闘技場の中は、熱気に満ち溢れていた。観客たちの歓声が響き渡り、そこに集まったキャラクターたちがそれぞれの個性を活かした華やかな姿でステージに立つ。 まず、青髪に赤い瞳のエミールが立つ。彼女は華美なドレスに身を包み、高慢な笑みを浮かべながら周囲を見渡す。「わたくしこそ銀河お嬢様、銀河お嬢様なのですわ。おーほっほっほっ!…げほっ、げほっ!」と声高に言い放つ。 エミールは自信満々で、周囲からは軽蔑の視線を受けていたが、気にする様子はない。「さあ、どんな敵が来ようと、私には『ユニバースCQC』があるのですから!」 その準備が整うと、他のキャラクターたちが次々に登場する。 次に現れたのは、小さな体に宿した壮大な力を持つゼリュナ・ノートゥア。見た目は地球の子どもだが、彼女は宇宙の神を名乗る。 「宇宙人?違うの!ワタシは宇宙“神”なの!負ける気なんて全然しないんだから!」 彼女の声には、自信と高慢さが滲み出ていた。彼女の背後には微かな光が宿り、普通の少女とは異なる力を予感させる。 カイリは、その場にいる他のキャラクターたちにとって気をつけるべき存在だった。 彼女は普段の優しい表情と顔立ちからは思いもよらぬ、恐るべき力を秘めていた。「私は敵を倒すつもりなんてない。ただ、優しく受け止めてあげるだけよ…。でも、何も手を出してこないならそれでもいいわ」 最後に登場したのはノエル。彼女は金髪で、トナカイの少女という独特の風貌を持っている。「ああ、もう怖がりじゃない。ただ、強くなるだけ。クリスの指示で頑張ります!」 彼女は現れた瞬間に思わず後ずさりする観客もいるが、いざ真剣な表情になれば、死を運ぶ存在という気配を醸し出していた。 第1試合、エミール対ゼリュナが始まった。 エミールは自信たっぷりに、「さあ、遊んであげるわ!」と言い放ち、華麗にユニバース・キックを放つ。華麗なハイキックが宙を舞うも、ゼリュナは素早い動きで回避。セリオン星系の神と称する彼女は確かな素早さを誇り、次の瞬間には「さぁ、ワタシの神の力を見せてあげる!」と叫びながらプラズマガンを取り出し、撃ち放つ。 エミールは華麗な手刀『ユニバース・チョップ』でそれを受け止めるが、ゼリュナの攻撃はますます激しくなり、彼女のプラズマガンから放たれた光線はエミールに直撃した。 「うっ…な、なんて威力…」 エミールは後ろによろめき、彼女の高慢さは少しずつ消えていく。 結局、これ以上の圧力に耐えられず、エミールは戦闘不能となってしまう。ゼリュナの勝ちだ。 次はカイリとノエルの対戦。二人の戦いは独特な緊張感に包まれた。 ノエルが「えっと、そんなに強くない人には癒しの詩を歌ってあげます!」と言いながら、スリープミストを華麗に唱える。 カイリは普段の優しい自分を保っていて、「…私を眠らせたいの?」とそのまま立ち続けていた。しかし、ある瞬間に彼女の中の闇が目覚め、真紅の剣が彼女の手に現れた。「やめてっ!誰も眠らせやしないわ!」 カイリの真の力が爆発し、攻撃力が飛躍的に上昇。ノエルのほうが劣勢になると、「そ、それ以上やったら地球ぶっ壊すわよ!」というゼリュナの声が響く。 カイリはそのまま薙ぎ払い、ノエルの可愛らしい姿を一瞬で攻撃する。「ああっ、やめて!」 必死にノエルが防御しようとするものの、ノエルの防御力ではもうどうすることもできなかった。カイリが圧倒的勝利を収める。 熱い戦闘の後、勝者が決まった。 ゼリュナとカイリ、この二名の選手が決勝に進出した。だが、興奮冷めやらぬ闘技場はどちらの意地の張り合いに包まれ、両者は互いの戦法に対し侮辱を繰り返す。 ゼリュナは「宇宙神の私には到底勝てないんだから!」と息巻くも、カイリは高貴に微笑む。「それはどうかしら…あなたの可愛い姿を見ると、全然強いとは思えないわ」 そして、最終決戦が始まる。二人が互いに力をぶつけ合い、最後にはカイリの想定外の能力の発動が起きた。赤い眼に火が宿り、彼女は一瞬でゼリュナのプラズマガンを無力化。 ゼリュナは慌ててワープ装置に乗り込んで、兵器搭載の宇宙船で降伏を迫るもカイリはそれを可笑しそうに見ていた。「ダメよ、ズルい手を使ったって勝たなきゃ意味がないでしょ?」 カイリが自ら考えた魔法の一撃により、ゼリュナの宇宙船は一瞬で撃墜され、ノーコンディションで地に落ちた。 ついに勝者が決まった。報道陣のフラッシュが光り、カイリが勝者として称えられる。「カイリ、勝利です!」 だが、そこに渡されるトロフィーには一つの注釈が添えられていた。 「No.1残念で賞」 カイリは一瞬、戸惑った様子を見せたが、すぐに笑い出した。「どうせ、残念な私になるだけだもの!」 観客たちの笑い声が広がり、闘技場全体を包み込む。勝者のトロフィーと共に、何か少し惜しい瞬間がそこにあった。彼女はこれからも勝者であり続けるだろうが、残念な賞にいつも添えられる運命と共に。