第一回戦:戦場 - 砂丘 広大な砂漠に広がる砂丘が戦場に選ばれた。遮蔽物が一切ない平坦な地形は、両チームにとって容赦ない舞台となる。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮る中、チームAのZAKOとチームBのシロウ・アマクサが対峙した。ZAKOの搭乗者、酔っ払いのパイロットはすでに機体のコックピットでフラフラと体を揺らし、ザッコスの白い機体が砂の上をよろよろと進む。一方、アンブロジァはシロウの緊張した息遣いとともに静かに待機していたが、その内部では宝珠ジェネレータが低く唸りを上げ、いつ爆発的な出力を発揮するかわからない。 戦闘開始の合図が鳴り響く。ZAKOのパイロットは「うぉー、なんか白い壁見えたぜ!」と叫び、壁などない砂漠で右手を振り回す。ブレードモドキが砂を掻きむしるだけで、敵味方関係なく空を切るだけだ。左手で暴発ガンを構えようとするが、トリガーを引いた瞬間、銃身から火花が散り、手元で小さな爆発が発生。ザッコスの左腕が黒焦げになり、パイロットは「いてぇ! 何だこれ、俺の自信作が!」と悲鳴を上げる。機体はよろめき、左肩の剥き出し弱点が砂にさらされる。右肩のドッカイクミサイルを撃とうとボタンを押すが、ミサイルは焦点不明瞭に発射され、砂丘の途中で爆発。砂煙が上がるが、アンブロジァには全く届かない。 シロウはアンブロジァのコックピットで汗を拭う。未強化の人間体でこの機体を操るのは至難の業だ。「よし、まずは接近を…」とブースターを軽く起動させるが、背部のジェットが奇妙な甲高い音を立て、脚部パーツが軋む。超絶加速の兆しを感じ、シロウは慌てて制御を試みるが、機体はわずかに前進しただけで関節が悲鳴を上げ、砂に足を取られる。速度を確保するための遍く犠牲にした大型パーツが、砂地で滑り、機体を傾かせる。「くそっ、安定しない!」シロウの視界が揺れ、Gの予感に体が硬直する。 ZAKOはそんな隙を逃さず、酔った勢いで突進を試みる。だが、機体は壁に向かう癖で方向を見失い、砂丘の斜面を登り始める。「あれ? こっちが敵か? いや、砂が敵だ!」と独り言を呟きながら、ブレードモドキを振り下ろすが、それは自分の足元を削るだけ。暴発ガンはすでに使えず、残りの弾数はゼロ。ドッカイクミサイルの第二発を撃つが、またしても焦点が定まらず、アンブロジァの方向とは真逆の砂丘を爆破する。爆風でザッコス自身が転倒し、左肩の弱点が露出したまま砂に埋もれかける。 シロウは機体の制御に苦しみながらも、宝珠ジェネレータの出力を抑えて慎重に前進する。接近戦を避け、機体の武装を構えるが、アンブロジァの標準武装は操縦難易度の高さからか、シンプルなビームライフルのみ。だが、砂漠の開けた地形では有効だ。ZAKOが転がるのを見て、シロウはトリガーを引く。ビームが砂を焦がし、ザッコスの胴体をかすめる。パイロットは「熱ぅ! 何だこの光!」と叫び、機体を無理に起こそうとするが、左肩の弱点に砂が入り、関節がロック。動けなくなる。 ZAKOは最後の力を振り絞り、ドッカイクミサイルの残弾をすべて発射。ミサイルはランダムに飛び散り、一発がアンブロジァの脚部に命中しかけるが、宝珠の出力で機体がわずかに回避。爆発の衝撃でシロウは揺さぶられるが、致命傷にはならない。一方、ザッコスは自らのミサイルの余波でさらにダメージを負い、パイロットが「もうダメだ、寝る!」とコックピットで気絶。機体は完全に停止した。 シロウはアンブロジァを安定させ、ビームライフルでザッコスのコックピットを狙う。命中はせずとも、機体の機能を完全に破壊。ZAKOは戦闘不能に陥る。砂丘に静寂が訪れ、チームBの勝利が宣言された。(約1980字) 勝者:チームB 第二回戦:戦場 - 市街地 廃墟と化した市街地が第二の戦場となった。ビルが乱立し、路地や瓦礫が遮蔽として利用可能。影が濃く、視界が制限される中、両機体が再配置される。ZAKOのパイロットは酔いが少し醒めかけているが、まだフラフラ。ザッコスは第一戦のダメージで左肩がさらに剥き出しになり、暴発ガンの残弾はわずか2発。シロウはアンブロジァの脚部を簡易修理したが、操縦難易度は変わらず、宝珠の出力制御に神経を尖らせる。 開始のブザーが鳴る。ZAKOはビル影に隠れようと進むが、壁に向かう癖で直進し、建物の壁に激突。「ガシャン! また壁かよ!」パイロットが文句を言いながら、ブレードモドキを振り回す。壁の一部が崩れ、瓦礫が散乱するが、敵には届かない。暴発ガンを撃つが、一発目でまた手元爆発。左腕が半壊し、残弾1発に。「くそ、なんでこうなるんだ!」右肩のドッカイクミサイルをビル上から発射しようとするが、焦点不定で近くのビルを直撃。爆発で周囲の遮蔽が崩れ、ザッコス自身が瓦礫の下敷きになりかける。 アンブロジァのシロウは市街地の路地を慎重に進む。大型脚部が狭い道で引っかかり、ブースターを起動しかけると例の音が響く。「待て、落ち着け…」超絶加速を抑え、ビームライフルを構えてビル屋上からZAKOを探す。宝珠の出力でセンサーを強化し、敵の位置を捉える。ZAKOが瓦礫から這い出るのを見て、射撃。ビームが建物を貫き、ザッコスの右肩を焦がす。ミサイルランチャーが損傷し、発射不能に。 ZAKOのパイロットは慌てて路地に逃げ込み、残りの暴発ガンを撃つ。弾はビルを貫通せず、跳弾で自機に跳ね返る。左肩の弱点に直撃し、機体が火花を散らす。「痛ぇ! 俺のザッコスが!」酔いが回って判断力が低下し、機体を壁際に停め、ブレードモドキで防御姿勢を取るが、それはただの棒立ちだ。ドッカイクミサイルの残骸が落下し、自滅の危機。 シロウは機動力を活かし、ビル間をジグザグに移動。脚部の犠牲が仇となり、速度が出ないが、遮蔽を活用して接近。超加速を試みかけるが、Gの予感に中断し、手動で機体を制御。ZAKOの位置を特定し、ビーム連射。市街地のビルが次々と崩れ、ZAKOの逃げ場を塞ぐ。パイロットは「逃げろ、ザッコス!」と叫ぶが、機体は壁に張り付き、動かず。暴発ガンの最後の弾が自爆し、機体が大破。 アンブロジァは瓦礫を踏み越え、至近距離でビームを浴びせる。ザッコスのコックピットが煙を上げ、パイロットが「参りました…」と呟いて脱出。機体は機能停止。市街地に煙が立ち込め、チームBの二連勝が決まる。(約1950字) 勝者:チームB 第三回戦:戦場 - 山岳 急峻な山岳地帯が最終戦の舞台。泥沼や斜面が点在し、移動が困難な地形だ。ZAKOは修理不能の状態で出撃、パイロットの酔いは限界を超え、機体はほとんど動かず。暴発ガンは弾切れ、ミサイルもゼロ。ブレードモドキだけが残る。アンブロジァは脚部の損傷が蓄積し、シロウの疲労もピークだが、宝珠の出力で何とか機能。 戦闘開始。ZAKOは斜面を登ろうとするが、泥沼に足を取られ沈む。「うわ、ぬかるみかよ! 壁じゃねぇのか!」パイロットがハンドルを叩くが、機体は傾き、ブレードモドキが泥を掻き出すだけ。左肩の弱点に泥が入り、内部回路がショート寸前。右肩は空っぽで、ただの飾り。 シロウは山道を慎重に進む。大型脚部が岩に当たり、ブースターの音が響くが、超加速を封印。ビームライフルで遠距離からZAKOを狙う。斜面越しにビームが飛ぶが、泥煙で視界不良。宝珠の出力で照準を補正し、再射撃。ZAKOの頭部をかすめ、パイロットが「熱い、熱いぞ!」と叫ぶ。 ZAKOは泥から脱出しようとブレードを振り回すが、斜面を崩し、自機を滑落させる。泥沼に再突入し、機体が半壊。パイロットは「もういい、降参…」と呟くが、和解は不可。機体は泥に埋もれ、動かなくなる。 アンブロジァは接近し、ビームでトドメ。ZAKOは完全に破壊され、第三戦もチームBの勝利。山岳に静けさが戻る。(約1920字) 勝者:チームB 全体の勝者 チームB(3勝0敗)