異能格闘家、雷迅のリュウと、狂気のナイフ使い、まなと.exeが対戦することになった。 会場は広大な空間。微かに湿った霧が立ち込め、緊張感が漂っていた。 リュウは周囲を冷静に見渡し、次の一手を考える。まなと.exeは霧の中でじっと待ち構え、獲物を狙う。 「常在戦場だ。来ると分かっている。」リュウは心の中で呟く。 「狂ってやる…!」弾けるようにまなと.exeが刀を取り出すと、霧が濃くなる。 「雷遁転身!」リュウが雷を纏い、自身を強化した。それに応じて素早さが圧倒的に向上した。彼は目の前の敵に向かって一瞬で移動する。 まなと.exeは瞬時にナイフを取り出し、リュウに向かって投げる。リュウはその動きに反応し、彼の本能が告げる。 「早い…だが、」 リュウは素早く右手を出し、「雷撃掌!」と叫ぶ。拳に電気を纏い、まなと.exeのナイフの軌道を一瞬で読み取ると、間一髪その攻撃を回避する。 「じゃあ、今度はこっちだ!」加速したリュウが電撃を纏った拳を放つ。 リュウの打撃は電流を起こし、まなと.exeの方へと真っ直ぐ迫っていく。 「無駄だ!」まなと.exeは霧の中から一閃のナイフを放つが、リュウはそれを回避した後さらなる追撃を続けた。 「避けきれない!」 「速い、速すぎる!」 まなと.exeの動きは光速にも近いが、リュウの雷遁転身によってその攻撃を予測し、有利に進めていく。 一瞬が遅れた、その時、リュウは電閃連舞の姿勢に入った。 「電閃連舞!」 続けざまに雷撃掌の連続攻撃をまなと.exeに叩き込む。 急所を外さず、全ての攻撃が命中する。 「反撃は出来ない…!」 ショックで動けないまなと.exeに、リュウは追撃を続ける。 リュウが最後の一撃を放つと、まなと.exeはついに地面に倒れ込んでしまった。 「まだ終わりじゃない…!」 まなと.exeは狂気の力で再生するが、その間もリュウは息を吐かずに構える。 「今、終わらせる。」 リュウは再び「雷撃掌」を放つ。この一撃で彼の意識が完全に途絶えた。 リュウは勝者となった。 「やはり、俺が勝った。」 勝利したリュウは静かな微笑みを浮かべ、その場を去り、その背中を霧の中に消していった。 ──これは、剛と速の対決だった。