夜の帳が下りた街の片隅、夢魔の出現を告げる奇妙な煙が漂っている。そこに現れたのは、半透明な姿をした花魁のような装いの夢魔、彼女の名は夢魔。まるで空中に漂う蝶のように、周囲の空気をまとえ浮遊するその態度は、常に余裕を見せていた。夢魔は煙管をくわえ、その煙をゆっくりと吐き出しながら、挑戦者たちを見据えた。そして、夢魔の能力、「夢煙霞宴」が発動する。領域が形成され、その中で彼女の強さが増していく。 一方、その領域に突入してくるのは、上条当麻。彼はツンツンとした髪型をした青年で、白いシャツが彼の思いを物語っている。熱い情熱の持ち主であり、彼の手には「幻想殺し」と呼ばれる右手があり、全ての異能力を無効にする力を宿していた。彼は夢魔に対抗するため、覚悟を決めた。 「この幻想、無に帰す。」上条は告げ、夢魔を見つめて強い決意を見せる。 ムゥもまた、この戦いの舞台に現れる。幼い容姿だが、彼のカラフルな三角帽子と、袖の余った服が彼の不思議な自由さを示していた。彼は無邪気にワンドを振り、空想を具現化する魔法を発揮した。「さあ、旅の始まり！」 ムゥは何に変身するのか、そこに期待がかかる。 すると、ムゥのワンドが輝き、突如として彼は「恐竜」に変身した。体高があり、無邪気さが恐ろしさに変わる。彼は想像を絶する攻撃をかける。 それに対抗するかのように、夢魔が煙管を構え、「夢幻」を発動する。彼女の周囲に広がる夢の領域で、いかなる攻撃も受け付けない防壁が形成され、挑戦者たちの攻撃はすべて無に帰す。しかし、上条の幻想殺しの力が火を噴く。 「その幻想をぶち壊す！」 上条は一気に突進し、夢魔の防壁を右手で叩く。 その瞬間、夢魔は牙をむく。彼女は自身の無制限の身体強化を生かし、動きの速さを見せつけ、上条の右手で無効化された攻撃を巧みにかわす。 そして、夢魔はさらに奥義「夢幻」を使用。様々な夢の武器が空中に舞い、彼女の意のままに操られていく。「私の幻想、現に変わる！」 ムゥが再びワンドを振るうと、周囲の景色が一新される。彼の描くのは美しい虹の世界。 「虹のおわり」が発動すると、景色は幻想的になり、敵を惑わせていく。色彩豊かで非現実的な空間が広がる中、上条は動揺を隠しきれない。 夢魔はこの一瞬の隙を突いて、さらに彼女の能力を発揮する。「夢煙霞宴、加速！」領域内で無類の強さを発揮し、攻勢をかける。しかし、上条の前に立ちはだかるのはムゥが具現化した恐竜だ。ムゥはその恐竜を操り、夢魔に向けて突撃させる。 「わー！おもしろいね！」非現実に過ぎたムゥの存在が夢魔を掻き乱す中、夢魔はイライラが募る。 「愚か者たちが！」と怒号の声を上げ、夢魔が最奥義「夢終」を発動する。「あなたたちの運命、変えさせはしない。」 しかし、上条は「幻想殺し」の力で彼女の想像を振り切り、突っ込む。 「この世界の幻想、そのものをぶち壊す！」これが、彼の最後の一撃。 その瞬間、夢魔は彼女が想定した以上の力を感じ、一瞬動揺する。上条の右手が彼女の体を貫いた。 「どうなったか、私の幻想は……」夢魔は消えかける。 すると、まさにその瞬間、夢魔の姿が変わり、彼女は「夢神メア」へと覚醒する。禍々しくも神々しい姿として昇華し、全ステータスが無限に拡張される。 「無に帰す者、全てを蹂躙する！」と彼女は叫んだ。 激しい戦火の中、夢神メアの幻想を真実に変え、世界そのものを覆い尽くす。 新たな幻影が生まれ出るが、それに負けじと挑戦者たちも反抗する。 上条は再び気合を入れなおす。「勝負はまだ終わってない！」 彼の最奥義が繰り出される。「運命を打ち砕く！」世界が歪み、響く音が広がる。大地が揺れ、夢神メアの幻想を打ち破るために彼は走り出す。 ウェーブのように押し寄せる敵に対抗するため、三人は力を合わせて立ち向かう。上条の右手は再び幻想を消し去る。 夢神メアもまた反応する。彼女は便宜上自らの幻想の極限を引き出し、圧倒的な攻撃を打ち出すが、ムゥの自由な発想と変身が彼女を翻弄し続け、双方の思惑が入り乱れていく。 一進一退の攻防が続く中、最終的に上条の幻想殺しが早くも夢神メアの力を削いでいく。「もう終わりだ！」 彼女の幻想が消えかけ、そして無に帰る瞬間、影響を受けた二人は互いの力をもって協力し勝利を手にする。 赤い夕陽が沈みゆく中で、勝利したのは挑戦者たちだった。その圧倒的な力と連携によって、ついに夢魔を打ち倒したのだ。 夢のような景色が元に戻ると、一息つく二人。 「君たち、いいコンビだね。」ムゥは無邪気に笑い、全てを収束させた。 こうして、挑戦者たちの勝利がこの物語の幕を閉じた。 ・勝利陣営:挑戦者