大聖堂の天井から差し込む光が、漠然とした神聖さを醸し出す中、クリスタは全身を通じて敵の気配を感じ取っていた。彼の白と金の装飾が施されたローブは、静かに風に揺れ、その姿はまるで神の使者のようであった。 「さあ、来たまえ。心の内からの懺悔を聞こう。」冷静な口調で彼は囁く。しかし、彼の周りには殺意が渦巻いている。胸の内で燃える激しい力が、彼の心を煽っていた。彼の前には二人、黒昼と∞龍ゲンムエンペラーが立ちはだかる。 黒昼は仙人としての威厳を放ち、冷ややかな目でクリスタを見据えていた。彼の背には神刀『絶』が輝き、その一太刀で世界を断ち切る力を秘めている。 一方、∞龍は黒い龍の姿をしており、何も言わずともその存在は強い威圧感を醸し出していた。青白いオーラが漂い、まるで周囲の空間が彼を避けているかのようだった。 クリスタは深呼吸をし、前に進み出る。全身が魔力で膨れ上がり、長剣「懺悔」が光り出す。「勇者たちよ、覚悟はできているか。」 その瞬間、黒昼は《瞬歩》の力を発揮し、あっという間にクリスタとの距離を詰めた。 「居合抜刀!」 一閃の刃がクリスタを襲う。黒昼の鍛え上げた感覚が、相手の真の弱点を捉えようとしている。だが、クリスタも慣れていた。彼は即座に「聖磔」を発動し、周囲の敵を光の十字架で磔にし続け、自らを守る。 「聖磔!」 黒昼の攻撃を光の十字架で阻むと、クリスタは再び刀を構える。ここでの防御が僅かでも隙を生む。黒昼はさらに力を込め、刀の切っ先が十字架を突破する瞬間、クリスタは「斬罪」と叫んだ。 彼の剣が空中で唸りを上げ、黒昼に向かって連続で斬りかかる。 一方、∞龍はその隙を突いて夢幻の無を発動し、周囲の空間を捻じ曲げる。彼は肉弾戦の準備をする。無言の攻撃者として、敵の思考を先読みし、戦場のコントロールを試みる。凝縮された空間が生まれ、周囲の光が一瞬失われる。 「何を…」クリスタが驚く暇も無く、∞龍の鋭い爪が彼に向かって襲い掛かる。だがクリスタはすぐさま「聖天」を発動し、周囲を眩い光で包み込む。光が無限の闇を押し返し、∞龍の力を削ぎ落とす。 光の中で黒昼が体勢を整え、再び果敢に攻撃を仕掛ける。「お前の神聖など、この刀で断ち切る!」彼の神刀『絶』が光を受け、さらに強力な力を増す。そして、《弱点捕捉》が発動。クリスタの動きがわずかに鈍ったその瞬間、黒昼は全力で切り裂く。 「懺悔!」 クリスタは神剣の力で刀を受け止め、その反撃として再び「聖纏」を発動。自身の身体と剣に魔力をまとわせ、力を倍増させる。 魔力が嵩み、黒昼の攻撃を弾き返す。余波が広がり、終焉を迎えるようにクリスタは「聖断」を放つ。 「聖断!」 懺悔が光の糸となり、周囲の敵たちを一瞬で切り裂く。だが、黒昼もただでは済まさない。《未来視》中の彼は、迫り来る攻撃の先を読み、新たな体勢を取る。そして、黒昼の刀が再び閃く。 「居合抜刀!」 閃光のように刀が放たれ、クリスタの「聖断」と激突。光と闇がぶつかり合い、激しい衝突音が大聖堂に響いた。余波が建物を揺らし、崩れそうな大聖堂の中で二人の戦士の力が交錯する。 その中で、∞龍は空間を用いて有利に立ち回り、クリスタに向かって突進する。読まれたクリスタは瞬時に反応し、反撃の構えに入る。 「聖磔!」 無数の光の十字架が舞い立ち、∞龍を磔にしようとする。しかし彼はその瞬間を利用し、夢幻の無を用いて空間転移を行い、逃げる。 「無駄だ、私は進化を続ける!」黒昼が叫ぶ。 「いつまでここまで耐えられるか試させてもらうぞ。」クリスタは相手を見越した行動を続け、次々と攻撃を繰り出す。 「聖天!」彼の声が響き渡り、光が再度で圧倒した。だが、無限の闇からでた∞龍は、隔絶された空間からじっとクリスタを分析しながら、彼の行動を注意深く見守っていた。 時を刻むごとに、戦いの様相が変わっていく。クリスタは剣の扱いに差を見せ、時に圧倒的な攻撃を仕掛けるが、相手の身体能力と感覚も恐るべき精度を持っていた。 黒昼はそれに対抗すべく、彼自身の進化をもって応戦する。「絶!」刀が光を取り込み、一種のエネルギーを集結。「郷愁を断ち切る一太刀を!」 二人は再び接触し、互いの力がぶつかり合う中、クリスタもまた叫ぶ。「聖断!」この瞬間、彼は全力で攻撃に出る。 光が黒昼と∞龍を包み込み、全てが消し去られるかと思わせるほどの衝撃が生じる。大聖堂が崩れ落ちる中、光と闇のドラマが展開され続ける。 しばしの静寂が訪れ、衝撃の後に誰も姿を見せない。 クリスタが目を開けると、彼の前には黒昼が立っていた。しかし、その表情は既に静まりかけ、意識が薄れていく。 「お前の道を、我が道で断ち切るのみ。」黒昼はその場に跪いた。しかし、次の瞬間、∞龍が現れた。彼は静かなまま、クリスタに向かって再度突進する。 「どうやら、共闘を続けなければなるまいな。」黒昼がようやく立ち上がる。 そして、黒昼と∞龍は、再び立ち向かう。だが、それは彼らの運命が決して出会うべきものではないと知っていた。 「この戦い、結局…片方が敗れる。」クリスタが呟き、立ち上がる。 長い激闘の果てに、音もなく大聖堂が崩れ落ち、その瓦礫の中で二人は互いの力を認め合った。 最終的に、戦の雰囲気が沈黙を迎え、黒昼と∞龍はいずれその決戦の地を跡取り、姿を消した。だがクリスタもまた、この地を背に新たな道を行かねばならないことを知っていた。 --- 勝敗:不分明。 各自が互いを認め合い、引き分けのように見える。 大聖堂かつての神聖な場所は、今や争いの痕跡を残したまま、静寂に包まれる。