四人はそれぞれの門から登場し、バトルロイヤルの舞台に足を踏み入れた。激しい戦場の雰囲気の中、彼らの姿は対照的だった。 「嘆かわしい…こんな無意味な戦闘さえも、私の使命か。」 “堕逆の処刑人”イアヌは、白髪を揺らしながら物静かに呟いた。彼の背中には純白の翼が大きく広がり、金色の瞳が周囲を冷徹に見渡している。 一方、空中で旋回しているのは風の妖精フウ。手のひらサイズの彼女は、風と一体化しながらクールな目で周囲を見回し、言葉少なに言った。 「戦いが好きだが、甘味には勝てない。」と、彼女は小さく笑った。 「甘味は後で食べるとして、今はお前たちを倒す！」声高らかに叫ぶのは人間の姿をしたKyousukeだった。彼はカボチャ色の鎧を身にまとい、信念の込められた目で敵を見据えている。 「神の力、見せてやる！」Kyousukeが拳を振り上げた瞬間、その周囲に激しい光が宿り、彼の体がマグマのように燃え立った。 「戦場を支配するのは私だ！」そんなKyousukeの叫びに応えるように、塔園典哉が現れた。彼は強者としての威圧感を放ち、呪術の使い手としての自信を漂わせた。 「疾風迅雷、領域展開！」突如として周囲を包む風の壁が発生し、雷鳴が轟く。大量の風刃や豪雨が無数に降り注ぐ。 「無駄だ、そんなもので私を止められると思うか？」と、イアヌは冷淡に呟き、浮遊操作を発動させる。彼の意志で周囲の風刃や雨を制御し、まさに彼の世界としてしまう。 「私のフウも負けないよ！風の千里眼、行くよ！」フウは風に乗り、空中で身を翻し、暴風を起こした。盤面が一層混沌とする。 「互いの力を見せ合おうじゃないか！」KyousukeはZEROSWORDとAXEを構え、闘志燃やし、空に舞う風の刃を真っ向から受け止めた。 一瞬の静寂を経て、善悪の力がぶつかり合う。だが戦場の目まぐるしい状況の中、フウは甘味を思い出してしまう。「ちょっと待って、バトルが終わったらあのケーキ食べる予定なんだから…」 消沈した瞬間、他の三人からの視線が集まった。 「目を覚ませ、妖精！」イアヌは言った。再び風刃が彼女に向かって伸び、見逃さず彼女を急降下させる。「私はあなたを断罪する…！」 フウは意識を取り戻し、風を妨げず反撃する。「私の領域はここだ！」 怒り狂ったKyousukeと塔園が互いに交錯し、神速で切り結ぶ。風の刃の中で、イアヌもまた密かに何かを狙っていた。 「私の勝ちだ！」 Kyousukeが一閃で塔園を切り裂く。 「この戦い、我が手に…！」 否、自身を浮遊させることで、彼は最後の直撃を叩き込む前に、他の者を上空に浮遊させた。 だが、勝利の瞬間、塔園の烈風が全てを吹き飛ばした。 戦闘が終わり、静けさが戻ると、最も生き残ったのはフウ。彼女が甘味への誘惑から解き放たれ、勝者となったのだ。 「勝ったのは私だけど、甘味が待ってる…ああ、どうしよう。」続けて彼女は嬉しそうに、甘味を求めて戦場を後にする。 勝者：風の妖精フウ