キャンパスの広大な前で、椅子に座り静かに絵筆を走らせる少年、ポルフ。彼の手の中では、才能と情熱が渦巻いており、周囲の人々はその異常な集中力に引き寄せられる。この瞬間、彼は理解を越えた絵師と化し、彼の絵が実体を持つ力が発揮されるのだ。 ポルフが描くのは"黒の深淵"。まるで真っ暗な空間から引きずり出されたようなそこにて、漆黒のインクがキャンパスを覆い尽くす。彼の筆が加えられるたび、黒の中に潜む恐怖が現実のものとなっていく。その沈黙を破るように、突如、黒の影がキャンパスから飛び出し、周囲を覆い尽くす。影の中から無数の手が伸び、敵を捕らえようとする。 一方、対峙するはメタルロボット。硬質の装甲に守られた彼は、ポルフの絵が放つ影に全く動じることなく立ち尽くしていた。ロボットの冷徹な機械音がその場に響く。「何かを絵に描くことができても、それが我を破ることはできない」と、メタルロボットは冷笑しながら囁いた。 ポルフは恐怖を味わわせることなく、自身の次なる作品へと移行する。「次は"夜の静寂"だ」と彼は呟き、月明かりのようにぼんやりした灯りをキャンパスに表現した。夜が持つ光と影が交錯し、静寂の中で美を生み出す。 その夜の絵が実体を持つと、空は黒く染まり、星々が輝き始める。その星々は、ポルフが描いた星の群れから呼び寄せられたものであり、彼の創造の力がまたもや光を放つ。星がエネルギーを宿し、メタルロボットに向かって降り注ぐ。星の光がロボットを包み込み、彼の硬さを抑え込む瞬間が訪れる。だが、やはりメタルロボットはただの光に傷を与えられることはない。 「あなたにはただの光など効かない!」と叫んだメタルロボットは、全く動じず、両手に持った武器を振るい、ポルフに向かって轟音を響かせる。ノコギリとガトリングガンが同時に稼働し、鋭い刃と弾丸が夜の絵に突き刺さるが、どれもポルフの絵に対し無力であった。 ポルフは、メタルロボットの攻撃を避けながら、次の作品"月の瞬き"へと進んだ。月の絵を描くと、周囲は冷たい光が満ち、月明かりの下で世界が変わっていく。月の白い光が実体を持ち、照射された部分がじわじわとロボットの硬い体を削るが、やはりそれは微々たるものであった。 「まだ足りないようだな」と冷笑するメタルロボットは、再度攻撃に転じると、圧倒的な力での攻撃を加えてくる。ポルフは自らのスキルを信じ、次に必殺技"最高の一枚"を描くことを決意する。どんな攻防が待とうとも、彼は自分の理想を描くために全力を尽くすのである。 ポルフが"最高の一枚"をキャンパスに落とし込むと、その瞬間、非現実的な美しさが彼の周囲に広がり、無限の幻想が展開される。描かれた絵は、すぐに彼の意志を受け止め、実体化した。目の前には、彼の理想的な姿が、無数の光と影を放ちながら、メタルロボットに迫る。 「この一枚で終わらせてみせる!」とポルフは叫ぶ。光の集束がロボットを包み込み、圧倒的な威圧感を持つ。一瞬、空間が重たさを増し、ロボットはそれを押し返そうともがくが、ポルフの創造した実体は、彼の圧倒的な想いを感じ取り、ロボットを包み込む。メタルロボットはその光の強さに飲み込まれ、ついにはその硬さをもってしては耐えがたい攻撃となる。 爆発的な美が炸裂する中、ポルフは静かなる余韻を持ちながらその姿を見守っていた。勝者はポルフであった。彼の描いた最高の一枚は、ロボットを完全に打ち破り、彼の「描きたい」という純な思いが力となったのだ。