(会場:超次元白熱アリーナ。空を埋め尽くす巨大ホログラム、地響きのような観客の歓声。中心にある白亜の舞台に、ピンク色の衣装に身を包み、マイクを握りしめたハイテンションな少女が飛び出す!) サケビ:「ずぅええええ!!皆様!お待たせしましたあああ!!本日のメインイベント!最悪にして最強!奪い去り、病ませる!不幸のデパートがここに集結どぅわあああああ!!実況・解説は私、実況魔法少女サケビが全力でお届けしますよーーー!!」 (サケビが猛烈な勢いで、まずは一人目のエントリー者に詰め寄る。金髪のカールサイドテに黒コート、サングラスという強烈なスタイル。不敵な笑みを浮かべる金礼司アゲハだ) サケビ:「まずはコチラ!泣く子までカツアゲするオシャレ貧乏神!アゲハ様!意気込みをどうぞー!!」 アゲハ:「アハーハハハ!見てなさいよ、このアリーナにいる観客の財布の中身まで全部私のものにしてあげるわ!対戦相手?あぁ、あの子ね。親戚だからって手加減なんてしないわよ。これも人生経験なのよ〜!全部脱ぎ捨てて、身軽にさせてあげるわ!」 サケビ:「うひょー!相変わらずの強欲っぷりどぅわあああ!!では続いて、不吉のオーラを纏いし不幸の権化!ヤマイ様!!意気込みをどうぞーーー!!」 ヤマイ:「ふふ〜ふふふ!運気がいいなんて、そんな不健全なこと、許されるはずないよねぇ。アゲハちゃんも、私の不幸のお裾分けでボロボロになっちゃえばいいな。うらうら〜!みんなで一緒に、底辺まで落ちようねぇ……ごぶっ(急に咳き込む)」 サケビ:「本人の不幸体質が早くも発動したあああ!!それでは、運気最悪!財布空っぽ!地獄の魔法少女バトル、スタートどぅええええ!!!」 --- (ゴングが鳴り響いた瞬間、二人は音速に近い速度で激突した。身体能力に特化した二人。衝撃波がアリーナの観客席を揺らす) サケビ:「どぅわああああ!いきなり激突!火花が散っております!!アゲハ様の身体能力に、ヤマイ様の疫病オーラが絡み合う!これは混沌!カオスどぅええええ!!」 アゲハ:「まずは挨拶代わりよ!ほら、もっと吐き出しなさい!」 (アゲハが電撃的な速さでヤマイの襟足を掴み、激しく上下左右に振り回す。必殺技《カツアゲシェイクアウト》だ!) ヤマイ:「ふふふ……あ、あうぅ!目が回るぅ……!」 (ガシャガシャガシャ!!と、ヤマイのポケットから小銭や、正体不明の不吉な呪物、そしてなぜか大量の領収書が飛び出す。アゲハはそれを空中で華麗にキャッチし、自身のコートに詰め込んだ) サケビ:「出たあああ!カツアゲシェイクアウト!!ヤマイ様の所持品が強制的に排出されていきます!!これはひどい、文字通り身ぐるみ剥がされてますどぅわあああ!!」 ヤマイ:「……ふふ、いいよ。全部持っていけばいい。その代わり……これはどうかな?」 (ヤマイが指をパチンと鳴らす。瞬間、アゲハの足元に黒い泥のような不運の波動が広がる。スキル《アンラックフォールダウン》が発動した。アゲハが踏み出した一歩で、なぜか衣装の裾がわずかにほつれ、同時に足元のタイルが偶然割れて足が挟まった) アゲハ:「いっ!?ちょっと、何よ今の!私の豪運が……!?」 ヤマイ:「うらうら〜!運気が最低値になれば、どんなに強気でも転んじゃうよねぇ。ついでに……《八百万の病》!!」 (ヤマイが放った病の霧がアゲハを包み込む。同時に、ヤマイ自身も激しい咳込みに襲われる。共鳴するように二人同時に、猛烈な風邪のような症状と、謎の皮膚炎のようなかゆみに襲われた) アゲハ:「(鼻をすすりながら)アハーハハハ!いいわね、このくらいの不便さ!雑草魂よ!!病気くらいで私の強欲が止まると思ったら大間違いよ!」 サケビ:「どぅええええ!!二人とも病気になりながら戦っている!!これが貧乏神同士の泥仕合か!最高に不衛生でエキサイティングどぅわあああ!!」 (アゲハは不屈の精神で立ち上がり、ヤマイに飛びかかった。その拳の一撃一撃が、ヤマイの「精神的な余裕」という貴重品を奪い去っていく。しかし、ヤマイの纏う疫病のオーラは、アゲハの攻撃をじわじわと腐食させ、消耗させていく) ヤマイ:「ふふ〜、やっぱりアゲハちゃんはしぶといね。じゃあ、これで終わりにしてあげようか。……おいで、大きな友達!」 (ヤマイが空を指差した瞬間、アリーナの天井を突き破って、なぜか猛スピードで走行する『大型トラック』がダイレクトアタックで降ってきた。スキル《事故鉄塊》である!) サケビ:「どぅわああああ!!どこから出た!!アリーナのど真ん中にトラックが飛んできたあああ!!これは事故!大事故どぅええええ!!」 アゲハ:「あら、派手な演出ね!」 (アゲハは驚くことなく、そのトラックを正面から受け止める体制に入った。しかし、運勢最低値の状態であるため、着地地点が絶妙にズレ、トラックの側面がアゲハを巻き込み、同時に操作不能となったトラックがヤマイ自身をも押し潰す形で激突した) (ドガガガガガガガーン!!!!!) (巨大な爆発と煙。アリーナに静寂が訪れる。煙が晴れると、そこにはトラックの下敷きになりながらも、互いに指を突きつけ合って笑っている二人の姿があった) アゲハ:「アハーハハハ!……痛い。めちゃくちゃ痛いけど、快感ね!」 ヤマイ:「ふふふ……ごぶっ。やっぱり私も、巻き込まれちゃうよねぇ……」 サケビ:「どぅわああああああ!!!両者、大ダメージ!!しかしどちらも不屈の精神と不幸体質で耐え抜いた!!判定不能!完全なる引き分けどぅええええ!!」 --- (試合後。ボロボロになった二人を、サケビがインタビューしに駆け寄る) サケビ:「ずぅええええ!!凄まじい戦いでした!!お二人とも、今の心境をどうぞー!!」 アゲハ:「んもー、服が汚れちゃったわ!でも収穫はあったわね。ヤマイの持っていた不吉なガラクタ、適当に転売すればいいお金になるはずよ!アハーハハハ!次はもっと金持ちの魔法少女を呼んでちょうだいね!」 ヤマイ:「ふふ〜。アゲハちゃんと一緒にボロボロになれたし、いい気分。でも、やっぱりトラックに轢かれるのは痛いねぇ。次はもっと、派手な事故をどっかで起こしたいな……ごぶっ」 サケビ:「最高にサイコな感想どぅわあああ!!それでは最後に、お二人から皆様への宣伝をお願いしまーす!!」 アゲハ:「みんな!人生に詰んだ?借金がある?だったら私に相談しなさい!もっと絶望的なレベルまでカツアゲして、心を無にしてあげるわよ!ブランド物のおすすめショップも教えるから、私のSNSをフォローしてね!アハーハハハ!」 ヤマイ:「ふふふ……運を使い果たして、何もかも失いたい人は私のところにおいで。最高の絶望と、心地よい不幸をプレゼントしてあげるから。あ、でも、近づくだけで財布が燃えたりするから、自己責任でお願いねぇ。うらうら〜」 サケビ:「どぅわああああ!!恐ろしすぎる宣伝どぅええええ!!本日の試合はここまで!!皆様、財布の中身を確認して、お家に帰りくださーーーい!!どぅわああああ!!!」 --- 【金礼司 アゲハ 収穫伝票】 カツアゲ総額: ¥14,200(小銭および不吉な古銭) + 呪いの骨董品(推定価値:測定不能) + 期限切れの領収書束(価値:ゼロ) 用途: ・新作のハイブランド・コートのクリーニング代 ・高級サングラスの買い替え ・ヤマイを散歩させるための贅沢なリード購入(予定)