深夜、真っ暗なステージの中央で照明がパッと点くと、観客の前に一際派手な登場を果たしたのは伝説の漫才コンビ、「楯山フトシ」と「剱田ナガシ」だ。緑色のスーツを身にまとったフトシが口を開く。 「皆さんこんばんは!今日は軽めの漫才をお届けするよ!」 「軽めって、フトシの体重の話か?それとも漫才の深さの話か?」と、ナガシがバックに回り込むようにして笑いながら突っ込む。 「ええ、軽めだね。深さはよくある深夜のラーメン屋にでも行ってくださいって!」 カッコよく決めるフトシが一瞬だけ照れくさそうに笑う。観客も声を上げて笑っていた。その時、バトルの舞台が変わり、相手は「Pz.II (F)」が姿を現した。車両が無機質に音を立てながら近づき、ギアを上げる。 「おお、あの戦車は漫才には向かないな……」とフトシがつぶやく。「戦車にツッコミができるわけないだろ」というナガシ。突然、Pz.IIが車体を震わせて機関銃を発射しだす。 「戦闘開始だ!」 フトシは「笑」の文字が大きく描かれた重厚感のある大盾を構え、ナガシは漫才用のマイクを取り出して反撃だ。 「なんやその武器、マイクで戦うってどういうこと?」フトシが突っ込む。ナガシは、「え、僕のボケがこの戦車には効くんじゃないの?」と真面目な顔で言う。観客は二人の自由な発言に笑う。 「ちょっと待って、ナガシ!ボケが効く相手なら、どんな武器でも攻略する。だから、先にその車の心を読み解くんや!」 「この車、きっと昔はカッコよかったけど今は…戦車マンに捨てられたんだな!」とナガシが言うやいなや、戦車は微妙に揺れた。 「心を読まれたのか、彼も共感したのか……」フトシが首をかしげる。 「元気な頃を思い出させてやるっ!」とナガシ、マイクを高く掲げ、「みんな、注目!この戦車にエネルギーを!」と叫ぶと、観客が一斉に声援を送った。 すると、Pz.IIの機関銃から発射される弾丸が微妙に外れる。 「やった!エネルギーが効いたみたいだ!」喜ぶナガシ。 しかし次の瞬間、Pz.IIが火炎放射器の燃料袋を使い、炎を吹き出した。 「こっちの戦闘力が低いんだ!火災はダメだ、小道具!どうにかしてくれ!」とフトシが慌てる。 「おい、死んだらアカンぞ!死んだら次のネタができん!」と言い放つナガシ。 フトシは盾を持ち、防御しながらも、ナガシに向かって「何かボケないのか、ナガシ?」と叫ぶ。 「それじゃ、入れ替わってあげる!攻撃するつもりで立ち上がるぞ、戦車さん!」ナガシは、マイクを振り回しながら突進する。 「仕方ない、俺も行くぞ!」と続いてフトシが後を追う。 ナガシは「下からボケる!」「パンツ見せられたみたいだ!」と、Pz.IIの下に回り込んでちょっかいをかけた。 「それはやめろ!」フトシが恐る恐る言う。 戦車の搭乗員が動揺し、反射的にマイクに対抗する。 「駄目だ、ナガシ!あの戦車、何かやりやしないか?」メリハリをつけた言葉が飛びかかる。 だがナガシは果敢に「これが最後のボケだ!戦車マン、ボンバーマンになろう!」と叫び、マイクを振った! その瞬間、Pz.IIは過負荷で発射した弾が周囲に向かい、バウンドして内臓を揺さぶる! 「アカン!全弾装填!撃つぞ!」ナガシが叫ぶと、フトシは「何をしているんだおまえ!それは逆ボケだ!」 Pz.IIが暴走し、真っ直ぐに進んでいく。 「したいならちゃんとスタイル決めろ!出ていけ!」とフトシ。 鮮やかなバトルの末、戦車はその場に崩れ落ちた。 「勝った!勝ったぞ!」観客の歓声。 勝負の決定的な場面は、Pz.IIが自らの暴走により自分で失敗したところだ。 「やっぱボケる時は笑いが大事だな!」と言うナガシ。 「ツッコミも忘れちゃいけないぜ、さあ次行こう!」とフトシ。 こうして楯山フトシと剱田ナガシは、観客の笑いを引き寄せ、勝者の座に立ったのであった。