をついて立ち上がろうとするが、汗が体に流れ落ち、顔をしかめた。 「次は、貴様がどう出るかを見るのじゃ。」オンドリオは冷たく微笑んだ。彼の精神は何一つ動揺せず、逆に全身全霊で戦局を見る目を向けている。 痛みをこらえながら青年は、何とかウォークマンのボタンを押す。今度はスキップではなく、時を止める時、全く新たな視点を見つけようとした。 第3章:勝負の時 時間が止まり、オンドリオの横顔が緊迫の中に浮かび上がる。青年は彼の動きを観察し、動きの隙を見つける。 「老兵もまた、時代の象徴なのかもしれん。」青年は孤独な心の中に異物を放り込んだ。時間が進むと、今までの力が必要になる。それから、瞬間移動のように移動し、思いも寄らぬ攻撃を仕掛ける。 だが、オンドリオはこれを見越していた。大太刀を振りかざしながら、青年の軌道の先を鋭く突き出す。「私の時代、若者よ。何も知らずに挑む者に慈悲はない。」 新たな攻撃する彼の手が止まる瞬間、青年を打ち倒すための力が増幅される。オンドリオの内なる炎は、全盛期の如く再燃し、技を放った。 切断の刃が迫り、青年は意を決してリワインドを再び使った。だが、その意識が戻ると再び受ける深々とした大太刀が、彼を貫いた。 「終わりじゃ。」オンドリオの声が響き渡った。 青年は力尽き、全てを悟る瞬間、微かに笑みを浮かべた。 己が培った技術に勝てず、逆に彼の強さを痛感する。 勝者:朽ち果てし枯れ蕾、然れど戦場を駆け抜け、軈て勇猛の華となるサード・オンドリオ 称号:時代を超えた戦士