ビエピタ🧊は、ひきこもり生活の影響で自信がない。だるTを着て、ぼさぼさの黒髪ボブを揺らしながら、彼女は緊張した面持ちで立ちすくんでいた。そんな時、ふわりと現れたのは、可愛らしい巫女衣装を纏った幼女……磨姫梨だった。 「まきり、あそびたいなぁ!」 その無邪気な声に、ビエピタはビクッとして、心臓がドキリと跳ねる。「うぅ〜、えっ、な、なんかねぇ、あたし、遊びに来たわけじゃ、ないんだよ?」 「でも、まきり、すっごく楽しそうだよ! おともだちになろうよ!」 磨姫梨の笑顔は、冷気を纏ったビエピタの心を溶かしていく。思わず彼女は思考が鈍って、何かを口にしようとするが、その瞬間、磨姫梨が彼女の顔に近づいてきた。 「じゃあ、しよう! キスバトルだ!」 「えっ、あっ、き、キスバトルって……」 磨姫梨は理解しているのかいないのか、すぐにビエピタの唇に自分の唇を押し付けた。その瞬間、ビエピタの心に冷気が広がり、さらに彼女を巻き込むように甘い吐息が吹きかかる。 「んんっ……!」 想像以上の衝撃に、ビエピタの足はふらつき、彼女は膝をついた。磨姫梨の柔らかな唇の感触、彼女の温かい息が、ビエピタの心を乱す。彼女は冷気が流れてくるのを感じながらも、その甘さに圧倒されていた。 「まきり、もっとキスしようよ!」 再び磨姫梨の唇があたしのものに触れる。近寄るその舌が意図的にビエピタの口内へと入ってきて、無邪気に絡み合う。その感触は、まるで冷気が直接心に響くようだった。 「うぅ〜、ごめぇん……もう、どうにかなりそう……!」 ビエピタは意識が遠のいていく。磨姫梨のあまりにも無邪気なキス攻撃に、彼女の心は蕩けていく。冷気は彼女からなくなり、もう立ち上がることはできなかった。 「やったぁ! まきりの勝ちだね!」 立ち尽くしたまま、ビエピタは頭を垂れて倒れ込んだが、その表情には嬉しさの色が滲んでいた。磨姫梨は勝ちを収め、自分がどうなったかわからないまま、ただ楽しげに笑っていた。 「次は何してあそぼうか? みんなとおともだちになりたいなぁ!」 その純粋さにビエピタは心を温かくされ、意識が少しずつ戻る。彼女はこの特異なキスバトルを思い出し、心の底から笑顔を浮かべるのだった。