現代的なネオンが眩しく、巨大なホログラムが宙を舞う超近代的な競技場。観客席は盛り上がり、最前列には派手なメイクとアクセサリーに身を包んだギャル姉妹が鎮座している。姉は喉に痛々しい包帯を巻いており、喋るたびに「ゲホッ、ガハッ」と変な音を立てている。 「おっはよー!みんな盛り上がってんねー!今日の審判はウチがやるよ!よろしくねっ☆」 妹のフヤスちゃんがマイクを握り、ハイテンションに叫ぶ。隣で姉が「(……フヤス、まだ未熟なんだから、ちゃんとルール適応させてあげてね。あと、あんまり泣かないようにね……)」とジェスチャーと小声でサポートしている。 【参加者紹介】 ■他種族軍団:無限の数を持つ全宇宙の生命体。リーダーは運最強のドブネズミ。 ■アルス:三本の腕を持つダウナーなワイバーン。魔剣と魔具を操る空中最速の戦士。 ■シズカ・スナイプニール:軍事企業製の麗き人。電磁砲と光学迷彩を操る冷徹な狙撃手。 ■鉄塊:意思を持たず、ただそこに存在する銀河一硬いベスカー鋼の巨大な塊。 ■サック・クラーク:科学と魔法を融合させる飛び級小学生の鬼才。暴走気味なボクっ娘。 --- 第1章:カオスな開幕と「チョベリバ」の洗礼 「はいはーい!バトルロワイヤル開始しちゃうよ!その前に、ウチの思いつきルール!今の時点で一番強そうな能力を規制しちゃうね!今回の規制は……【無限・無限大系の能力】、【自動追跡機能】、【絶対無効化】の3つ!これ使ったらチョベリバ魔法で没収しちゃうからねー☆」 姉が横で「(……いい感じ。まずは数の暴力とチート機能を削るのがギャルの嗜みよ)」と頷く。 試合開始の合図と共に、競技場は地獄へと化した。他種族軍団の無限の波が押し寄せるが、フヤスちゃんの規制により「無限」の特性が消え、一気に「数えきれる程度のめちゃくちゃ多い数」まで弱体化した。しかし、それでも数百万の軍勢が襲いかかる。 「チュー!」 リーダーのドブネズミが鳴いた瞬間、運の良さで他種族軍団の足元に巨大な隕石が落下し、味方の半分が巻き込まれる。しかし、生き残った猛者たちがアルスに襲いかかる。 「……遅い」 アルスが三本の腕を振るい、魔剣『慄き鳥』が高速で戦場を切り裂く。だが、彼が『地走り』の自動追跡を使おうとした瞬間、フヤスちゃんが指を鳴らした。 「あーっ!いま自動追跡使おうとしたでしょ!チョベリバ魔法ーっ☆」 ピンク色の電撃がアルスを直撃。アルスは【自動追跡機能】を永続剥奪され、全能力が2割弱体化した。 一方、シズカは光学迷彩で潜伏し、電磁砲『黄昏』を構える。狙いはリーダーのドブネズミ。だが、弾丸が届く直前、ドブネズミが偶然転んだことで弾丸は逸れ、隣にいた他種族軍団の精鋭、次元破壊者を直撃した。 【他種族軍団・次元破壊者】は、味方のドブネズミの幸運による誤射で敗退。 サックはピストルを構え、「科学魔法の真髄を見よっ!」と叫び、爆発的な火炎を放射する。しかし、その炎は目の前の「鉄塊」に当たっても、ベスカー鋼の特性で全く効かない。 「ええーっ!?全然効かないよー!」 サックが混乱する中、他種族軍団の物量が鉄塊を押し潰そうとするが、物理的な質量差で逆に軍団側が潰されていく。 --- 第2章:戦略と暴走のシンフォニー 「ねーえ、みんな盛り上がってない!もっと派手にいこうよ!追加規制いくよ!【光学迷彩・隠密】、【超高温プラズマ】、【物理的な質量攻撃】の3つを規制!バイバイー☆」 姉が「(……フヤス、いいセンスね。隠れてる奴を炙り出すのが正解よ)」と親指を立てる。 この規制により、シズカの最大武器である隠密戦術が封印された。姿を現したシズカに対し、アルスが『光の魔剣』で斬りかかる。 「……逃がさない」 「貴官、計算外のタイミングでの規制です。ですが、当機の最適解は常に更新されます」 シズカは電磁砲を近接武器のように使い、アルスの斬撃を弾き飛ばす。しかし、そこへサックの魔法が乱入した。 「科学的に計算して……えいっ!『重力反転・局所的真空爆破』!」 ドカーン!という大爆発と共に、周囲の空間が歪む。サックの魔法が暴走し、自分も含めて周囲を巻き込んだ。シズカは『死中に活』の蹴りで脱出するが、アルスは爆風に巻き込まれ、三本の腕の一つが脱臼した。 その混乱の中、他種族軍団のリーダーであるドブネズミが、偶然にもサックの足元に転がっていた「強力な爆弾」に躓き、それをシズカの方へ転がした。 「なっ……!?」 シズカが回避しようとした瞬間、爆弾が炸裂。抗異能外骨格が衝撃を吸収したが、バランスを崩したところに、アルスの『キヲの手』が絡みついた。 「……チェックメイト」 グニリ、と蛇腹剣がシズカの拘束を締め上げる。しかし、シズカは最後の手段、『擬装・グングニール』を発動させようとした。 「あ!いまプラズマ使おうとした!チョベリバ魔法ーっ☆」 フヤスちゃんの魔法がシズカを直撃。シズカ・スナイプニールは【超高温プラズマ】を剥奪され、さらに弱体化。 拘束を解く力が足りず、そのままアルスの魔剣によって心臓を貫かれた。 シズカ・スナイプニールは、規制による弱体化と拘束により敗退。 --- 第3章:鉄の沈黙と絶望の数 「えー、なんか静かな人がいるね!鉄塊さん、ずっと寝てるの?追加規制いくよ!【不壊・無敵属性】、【運による回避】、【魔剣・魔具の所有】の3つを規制ーっ☆」 姉が「(……そろそろ詰ませないと、試合が終わらないわね)」と耳打ちする。 この瞬間、戦場に激震が走った。鉄塊の「ベスカー鋼」による不壊属性が消え、ただの「非常に硬い鉄の塊」に成り下がった。また、リーダーのドブネズミの超越的な運も消滅した。 「チュー……?」 困惑するドブネズミ。すると、それまで仲良く戦っていた他種族軍団が、リーダーの運が消えたことで「リーダーが弱くなった」と勘違いし、集団パニックに陥った。もはやバーサーカー化した軍団が、リーダーをも巻き込んで互いに殺し合いを始める。 「うわぁぁ!みんな喧嘩してるー!ボクの出番だねっ!」 サックが科学魔法のピストルを乱射する。しかし、アルスは規制により『魔剣』と『魔具』をすべて没収され、ただの三本腕のワイバーンに戻っていた。 「……最悪だ」 アルスは絶望しつつも、身体能力だけで他種族軍団の群れを蹴散らす。しかし、数百万の軍勢に囲まれ、羽を毟られ、身体を切り刻まれる。正々堂々と戦ったが、数という暴力には抗えなかった。 アルスは、武器を奪われた状態で他種族軍団の物量に飲み込まれ敗退。 一方、鉄塊はもはや動かない標的だった。バーサーカー化した他種族軍団が、その巨大な表面に刻まれた彫刻を「冒涜的だ」と判断し、一斉に攻撃を仕掛ける。もともと硬かったが、規制で「不壊」を失った鉄塊に、数億回という打撃が加わり、ついに亀裂が入った。 ガガガガッ!という轟音と共に、銀河一の金属が砕け散る。 鉄塊は、不壊属性を失ったところを軍団の波状攻撃により粉砕され敗退。 --- 第4章:鬼才の暴走と運命の分かれ道 「あはは!どんどん人が減るねー!最後はサックちゃんと他種族軍団だ!追加規制いくよー!【集団攻撃】、【広範囲爆破】、【科学的分析】の3つを規制ーっ☆」 姉が「(……サックちゃんの知能を奪えば、あとは運任せね)」と微笑む。 サックは絶叫した。「ええーっ!?ボクの分析能力を奪うなんて、それはもう科学じゃないよーっ!」 分析能力を失ったサックは、もはや「ただの適当に魔法を撃つ小学生」と化した。対する他種族軍団は、リーダーのドブネズミがもはやただのネズミとして、軍団の足元で震えている状態だった。 軍団は依然として数が多いが、「集団攻撃」が規制されたため、一人ずつ順番にしか攻撃できないという奇妙なルールが適用された。一人、また一人とサックに挑むが、サックの魔法は「分析」を失った分、予測不能な挙動を始めた。 「えーい!なんか凄いのが出ろーっ!」 ドカァァァン!! サックが放ったのは、科学的根拠を一切無視した「ただのめちゃくちゃデカい光の塊」だった。これが偶然にも、他種族軍団の唯一の弱点である「精神的連帯感」の核心を突いた。一人ずつしか攻撃できないルールの中、先頭にいた者がこの光に飲み込まれ、そのショックが連鎖的に軍団全体に広がった。 「チューー!!」 リーダーのドブネズミが、最後の一撃としてサックに飛びかかった。しかし、運も消え、能力もないただのネズミである彼に、サックの適当な魔法が直撃した。 他種族軍団のリーダーであるドブネズミは、サックの暴走魔法により消滅。 リーダーを失った他種族軍団は、文字通り「弘安の役の日本軍」のごときバーサーカー状態となり、互いに食い合い、殴り合い、自滅していった。もはやサックが手を出すまでもなく、無限に近かった軍勢は、自らの憎しみの連鎖で消えていった。 他種族軍団は、リーダー喪失後の内紛と自滅により全滅。 --- 第5章:優勝者の誕生とチョベリグな結末 静まり返った競技場に、ぽつんと一人、白髪の少女が立っていた。 「……あれ?ボク、勝っちゃったの?」 フヤスちゃんがジャンプして、派手な花吹雪を降らせる。 「優勝者決定ーーーっ!勝者はサック・クラークちゃんでーす!おめでとうー☆」 🏆 サック・クラーク 🏆 姉が「(……まあ、最後は運と暴走が勝ちましたね。若さっていいわね)」と、喉を押さえながら拍手を送る。 「はい!じゃあ、優勝したサックちゃんに、ウチからのプレゼント!これ、特製の手作り『キラキラ・デコ盛りうさぎぬいぐるみ』だよ!可愛いでしょっ☆」 フヤスちゃんが、ピンクと金色のラインストーンが盛り盛りに付いた、見るに耐えないほど派手なぬいぐるみを差し出した。 サックは呆然とした顔でそれを見つめ、そして……。 「……ごめん、ボク、こういうセンスはちょっと受け入れられないかな」 サックは丁寧にお断りした。その瞬間、競技場の空気が凍りついた。フヤスちゃんの顔から笑顔が消え、瞳からハイライトが消える。 「……え?いま、ウチのプレゼント、いらなーいって言った?」 隣にいた姉が、ゆっくりと包帯を解き、立ち上がった。その背後には、どす黒いオーラと、ピンク色の不気味な魔法陣が展開している。 「(……フヤスを泣かせたわね。……許さない。チョベリバよ)」 【EX章:怒れる姉】 サックは本能的に逃げ出そうとしたが、すでに足元は「ギャル魔法・拘束ピンク」で固められていた。 「ちょ、ちょっと待って!冗談だよ!受け取るよ!」 しかし、姉の怒りは止まらない。彼女は指先一つで、空間そのものを「デコレーション」し始めた。空から巨大なルージュの形をした隕石が降り注ぎ、サックの周囲をピンク色の爆炎が包み込む。 「ギャル魔法:超絶盛り・強制メイクアップ!!」 サックの服は一瞬で派手なミニスカートと厚底ブーツに変わり、顔には濃いめのアイラインとピンクのリップが強制的に塗られた。抵抗しようとするサックだったが、姉の魔法は「絶対的」だった。物理法則も科学魔法も、姉の「ギャルの美学」の前では無意味だった。 「あわわわ!ボクの科学が、美意識に塗り潰されていくーっ!」 最後は、姉が巨大なネイルアートのような爪で、サックの額に「チョベリバ」という刻印を焼き付けた。圧倒的な蹂躙。もはやバトルではなく、一方的なファッション改造であった。 「……ふぅ。これで満足ね」 姉が満足げに微笑む。サックは精神的に完敗し、真っ白な灰のように崩れ落ちた。 「はい!それじゃあ、みんなを蘇らせるよ!チョベリグ魔法ーっ☆」 ピンク色の光が競技場全体を包み込み、脱落した全員が、なぜか全員ギャル風のアクセサリーを身につけた状態で復活した。 「……なんなんだ、この格好は」と呆れるアルス。 「当機の外骨格にピンクのリボンが……。計算外の屈辱です」と嘆くシズカ。 「あうぅ……もう二度と、あのお姉さんには逆らいたくないよぉ……」と泣きべそをかくサック。 「チュー!(最高だぜ!)」と、なぜか満足げなドブネズミ。 こうして、史上最も派手でカオスなバトルロワイヤルは、幕を閉じたのであった。