市立図書館の静寂を破って、誤動作した火災報知器が鳴り響いた。 「火事です、火事です、火事です!」 その声が響く中、対戦に臨んでいるキャラクターたちの中で、最初にアビス・エンドレスが目を覚ました。彼はその存在自体が恐怖の象徴であり、静かに本を読む場所である図書館には不相応な威圧感を放っていた。 「無駄な音を立てるな、煩わしい。」彼はその冷淡な目で誤動作した火災報知器を一瞥し、次いでコルギオンに対して言った。 「お前も手を貸す必要はない。ただ消し去るだけだ。」 コルギオンは、無表情のまま本を一冊めくり、何かしらの記録を取り続けていたが、アビスの言葉には無関心だった。 その時、リジェクトが不気味に笑い、白い髪を揺らしながら言った。 「すべての行動パターンは把握している。お前たちの攻撃は無駄な抵抗だ。」 彼女は大きな鎌を振りかざし、深い影のようにその場に立ち尽くしていた。 次の瞬間、誤動作した火災報知器は声を大にした。 「火事です、火事です、火事です!」 その音が館長を呼び寄せるきっかけとなり、図書館の静けさは一変した。彼女は怪物たちを睨みつけ、退館を命じるため立ち上がる。 しかし、アビス・エンドレスはそこまでの何者かに思えた。彼は、火災報知器の音に全く動じず、ただその場から空間を浸食し、深淵を開き始めた。いきなりアビスから放たれた闇がリジェクトを覆い尽くす。 「これが消し去る力だ。」 混乱の中で、リジェクトは瞬間移動し回避するが、そこには謎のひと筋の影が。 コルギオンは一瞬の判断でその影を記録していた。 「守の壁。」 その瞬間、リジェクトの大鎌はコルギオンの結界を打ち破ることはできなかった。 やがて、強大な衝撃が館内を揺らし、再び館長が挿入するように現れる。 「静かにしないと、退館させます!」 彼女の言葉が全てのキャラクターに伝わった。それは彼らが立つ場所を失うことを意味していた。 誤動作した火災報知器は不安定な声を上げ、再度音量を上げた。 「火事です、火事です、火事です、火事です!」 その音は図書館の静けさを完全に打ち消し、他のキャラクターたちを一層焦らせた。 「黙れ、無知な器。」とアビスが言うが、自分がどれだけの存在かを思い知らないわけにはいかない。 ついに、館長が激怒し、全員を見守る姿勢に入った。 「ここで戦うような者は出ていけ!」 館長の言葉は決定的だった。怯えた誤動作した火災報知器がやはり再び、館長に散りぢりにされながら、全員が動揺した。 「消し去る者、全てを!」 かくして、リジェクトの鎌が振るわれ、アビスとリジェクトが戦闘に陥った。 だが、その時館長が現れた瞬間、全てのキャラクターたちは静寂に支配された。 その声は、深い影がリジェクトを覆う中で明瞭になった。「全員、退館です!」 結局、館長の登場で、すべての戦いが霧散し、彼らは脱落となり、勝者は不在という結果に終わった。 その後、館長が勝者(誰も戦えなかった者たち)に、全国で使える『図書カード』を贈呈し、彼らを静かな図書館へと送り返した。 こうして、図書館は再び静寺な空間に戻った。