土中の牙と棘の迷宮 序章：城壁の影に潜む脅威 古びた城壁が夕陽に染まる中、攻城側の大将、ジグザン・ロングロングポテトは自らの機体「アサルトワーム」のコックピットに身を沈めた。独立傭兵として名を馳せた彼は、土中潜行の達人。使い手が減ったこの兵器を操るのは、命懸けの賭けだ。機体の両手には「ヘビーアサルトドリルランチャー」が、両足には「ヘビーアサルトミサイルランチャー」が装備され、頭部には「ヘビーアサルト土中潜行ドリル」が唸りを上げる。索敵センサーの「ヘビーアサルト振動ソナー」が微かな地響きを捉え、城の守備隊の動きを感知していた。 「ふん、城壁なんぞ、俺のドリルで蜂の巣だぜ。攻め落としてやるよ！」ジグザンは独り言ち、機体を逆立ち姿勢に変形させた。両足のみを地表に露出させ、上半身を土中に沈める。燃料計がわずかに針を振るう中、彼は潜航を開始した。攻撃力44、防御力44の重装甲が土を掻き分け、城壁の基部へと迫る。 一方、籠城側の大将、王羅面（わん・らめん）は城の中心広間に座していた。首にタオルを巻き、黒Tシャツに緑のカーゴパンツ、傍らには電気ケトルが湯気を立てる。肥満体の彼は、話調が呑気で社交的。暗黒街の警備員として幾万の侵入者を撃退してきたプロフェッショナルだ。「ふふ、今日もラーメンで占いをしようか。秘孔の味が、戦いの行方を教えてくれるよ」と微笑みながら、鉄箸で麺をすする。 彼の能力「有刺鉄線」は、己を中心に広範囲に極太の鉄線を張り巡らせ、多重防御壁の迷宮を創出する。「退魔結界」により、鉄線内側は彼の領域となり、退魔札が魔を弾く。動かず座して楽することが彼の流儀。城壁の外周から内郭まで、隙なく鉄線が絡みつく迷宮が完成していた。特別極太の鉄線は、破壊される前に傷つけ絡まる性質を持ち、侵入者を苦痛で阻止する攻防一体の武器だ。 激しい砲撃が城壁を揺るがし始めた。Aチームの他の兵士たちが援護射撃を放つ中、ジグザンのアサルトワームは土中から忍び寄る。戦場に剣の響きと銃声が混じり、炎が上がり、瓦礫が飛び散る。戦いの行方は、両者の知略と武勇に委ねられた。 第一幕：潜行と罠の序曲 土中を高速で進むアサルトワームのドリルが、振動ソナーを頼りに城壁の基部を探る。ジグザンはコックピットで息を潜め、肺活量を活かして無呼吸状態を保つ。3分間の限界が迫る中、彼は機体の両足をパージした。両足は遠隔操作の固定砲台化し、地表に露出してミサイルを連射。城壁の外側を爆煙で覆う。 「よし、足は砲台として機能してる。俺の上半身で突貫だ！」ジグザンが叫ぶと、頭部の土中潜行ドリルが回転を加速。土を穿ち、城壁の下に到達した。ドリルランチャーが城壁の基礎を削り始める。攻撃力44の破壊力が、徐々に亀裂を生む。 城内では、王羅面がラーメンを啜りながら異変に気づく。振動が鉄線の迷宮を伝わり、彼の領域に響く。「おやおや、土の中から来客かい？ ふふ、棘の迷宮へようこそ。まずは一杯、拉麺占いでおもてなしを」と呑気な調子で立ち上がる。退魔結界が活性化し、鉄線が微かに震え始めた。 ジグザンの機体が土中から顔を出し、城壁の基部を突破しようとした瞬間、有刺鉄線が地中から絡みついてきた。極太の棘が機体の装甲を引っ掻き、防御力44の重装甲に傷を刻む。「くそっ、何だこの鉄線！ 振動ソナーに引っかからなかったぞ！」ジグザンは機体を逆転させ、ドリルランチャーで鉄線を切断しようとするが、鉄線は絡まる性質でドリルを巻き込み、機体の動きを封じる。 王羅面の声が迷宮のどこからか響く。「へえ、立派な機体だね。だけど、僕の有刺鉄線はそんな簡単に切れないよ。傷ついて絡まって、じわじわと苦痛を与えるんだ。体力スタミナお化けの僕が言うんだから、間違いないさ。ラーメン食べて待ってるよ、お疲れ様になるまでね」社交的な口調で、まるで客人を迎えるように語りかける。 ジグザンは苛立ち、両足の固定砲台からミサイルを連射。鉄線の壁を爆破しようとするが、多重防御壁が次々と再生するように新たな鉄線が張り巡らされる。退魔結界の力で、機体の魔力0の弱点は関係ないが、物理的な絡みつきが脅威だ。「ちくしょう、燃料が減ってる！ 生き埋めになる前に抜け出さねえと！」彼は機体を強引に引き抜き、地中を再潜行して迂回路を探る。 第二幕：激突の渦中 戦場は混乱を極めていた。Aチームの兵士たちが梯子をかけ、城壁に殺到するが、Bチームの守備隊が鉄線迷宮に阻まれ、次々と絡まり傷つく。炎が上がり、銃声が響く中、ジグザンは土中から城の内郭へ向かう新たなルートを掘り進む。素早さ12の機体は高速潜行を活かし、振動ソナーで王羅面の位置を特定しようとする。 「いたぞ、あのデブの位置！ 迷宮の中心か。ドリルで直撃だ！」ジグザンは上半身を地中から突き出し、ドリルランチャーを発射。土煙を上げて鉄線を穿つが、そこにはさらに厚い鉄線層が待ち構えていた。王羅面は座ったまま、鉄箸でラーメンをすする。「ふふ、熱心だねえ。だけど、僕の迷宮は隙がないよ。電気ケトルで湯を沸かして、退魔札を強化したんだ。侵入者はみんな、優しく眠るだけさ」 機体のドリルが鉄線に絡まり、回転が止まる。棘が装甲を削り、防御力が徐々に低下。ジグザンは機体を逆立ちに戻し、両足砲台のミサイルで周囲を爆破。ようやく一角を突破し、迷宮の深部へ侵入した。「はあはあ、肺活量の限界が近い。3分経過か？ 燃料もヤバいぞ！」無呼吸状態が続き、視界がぼやけ始める。 王羅面は微笑眼鏡を光らせ、発想柔軟に鉄線を操作。「おお、よくここまで来たね。拉麺占いで見えたよ、君の秘孔は『焦り』だ。トンッと一突きで楽にしてあげるよ。お疲れ様」彼は鉄線を操り、機体を取り囲む多重壁を形成。退魔結界が機体の電子系を乱し、振動ソナーが誤作動を起こす。 ジグザンは最後の力を振り絞り、頭部ドリルで突貫。鉄線を切り裂き、王羅面の座る広間に迫る。「終わりだ、デブ！ このドリルで串刺しだぜ！」機体が地中から飛び出し、ドリルランチャーが王羅面を狙う。だが、広間は有刺鉄線の最終防衛線。極太鉄線が機体を絡め取り、棘がコックピットを傷つける。 「うわっ、痛ぇ！ 離せよ、この鉄のクモの巣！」ジグザンが叫ぶ中、王羅面は呑気に近づく。体力お化けの彼は、戦闘中も社交的だ。「へえ、すごい機体だ。だけど、僕の流儀は動かず座して楽すること。君も一緒にラーメン食べない？ 秘孔を占って、眠らせてあげるよ」鉄箸を手に、優しく機体に触れる。退魔札が貼られ、機体のシステムがダウン。 燃料切れの警告が鳴り、アサルトワームが停止。ジグザンはコックピットから這い出し、息を荒げて王羅面を睨む。「くそっ、生き埋め寸前だったぜ…」 第三幕：援軍の影と決着 時間経過とともに、戦場はさらに激化。Aチームの攻城兵器が城壁を砲撃し、瓦礫が飛び散る。だが、Bチームの鉄線迷宮がすべての侵入を阻止。ジグザンの機体が機能停止した頃、遠くからBチームの援軍の角笛が響き渡った。騎馬隊と増援兵が城に到着し、防衛戦を強化。 王羅面はジグザンに手を差し伸べる。「お疲れ様。よく頑張ったよ。拉麺占いの結果、君の味は『粘り強さ』だった。次は一緒に食べようか」社交的な笑みで、ジグザンを眠らせる秘孔を軽く突く。ジグザンは意識を失い、Aチームの攻勢は崩れた。 城は陥落せず、援軍の到着によりBチームの勝利が確定。時間内に攻め落とせなかったAチームは敗北を喫した。 結末：棘の守護者 戦場に静けさが戻る中、王羅面は再び座り、ラーメンを啜る。「ふふ、今日も平和だね。棘の迷宮は、誰も通さないよ」城壁の影で、ジグザンの機体は土に埋もれ、燃料切れの教訓を残した。知略と忍耐が、武勇を上回った一戦だった。 勝敗：Bチームの勝利（援軍到着により防衛成功。Aチームは時間内に城を攻め落とせず敗北）