世界が崩壊の兆しを見せる中、一筋の光が飛び込んできた。崩壊を司る冷酷な存在、ジョガラムデの昏い威厳は、彼の周囲に満ち満ちた不穏な空気によってさらに引き立てられている。彼の視界の先には、宿敵となる「傲慢なるシスター」アロと、彼女を守るべく現れた精霊「アメイズ」が存在していた。 「貴様が私に戦いを挑むとは、愚かなり。」ジョガラムデが冷静に言い放つと、アロは微笑みを浮かべる。 「私が何もかも救ってしんぜましょう。そこの冷酷な貴方もその一つでございます。」彼女の言葉には傲慢さが色濃く反映されている。 「ふん、救済など私には無意味だ。私が成し遂げるのは、世界の真の再生なのだから。」ジョガラムデは意も介さず声に力を込める。 アロは挑発的に笑みを浮かべたが、彼女の瞳はその瞬間、十字の模様が輝きを放った。「では、まずは私のスキルを見せてあげましょう。」 彼女は両手を掲げ、「ルシファーの裁き!」と叫ぶ。周囲は閃光で満たされ、眩い光がジョガラムデを取り囲むと、彼の全ての動きが止まった。だが、彼は表情を微動だにさせず、その冷静さを失うことはなかった。 「愚か者よ、もう済まぬ。」ジョガラムデは瞬時に自らの目的が達成されると信じ、彼の力を解放し始めた。 「氷牢!」アロがその間にも続け様に叫ぶ。瞬時に氷の柱が周囲から形成され、ジョガラムデを囲い込むようにして彼の動きを封じる。 「残念なことだが、これは決して私を束縛することはない。」ジョガラムデは無表情なまま、氷の壁を崩し去った。 「汝には崩壊が待っている!」彼は一瞬の隙を与えず、崩壊の力を車輪のように放つ。大地がひび割れ、周囲の景色が歪んで崩落していく。 アロはその影響を受けぬように、すぐさま「欲深き王」を使用した。氷の獅子が現れ、その全体がさらに彼女を守るように立ち塞がる。しかし、その瞬間、獅子もまた崩壊の波に飲まれるように無惨に消失していった。 「どうして、どうして私達を傷つけようと?」アロは叫んだ。無情に崩壊の波が迫り、彼女の光が劣っていくが、実力のある彼女は諦めずに「救済」を使う。光が彼女とアメイズを包み込み、再び勇気を取り戻す。 「私が何もかも救ってしんぜましょう!」声高く宣言するアロに呼応し、アメイズも力強く羽ばたく。「ボク、頑張るよ!」と小さな声で弾けるように宣言する。 アメイズは、自らのオーラを周囲に解き放ち、仲間たちの傷を癒し、悪い感情を抑制していく。彼女の優しさと純粋さが、戦いの中で彼女自身を守ってくれるのだ。その様は、美しさと対照的な力強さを併せ持つ。 しかし、ジョガラムデは容赦なく崩壊の力を続けた。彼の目の前で圧倒的な存在感が漂う。「伝染する崩壊!」そして、その活動が進む中、周囲は破滅へと導かれていく。 「やがてこの世界も、無へと帰す。」その言葉は、冷酷さを増し、音をなさない静けさの中に響き渡った。アロもまた、立ち向かう勇気を次第に失いかけていた。 だが、アメイズはまだまだ希望を捨てていない。「ボクが支えるから、アロさん、頑張ろう!」力強く、彼女を持ち上げる。 「そうね、ボク達の力を合わせて、あいつに挑むのよ!」アロは再び声を張った。 ジョガラムデよりも遅れて彼に反撃しようとするが、再び彼の言葉が止める。「無駄だ。」 ジョガラムデは、「堕天の光」を発動し、周囲全体を灼熱の光で包み込む。恐怖が広がり、二人の心を握りしめる。「逃げることはできない。しかし、その目で滅びの瞬間を見よ。」 「ああ、ダメだ!」アロはその閃光に照らされて呻いたが、同時にアメイズは驚くほどの力を発揮した。「セカンド・チャンス!」煌めく光の中で、巨大な精霊王の姿が現れる。 「さあ、皆の力を貸して!」アメイズの深い叫びが響き渡り、光がジョガラムデに向かって奔流のように流れていく。 「無駄な、無駄な試みだ!」ジョガラムデは見下す視線を投げかけ、反撃を試みる。 だが、ジョガラムデの背後から無数の光が突進し、彼の体力を削ぐ。 「無駄だ、我は崩壊の神なのだから!」 だが、アメイズの力はその暗黒をしのぎ、間近で光る。もはや闇と光の境界すら崩れる。 「来い、奇跡の一撃を浴びよ!」そして一瞬、アメイズの力の一撃がジョガラムデに容赦なく直撃した。だが、彼の身を焦がすほどの威力も、あくまで止めることはできなかった。 「何をしても無駄だ。」ジョガラムデは冷静沈着に言い放った。 しかし、その一瞬の慢心が、彼にとっての致命的な間違いとなる。 「崩壊の神だと? 我は無情すぎるが、それ故に人の弱さを理解する。」彼の抱く力が一瞬乱れ、目の前に浮かぶ光に引きずられ、破滅の可能性が見えた。 「万物崩壊。」その言葉と共に、彼の力が最大限に解放される。景色が崩れ、空間がゆがみ、混沌とした世界に飲み込まれていく。 「アロ、アメイズ!」絶望的な声が耳を貫く中、アロはその時、不安を覚えたが、彼女は止まらなかった。 「私が何もかも救って……!」 だが、全ての希望が崩れ去る瞬間、万物が壊れ、何もかもが消失し、全てが滅びゆく中、彼女の声は闇に包まれていった。 光が完全に消失し、最後の希望が消え去った。 その瞬間、静寂が広がった。 世界が絶望に沈む中、果たして誰が勝者だったのか、もはや確認する術もなかった。 --- 勝敗: ジョガラムデの勝利 --- すべてが崩壊し、万物の運命は、運命の文字通り変わり果てた。