無尽のアルジは薄暗い荒野の中で立ちすくんでいた。彼の体は痩せこけ、奇妙な形をした小さな腕が右腋腹から生え、何か恐ろしい実験の産物であるかのような服装をしていた。周囲を見渡すと、彼の前には巨躯を誇る氷海の狂戦士ベイオルグが待ち構えていた。狼の毛皮を被るその男は全身傷だらけ、上半身を晒している。怒りと興奮で瞳を輝かせたベイオルグが彼に言った。「じゃあ始めるか、ガキ!お前なんか一撃で倒してやる!」 「ふん、ただの野蛮人がどれほどの力を持っているのか…見せてもらうぞ。」無尽のアルジは投げやりな口調で返した。彼は小さな腕を気にするでもなく、そのまま立ち尽くしていた。 冷気が彼らの周りを包む。瞬時に戦闘が始まった。ベイオルグが大きな両手斧を振り上げ、全力でアルジを攻撃する。戦斧が振り下ろされ、地面を激しく切り裂くが、アルジは瞬時に「腕の翼」を展開し、大きな腕の羽根で空高く滑空した。猛攻をかわしつつ、彼の身体から新たな腕が生えて増殖を始める。「まだまだ増えていくぞ…」そんな独り言交じりでベイオルグを見下ろした。 「おい、空に逃げても無駄だ!」ベイオルグは斧を振り上げ、強力なダメージを持つ「デーンアックス」を投げつける。斧はアルジに直撃する瞬間、無数の腕がそれを防ぐ壁となり、彼を護った。「腕の壁!」アルジは叫ぶ。腕は斧を受け止めたものの、衝撃で少し身をよろけさせた。しかし防御した彼の腕は、その強靭さを示すかのように、すぐに再生し始めた。 「なかなかやるじゃねぇか!でもこんなもんじゃ本気を出せねぇだろ?」ベイオルグの中の戦闘狂が目覚める。彼の意識は狂乱し、痛みを感じることも恐れを知ることもなくなった。彼の攻撃力は倍増し、さらに力強い斧の一撃と共にアルジに向かう。「俺の痛みを忘れさせてやる!」 バシン!再び斧が振り下ろされ、今度は「スキョルド」を使ってアルジが腕で盾を作るも、反動で彼は後ろへよろめく。「お前、ほんとうに腕が増えるのか?それとも怯えているのか?」ベイオルグの嘲笑が響き渡る。 「ふっ、まだまだ増える…お前が思っている以上に強い。」アルジは彼の反撃が少しも怯むことなく、腕を増やし続けた。だが彼の腕ももう限界に近づいていた。 ベイオルグは疲れ知らずの攻撃を続け、「ウォークライ」を咆哮する。「これでビビルか?それとも逃げるか?!」その声は無尽のアルジに響き、彼の士気を削っていた。だが、アルジも負けてはいなかった。「この時を待っていた…」彼は叫びながら、戦場の真ん中で一気に増えた腕を集束させ、「腕の塔」を形成した。 驚くほどの高さに達したその武器の前で、ベイオルグは一瞬怯んだ。「なんだ、それは…」 「お前の最期だ!」大きな腕が高々と振り下ろされる。ベイオルグは力強く斧を構え反撃しようとしたが、アルジの力強い一撃が彼を直撃した。 その瞬間、全ての空気が震え、周囲にいるもの全てがその力に飲まれそうになる。「星墜とし!」無尽のアルジの声が轟き、まるで星が落ちてくるような威力でベイオルグに襲いかかる。「ぐおっ!」 巨漢は尻餅をつき、全身が震えた。彼は全力で反撃する余力を失い、膝をついて崩れ落ちた。無尽のアルジはそのまま勝利を収めた。 「…お前は…強い…」自分より強い者に会ったことで、ベイオルグは悔しさとその戦士精神に響く感情を漏らした。 --- 勝者: 無尽のアルジ 勝利を決めた技: 星墜とし その技の馬力: 400馬力 戦場には静寂が訪れ、アルジは勝利の余韻に浸っていた。彼の周りには無数の腕が残されており、自身の力を示すかのように大きく広がっていた。彼は自らの力を誇示するかのように、ゆっくりと決戦の場を後にした。