--石造りの闘技場。砂地が舞い上がり、外壁の大破片が闘いの舞台を囲む。大観衆が集まる中、今日の主役である王と竜人の対決に催される熱気が高まっていた。実況席には、山のような体躯を誇るごついおっさん、通称「荒々しい実況のおっさん」が座り、その横には専門家の二人、チームAの アラリック・フォン・ヘルマンの専門家、伝説の剣士アレンと、チームBのヘキギョクの専門家、戦魂の賢者セリューがいる。 「さあさあ、皆さん! 今日もまた凄まじい戦いが待っていますよー! まずは我らが『魁毅王』アラリック・フォン・ヘルマンだああ!!」 「王としての貫禄、圧倒的な力を誇る彼の名は、国の象徴です!」とアレンが続ける。 「敵を一撃で捻じ伏せる力! その重戦士としての役割は群を抜いており、スキル『覇王擲』はまさに圧巻!」 続いて、実況のおっさんが「対するは『剛蒼竜』ヘキギョクぜええ!! 脳筋&インテリの最強コンボだああ!!」と声を張り上げる。 「純粋な力に、魔に強化された肉体、さらにその魔力を利用した絶技! 彼の必殺技『吹っ飛べ!』は驚異的ですね」と、セリューも熱を帯びた声で続ける。 戦士たちが闘技場の中央に立ち、緊張が走る。 「それでは、戦闘開始!」 戦闘が始まり、まず動き出したのはアラリック。彼は『戦斧槍ケーニヒ』を構え、闘志満々の視線をヘキギョクに向ける。 「見せてやる! これが王の力だ!」 彼は力強く地面を蹴り、突進する! スッと風を切る音と共に、位置を変えない距離の短さ、その鋭さでヘキギョクに迫る。 『覇王擲』──アラリックはそのスキルを発動させ、圧倒的な速度で戦斧槍を振り下ろす! 「来い! 俺の拳で受けてみろ!」 ヘキギョクは大きな声で叫び、一切の恐れを見せずに、その体をひねり駆けてくるアラリックの攻撃を迎撃する。彼は拳を振り上げ、低い姿勢で待ち構えた。 「来たああ!!」 実況のおっさんが動きの速さに驚く! 両者の衝撃がぶつかり合い、音を立ててその場に砂が舞い上がる。 「アラリックの攻撃がヘキギョクに直撃するか!?」 「だが、あの角度で受け止められるとは。まさに竜のような頑強さですね!」とアレンが評価する。 ヘキギョクはその巨体を使いつつも軽やかに動き、アラリックの劣勢を打破する。 「ここからが俺の本領だ!」 彼はフルスイングの拳を繰り出し、アラリックの動きを封じ込める。 「双方が互角に戦っていますが、まさか、ヘキギョクが受け止めるとは! 彼の肉体は強靭で、さらに魔力による防御もあるのかもしれません」 「ただし、アラリックの方も強烈な攻撃を持っています。『王穿連打』も控えてますから、まだまだ油断はできません!」とセリューが言う。 アラリックは身体を捻じり、戦斧槍でヘキギョクの拳を弾く。 「禍災払断!」 その瞬間に拳から放たれた斬撃が、ヘキギョクの懐を直撃! 「この程度では動じない!」 ヘキギョクは逆に踏み込む。急降下の勢いで突撃する姿勢が見える。 「さあ、どうくる!?」とおっさんが叫ぶ。 ヘキギョクが両手を広げ、空中に浮かび上がる。 「吹っ飛べ!!」 彼は空高く舞い上がり、魔力を一気に放出する。 「その位置からの攻撃はやべえぞ!」 「空中からの攻撃、おふざけじゃ済まされません。周囲の破壊力が凄まじい、これは勝負の分かれ道といえる!」アレンが強い声で言い募る。 轟音が響き、ヘキギョクは落下地点を定め、力いっぱい地表に拳を叩きつける! 「うおおおおおっ!」 衝撃波が起こり、周囲にいる観客たちがざわつき、砂埃が舞い上がる。全てが吹き飛ぶ勢いで、周囲を更地にする! 「衝撃波、凄まじいな……」 アラリックはその圧倒的な爆風を目の当たりにし、思わずその場から飛び退く。だが、その時、彼の表情には冷静な判断力が満ちていた。 「これは……やるしかない!」 彼はその瞬間、颯の如き連続突きを繰り出す、そして飛び込む! 『王穿連打!』が放たれ、あまりの速度に衝撃が生じ、まるで矢が届くかのようにヘキギョクへと迫る。 「来るのか!?」 ヘキギョクは周囲の衝撃から回避しつつ、勇敢にも拳を戦斧槍の間合いに突っ込む! アラリックはその動きに対し、引きつけるような攻撃を行う。 豪快に突き、戦斧槍が彼の腕をチリチリと削る。 「アラリックは恐ろしいまでのスピードと攻撃力を保っている! 王の意地が感じられるぜ! だが、ヘキギョクは……!」 対するヘキギョクもまた、攻撃を受けつつもへこたれない。 「全然効かねえぞ!!」 彼の心の闘志が昂ぶり、肉体の強さに魔をまぶし、その身体を強化していた。 「今だ!」 アラリックは瞬間を捉え、再度強烈な一撃を叩き込む。 「大きく振るった今、返せ!」 「剛蒼竜、何をする――!?」 ヘキギョクはその瞬間、フルスイングの精髄を爆発させた。 「うおおおおっ!」 双方の力が激しくぶつかり合い、轟音を交えたように、周囲に立つ破片が風に巻き上げられ飛び散る。 「どっちが勝者だ!?」 一瞬凄まじい静寂。その後、場を揺るがすような轟音が広がる。 「も、もう動けねえ!」 アラリックはその力を失い倒れ、その後追うようにヘキギョクも無力化した。 「なんて激闘だ……! 両者が何も言えずに倒れる、まさに泰然自若というか!」 その瞬間、アレンとセリューも感嘆の声を上げる。 「両者ともに素晴らしい戦士だった! それぞれの個性が局面を塗り替えた素晴らしい戦いです!」 「これこそが真の戦士!!」 荒々しい実況のおっさんが締めくくり、激戦の幕が降りた。 ここに新たな伝説が生まれたのかもしれない。観客たちはその盛り上がりの中、今後を期待して帰路につくのだった。