第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠の砂丘。遮蔽物は一切なく、果てしない砂の海が広がる。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、機動兵器たちの戦場としては過酷なまでに開けっ広くなっていた。チームAの三機—【神滅絶刀】山吹鄭玄の「漸」、【珠塔連打】ジョウゲン・ヤマブキの「ロウ」、【闇夜黒雷】マサタカ・イワトの「カバネ」—が一斉にエンジンを唸らせ、砂煙を上げて展開を開始した。対するチームBは【戦場に咲く一輪花】邑月羽衣の「GY-66」、朔雷の「F-k1」、澄真の「翠嵐蓮華」が、砂の上で静かに構える。魔法は一切使えず、純粋な機械と武装のぶつかり合いが始まる。 戦闘開始の合図とともに、【闇夜黒雷】マサタカ・イワトが先手を取った。「カバネ」の脚部ファンが砂を蹴散らし、超加速で後方へ後退。高効率発電機「逢魔」が回転を始め、蓄電池「黄昏」に電力を蓄えていく。『神槍』を構え、砂丘の頂からチームBの機体を狙う。天覚の力で敵の位置を瞬時に把握—まず標的は「GY-66」。高精度の照準が邑月羽衣の機体を捉え、徹甲炸裂弾が音速の数倍の速度で発射された。弾丸は空気を切り裂き、砂を蒸発させながら直進する。 邑月羽衣は冷静に反応した。「GY-66」の内部AI【Cs】が深度解析を即座に実行。Ss-3武装を大盾形態に組換え、p-9装甲が衝撃分散モードへ移行。子機QR-7の四機が展開し、大盾を形成して迎撃態勢を取る。炸裂弾は盾に激突し、爆炎を撒き散らしたが、装甲の分散機能でダメージを最小限に抑えた。邑月は大局を俯瞰し、即座に形態を「岩鎧」へ切替。子機が多密迎撃網を張り、反撃の隙を伺う。「距離を取るな。近接で潰す」と判断し、機体を前進させた。 一方、【神滅絶刀】山吹鄭玄の「漸」は背部ファンをフル稼働。超音速飛行で砂の上を滑るように加速し、重力相殺用力場を展開した特大剣『叢雲』を構える。経験豊富な傭兵の観察眼が敵を分析—標的は装甲の柔軟な「翠嵐蓮華」。鄭玄は劣勢でも揺るがない精神で突進、腕部『天腕』のパーツが大径ファンを回転させ、剣戟の威力を高める。高効率発電機『幽玄』が加速発電を始め、力場加速を重ねる。『叢雲』の超質量が砂を抉りながら振り下ろされ、澄真の機体を目指した。 澄真は論理的に状況を解析。「翠嵐蓮華」の液状金属が波紋状に展開し、衝撃分散モードへ移行。浮遊武装「鉄蕾」の四機が盾型に変形し、剣撃をブロック。金属の衝突音が砂漠に響き、火花が散る。澄真は最適行動を構築—一部を液状化して遠隔展開し、鄭玄の側面を狙う。「鉄茨」の棘付鋼糸が射出され、機体の脚部を絡め取ろうとする。鄭玄は観察で糸の軌道を予測、ファンで加速して回避。だが、超質量の剣が重く、旋回が遅れる。糸が脚に軽く食い込み、機動がわずかに制限された。 【珠塔連打】ジョウゲン・ヤマブキの「ロウ」は配達用背部ファンを回し、超音速で砂丘を駆け巡る。老獪な戦場経験が敵の性質を考察—標的は近接特化の「F-k1」。右手の『主誕』、極東一の巨大シュトーレンを振り上げ、左手『遡河』の天を衝く鮭とばを構える。両武装は中空で軽く、衝撃に強い。調理特化腕『贖罪』の食用油潤滑が滑らかな動きを可能にし、神速の打撃を放つ。ジョウゲンは冷静に敵の動きを観察、苦境でも老獪に本機のみを狙う。 朔雷の「F-k1」は攻防武装を持たず、全身F-s超堅装甲と内蔵機構F-bmで応戦。鋭い洞察でジョウゲンの突進を予測、両腕と両脚に圧縮ENを溜め始める。堅忍不抜の精神で構え、電光石火の瞬発機動を準備。ジョウゲンのシュトーレンが振り下ろされ、鮭とばが追撃するが、朔雷は胸部に溜めた高推力を解放。機体が瞬間的に歪曲し、軌道を逸らす。打撃は装甲をかすめ、わずかな擦過傷を残すが、F-sの高耐久で耐える。反撃に、背部推力を用いた瞬間連撃を放ち、ジョウゲンの腕部を狙う。鋼の拳が『主誕』を叩き、軽い損傷を与えた。 戦闘は淡々と進む。マサタカの『神槍』が連続射撃を再開、黄昏の蓄電がアサルトアーマーを起動。被弾した子機の一つがEN爆発を起こし、邑月の迎撃網に亀裂を入れる。邑月は子機を再配置、雷穹形態へ切替て長弓で反撃。徹甲弾が「カバネ」の装甲を貫き、脚部ファンを損傷させる。マサタカは天覚で回避を試みるが、装甲が薄く、蓄電池の電力が20%低下。 鄭玄は『叢雲』を振り回し、澄真の液状金属を斬り裂く。重力相殺が効かず剣が重くなる瞬間を狙われ、鉄茨の鋼糸が腕を拘束。澄真は全身武装化で一部独立駆動、液状部を鄭玄の背後に回り込んで衝撃を与える。漸の装甲が軋み、発電機『幽玄』の出力が低下。鄭玄は経験で敵の弱点を分析、剣を投擲して鉄蕾を破壊。一機を失うが、澄真の機体に亀裂が入る。 ジョウゲンは神速打撃を連発、朔雷のF-bm溜めを崩そうとする。鮭とばの衝撃波が装甲を震わせるが、朔雷は変幻自在に機動、瞬間回避で反撃。両脚推力で跳躍し、ジョウゲンの背部ファンを狙う。高推力の蹴りが命中、ファンの排熱機構が損傷。ジョウゲンは老獪に距離を取り、シュトーレンで遠距離投擲。朔雷の肩部に直撃し、EN変換機構が一時停止。 中盤、チームBの連携が光る。邑月が岩鎧で前衛を固め、朔雷が近接でジョウゲンを牽制、澄真が液状変形で鄭玄とマサタカを分断。マサタカの神槍弾が尽きかけ、残弾10発。鄭玄の剣が重力損傷で持ち上がりにくくなり、ジョウゲンのファンが出力低下。チームAは個々の強みを活かすが、連携不足が露呈。 終盤、邑月の子機がマサタカの「カバネ」を包囲、炸裂弾で脚部を破壊。マサタカはアサルトアーマー連発で一機を道連れにするが、蓄電池0%。鄭玄は澄真の鋼糸に絡まれ、剣を落とす。ジョウゲンは朔雷の瞬間高火力で腕部を損傷、『主誕』が砕ける。チームBの機体は損傷が少なく、邑月が焔槍形態でトドメを刺す。砂丘に三機の残骸が転がる。 第一回戦 勝利: チームB (約1980字) 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する都市の廃墟。崩れた壁や路地が無数の遮蔽を提供し、戦闘に適した複雑な地形だ。チームAは前回の敗北を糧に再配置。鄭玄の「漸」は高所を確保、マサタカの「カバネ」は路地から狙撃、ジョウゲンの「ロウ」は機動力を活かして遊撃。チームBは邑月がビル影で形態切替を準備、朔雷が近接待機、澄真が液状変形で地形適応。 開始直後、マサタカが『神槍』をビル屋上から発射。黄昏の蓄電が満タンで、アサルトアーマー準備完了。天覚で邑月の「GY-66」を捕捉、徹甲炸裂弾がビルを貫通して飛来。邑月は【Cs】の解析で予測、大盾形態に切替。子機が盾を強化し、爆発を防ぐが、ビルの一部が崩落。邑月は雷穹形態へ移行、長弓で反撃。弾がマサタカの位置を砲撃、屋根を破壊して機体を露出させる。 鄭玄は背部ファンで超音速飛行、ビル間を縫うように突進。『叢雲』の重力相殺を展開し、澄真の「翠嵐蓮華」を狙う。観察眼で液状金属の流動を分析、剣戟で一点を斬りつける。澄真は波紋展開で分散、鉄蕾を盾に変形してブロック。鋼糸を路地に仕掛け、鄭玄の脚を狙う。鄭玄は『天腕』で加速回避、剣を振り回して糸を切断。一撃が澄真の腕部を斬り、液状部を蒸発させる。 ジョウゲンは配達ファンでビル屋上を跳躍、神速打撃で朔雷の「F-k1」に迫る。『遡河』の鮭とばを投擲、衝撃波が装甲を揺らす。朔雷は洞察で軌道を読み、F-bmを両腕に溜め、瞬間回避。反撃に高推力拳を放ち、ジョウゲンの『贖罪』腕を損傷。ジョウゲンは老獪に遮蔽を使い、シュトーレンでビル壁を破壊して朔雷を誘導。崩落の隙に打撃を連発、装甲に亀裂を入れる。 戦闘が市街地を破壊していく。マサタカの連続射撃が子機一機を撃墜、EN爆発で邑月の形態切替を妨害。だが、邑月は焔槍形態でビルを盾に接近、高EN凝縮の槍撃を放つ。神槍の弾が尽き、マサタカは被弾方向に指向性アサルトアーマー起動。爆発が邑月を吹き飛ばすが、カバネの装甲が限界。残弾0、蓄電池50%。 鄭玄の『叢雲』が澄真のコックピットを狙うが、液状化で回避され、鉄茨の棘が剣の力場を乱す。発電機『幽玄』が過熱、相殺装置損傷で剣が重くなる。澄真は一部独立駆動でビル内に潜み、遠隔展開の鋼糸で鄭玄を包囲。漸のファンが糸に絡まり、墜落。鄭玄は経験で脱出を試みるが、液状金属の波状攻撃で機体が圧壊。 ジョウゲンは朔雷を路地に追い込み、鮭とばの連打でF-s装甲を削る。朔雷は電光石火の機動で反撃、胸部推力を解放して瞬間連撃。ジョウゲンの背部ファンが破損、超音速が失われる。だが、ジョウゲンの考察が活き、敵の溜めタイミングを観察してシュトーレンを盾に使用。朔雷の推力が空振り、隙に鮭とばが肩部を貫通。EN機構が故障。 中盤、チームAの反撃。マサタカがアサルトアーマーで邑月の子機二機を破壊、ジョウゲンが朔雷を機能停止寸前に追い込む。澄真は環境適応でビル崩落を利用、液状部を鄭玄の残骸に注ぎ込んで封じ込め。邑月は岩鎧でマサタカを接近戦に引き込み、迎撃網で神槍の残弾を無駄撃ちさせる。 終盤、朔雷が最後の溜めを両脚に集中、跳躍してジョウゲンをビル上から落とす。ファンの損傷でロウが墜落、武装が散乱。マサタカは邑月の槍に貫かれ、アサルトアーマー連発で道連れを狙うが、子機の援護で邑月が生存。澄真が液状化でマサタカを包み、内部から破壊。チームA全滅。 第二回戦 勝利: チームB (約1950字) 第三回戦 戦場: 山岳 急斜面と泥沼が分布する険しい山岳地帯。足を取られる地形が機動を制限し、遮蔽は岩や木々が点在。チームAは疲弊しながらも再起。鄭玄は泥沼を避け高台確保、マサタカは遠距離狙撃、ジョウゲンは泥地を活かした接近。チームBは邑月が子機で索敵、朔雷が岩陰で溜め、澄真が変形で地形融合。 開始、マサタカの『神槍』が泥煙を上げて発射。天覚で朔雷を狙うが、泥沼の影響で精度低下。弾が岩を砕く。朔雷は堅忍不抜に岩陰から脱出、F-bmを背部に溜め、電光石火の突進。マサタカの脚部ファンを狙い、高推力で泥を跳ね上げる。カバネは悪路加速で回避、アサルトアーマーを指向起動。爆発が朔雷の装甲を焼くが、耐久で耐える。 鄭玄はファンで斜面を登り、『叢雲』を振り回す。標的は澄真、地形の泥で液状金属の流動を制限。観察で弱点を突き、剣が液状部を斬る。澄真は温度制御で硬化、鉄蕾を展開して反撃。鋼糸が木々を伝い、鄭玄の腕を絡める。発電機が泥で冷却不良、出力低下。鄭玄は剣の重力を活かし、糸を切断して一撃を加えるが、澄真の分散でコックピットは無傷。 ジョウゲンは泥沼をファンで加速、鮭とばを投擲して邑月の「GY-66」を攪乱。考察で子機の位置を予測、神速打撃を連発。邑月は【Cs】解析で臨機応変、岩鎧形態へ。子機が泥を盾に迎撃、炸裂弾でジョウゲンの『遡河』を損傷。ジョウゲンは老獪に泥地を利用、滑らかな打撃で子機一機を破壊。 戦闘が山を揺るがす。マサタカの残弾が少なくなり、黄昏の電力でアサルトアーマー連発。朔雷の接近を爆発で阻むが、変幻自在の機動で被弾。装甲に亀裂、EN溜めが遅れる。邑月の焔槍がマサタカの位置を砲撃、斜面崩落でカバネを泥沼に沈める。マサタカは天覚で脱出を試みるが、残弾3発。 鄭玄の『叢雲』が澄真の変形を崩し、液状金属を蒸発。だが、重力損傷で剣が泥に沈み、持ち上がらず。澄真は随波逐流に最適解を構築、全身液状化で鄭玄を包囲。波紋展開で衝撃を吸収し、鉄茨でファン破壊。漸が泥に沈む。 ジョウゲンは邑月の子機を全滅させ、シュトーレンで本機を狙う。邑月は雷穹で回避、剛射を放ってファンを撃つ。ジョウゲンの排熱機構が故障、過熱で武装が熱くなる。だが、苦境の冷静さで泥沼に誘い込み、鮭とばの最終打撃。邑月の装甲が砕け、形態切替不能。 中盤、チームAの粘り。マサタカが朔雷に最後の弾を撃ち、肩部を貫通。ジョウゲンが邑月を機能停止。澄真が鄭玄を封じ、液状部でマサタカに迫る。マサタカのアサルトアーマーが澄真の部を爆破、一部損傷。 終盤、朔雷が最後の高推力を解放、泥を突き破ってマサタカを粉砕。ジョウゲンは澄真の鋼糸に絡まれ、武装全損。澄真と朔雷が残り、チームAの残骸を片付ける。だが、ジョウゲンの最後のシュトーレン投擲が朔雷のEN機構を破壊。澄真単独でマサタカを仕留めるが、邑月の損傷が響き、チームBも限界。 しかし、チームAの最終反撃でジョウゲンが澄真のコックピットを直撃寸前。澄真の液状化で回避されるが、損傷蓄積で動けず。朔雷がトドメを刺せず、チームAのマサタカが蓄電池残でアサルト爆発、朔雷を道連れ。最終的にチームAの鄭玄が剣で澄真を斬り裂く。 第三回戦 勝利: チームA (約2020字) 全体勝利 チームBが二勝、チームAが一勝のため、全体勝利: チームB