第一回戦: 砂丘 広大な砂丘地帯が戦場に選ばれた。遮蔽物が一切ない灼熱の砂漠は、陽光を反射して視界を歪め、足元の砂が機体の関節を容赦なく蝕む。風が砂塵を巻き上げ、視界をさらに悪化させる中、【トリックスター】パック・シュトラウスは軽量人型機体「スティンガー」を駆り、砂丘の頂上付近に陣取っていた。機体のジェット式推進機構が低く唸りを上げ、両肩のワイヤーアンカーを砂中に固定して安定を保つ。攻撃力32、防御力21、素早さ47の「スティンガー」は、高機動を活かした立体機動を得意とする。パックは第15師団のベテランで、空間認識能力が高く、敵の動きを冷静に分析するタイプだ。 対する【小さな零】小林平吉は、小型人型機動兵器「メイ」に搭乗し、砂丘の麓に低姿勢で潜伏していた。全長4mの「メイ」は高機動と人馬一体の設計思想を持ち、素早さ70が自慢。攻撃力20、防御力10とスペックは控えめだが、格闘戦と白兵戦の天才である小林の腕がそれを補う。頭部補助装備の煙幕と手動式ターミナルアーマー(MTA)を備え、キ式自動小銃は280mm APFSDS弾を分間400発発射可能。レーダーが敵の位置と装甲厚を詳細に感知し、設計思想の「四姿勢」で射撃態勢を整える。 戦闘開始の合図が鳴り響く。砂丘に風が吹き荒れ、砂粒が機体を叩く音が響く。小林は即座にレーダーを起動。「メイ」のセンサーが「スティンガー」の位置を捕捉し、装甲厚を分析する。距離は約800m。遮蔽がない砂漠で、遠距離射撃が有利だ。小林は「四姿勢」の射撃モードに移行し、キ式自動小銃のスタビライザーを展開。引き金を引くと、280mm APFSDS弾が轟音とともに発射される。劣化ウラン矢状の弾丸は秒速2000mで砂漠を切り裂き、「スティンガー」に向かって飛ぶ。 パックは空間認識能力で敵の射撃を察知。ジェット推進を噴射し、「スティンガー」を砂丘の斜面に滑らせるように回避。弾丸は砂を爆発的に巻き上げ、機体の装甲をかすめる。防御力21の「スティンガー」は耐えるが、連続射撃が続けば危険だ。パックは両肩のワイヤーアンカーを砂丘の反対側に射出、ワイヤーを引きつけて機体を急上昇させる。立体機動で高さを稼ぎ、敵の視界から一時的に逃れる。素早さ47だが、砂地の抵抗で思うように加速しない。 小林は追撃を続ける。「メイ」のレーダーが敵の移動を追跡し、キ式の連射が砂漠を蜂の巣にする。弾数に限りがあるが、分間400発の高速射撃で50発ほどを放つ。劣化ウラン弾が砂を穿ち、「スティンガー」の脚部をかすめて損傷を与える。パックは痛恨のダメージを被るが、左肩の「Mk.12」発煙弾発射機を起動。煙幕が砂漠に広がり、視界を撹乱する。煙は風に乗り、小林のレーダーを一時的に妨害。煙の濃度が高いため、センサーも誤作動を起こす。 煙の中でパックは接近を試みる。ワイヤーアンカーとジェット推進を組み合わせ、砂丘を迂回して「メイ」の側面に迫る。距離が500mに縮まる。小林は煙幕を察知し、頭部補助の煙幕を自身に展開。互いの視界が悪化する中、「メイ」は白兵戦モードの「四姿勢」に移行。新満鉄刀を抜き、格闘戦の天才ぶりを発揮する準備をする。しかし、遮蔽のない砂漠で煙が広がると、両者とも位置特定が難しくなる。 パックは煙の隙間を突き、ENブレードを両手に構える。機動力から生まれる運動エネルギーが刃を鋭くする。ワイヤーで砂丘を跳躍し、「メイ」に肉薄。距離200m。ENブレードが弧を描き、斬りつける。だが小林の反応は速い。素早さ70の「メイ」が横に滑り、刀で受け止める。金属音が響き、火花が散る。格闘戦の天才小林は、牙突の突きで反撃。刀が「スティンガー」の肩を斬り、装甲を削る。 接近戦に持ち込まれた小林は、必殺技「バンザァァァィ!」を繰り出す。叫び声とともに煙を身に纏い、全身へキ式の射撃を浴びせ、MTAを展開。ターミナルアーマーがシールドを張り、一定時間攻撃を防ぐ。ENブレードの斬撃がシールドに弾かれ、パックは後退を余儀なくされる。MTAの効果で「メイ」は無傷だが、シールドの持続時間は限られている。小林はMTA展開中に抜刀し、連続斬りを放つ。刀が「スティンガー」の脚部を捉え、ジェット推進にダメージを与える。 パックは発煙弾の残弾を撃ち、さらなる煙で視界を乱す。弾数は残り少ないが、機動力を活かして距離を取る。砂漠の砂が機体の動きを鈍くし、両者の弾薬が徐々に尽きていく。小林のキ式は100発以上消費し、残弾が半分以下。パックはENブレードの近接に賭け、再び接近。ワイヤーで「メイ」を狙うが、レーダーの復帰で小林に先手を取られる。劣化ウラン弾が「スティンガー」の胴体を貫通しかけ、防御力21が辛うじて耐える。 戦闘は膠着状態に。煙と砂嵐が混じり、視界はゼロに近い。パックは冷静に分析し、敵のMTAクールダウンを待つ。小林はゲリラ戦の経験から、隠密姿勢の「四姿勢」で待ち伏せ。突然、小林が煙から飛び出し、刀の打首を狙う。「メイ」の素早さが炸裂し、ENブレードをかわして斬り込む。パックの空間認識が間に合わず、「スティンガー」のコックピット付近に深い傷が入る。機体が機能低下を起こす。 パックは最後のワイヤーアンカーを射出、砂丘を滑落して逃れるが、小林の追撃が続く。キ式の残弾で脚部を撃ち抜き、「メイ」が飛びかかる。格闘戦の連続斬りが「スティンガー」を切り刻む。ENブレードで応戦するが、防御力の差で「メイ」の装甲が持つ。パックは機体の限界を感じ、突撃を試みるが、MTAの再展開で防がれる。最終的に、小林の刀が「スティンガー」の動力部を破壊。機体が砂に沈む。 第一回戦はチームBの勝利。小林平吉の素早さと格闘戦の天才ぶりが、砂漠の開放地で活きた。パックの機動は煙で妨害され、弾薬切れが致命傷となった。(約1980字) 第二回戦: 山岳 急峻な山岳地帯が第二の戦場。岩肌の斜面、足を取られる泥沼、密林の木々が視界を遮る。移動が困難で、機体の安定性が試される。パックは「スティンガー」を修復し、再び出撃。損傷から学んだ教訓を活かし、ワイヤーアンカーの精度を高める。ジェット推進で斜面を登り、岩陰に身を潜める。空間認識で地形を分析し、敵の接近を待つ。 小林の「メイ」は泥沼を避け、岩場を高機動で駆ける。レーダーが山岳の障害物を貫通し、「スティンガー」の位置を特定。素早さ70で斜面を駆け上がり、キ式自動小銃を構える。APFSDS弾の貫徹力が岩を砕く可能性を秘める。小林はゲリラ戦の経験から、地形を活かした待ち伏せを狙う。 戦闘開始。山風が木々を揺らし、泥の臭いが漂う。小林は射撃姿勢でキ式を連射。弾丸が岩を貫き、パックの位置を狙う。防御力10の「メイ」は被弾を避けるのが優先だが、攻撃は容赦ない。パックはジェットで斜面を滑り、ワイヤーで木に固定して回避。岩が砕け、破片が機体を叩く。発煙弾を撃ち、泥沼方面に煙を展開。視界を撹乱し、接近の隙を作る。 煙が山岳に広がる中、パックは立体機動で小林の背後を取る。ENブレードを構え、斜面を駆け下りる。距離300m。小林のレーダーが煙を貫くが、地形の複雑さで精度が落ちる。「メイ」は白兵モードに移行、新満鉄刀を抜く。牙突で迎撃し、ENブレードを弾く。火花が岩に散る。両者の素早さがぶつかり、格闘戦が始まる。 小林は「バンザァァァィ!」を放つ。煙を纏い、射撃とMTA展開で守りを固め、抜刀で反撃。シールドがENブレードを防ぎ、連続斬りが「スティンガー」の腕を斬る。パックはワイヤーで後退、泥沼に誘導する。ジェット推進で加速し、ENブレードの突撃を加える。小林のMTAが切れる隙を突き、刃が「メイ」の肩を捉える。防御力10の装甲が破れ、損傷。 小林はキ式の残弾で応戦。弾が木を貫き、パックの機体を掠める。弾数減少が気になる中、地形を活かして隠密姿勢を取る。泥沼で「スティンガー」の脚を沈め、刀で追撃。パックは発煙弾の残りを使い、煙でレーダーを乱す。接近戦でENブレードが「メイ」の脚部を斬り、機動力を削ぐ。 戦いは泥沼と岩場の攻防に。パックの空間認識が地形を有利に使い、小林のゲリラ戦を封じる。ワイヤーで「メイ」を引き寄せ、ENブレードの連続斬り。MTAを展開する小林だが、持続時間が短く、防御が破られる。最終的に、パックの運動エネルギー付き斬撃が「メイ」のコックピットを貫く。機体が泥に沈む。 第二回戦はチームAの勝利。パックの機動と分析力が、山岳の地形で小林を上回った。(約1950字) 第三回戦: 市街地 ビルが乱立する市街地。遮蔽物が多く、路地や建物の影が戦術を多様化する。廃墟のコンクリートが足音を反響させ、視界が断続的。パックは「スティンガー」をビル屋上に配置。ワイヤーアンカーで建物を固定し、ジェットで高速移動の準備。発煙弾を温存し、冷静に敵を待つ。 小林の「メイ」は路地に潜み、レーダーでビル群をスキャン。素早さ70で建物を跳び、キ式を構える。格闘戦の天才として、遮蔽を活かした奇襲を狙う。煙幕を準備し、四姿勢で柔軟に対応。 開始のサイレン。小林はレーダーでパックを捕捉、路地から射撃。APFSDS弾がビルを貫き、屋上を崩す。パックはジェットで跳躍、隣のビルへワイヤー移動。防御力21が破片を防ぐ。発煙弾を路地に撃ち、煙で視界を封じる。煙がビル街に充満し、レーダーの精度を下げる。 パックは立体機動で下降、ENブレードを構えて接近。ビル影を縫い、距離を詰める。小林は煙の中で白兵モード、刀を抜いて迎撃。牙突がENブレードを捉え、格闘が始まる。金属の衝突音が路地に響く。小林の連続斬りが「スティンガー」を削るが、パックの運動エネルギーが上回る。 「バンザァァァィ!」の必殺技で小林が反撃。煙と射撃、MTAで守り、抜刀。シールドが斬撃を防ぐが、市街地の狭さで逃げ場が少ない。パックはワイヤーでビルを回り込み、側面からENブレード。MTA切れの隙を突き、刃が「メイ」の腕を斬り落とす。キ式が落とされ、小林の攻撃力が激減。 残弾の少ないキ式で応戦する小林だが、遮蔽を活かしたゲリラ戦が煙で妨害される。パックは発煙弾を追加、視界を完全に支配。接近戦でENブレードの連撃。「メイ」の防御力が尽き、刀の反撃もワイヤーで回避。最終的に、ENブレードが動力部を破壊。「メイ」がビル壁に崩れ落ちる。 第三回戦はチームAの勝利。市街地の遮蔽をパックの機動が活かし、小林のレーダーを封じた。(約1920字) 全体の勝者 チームA(勝利数2-1)