薄暗い闘技場。照明が点々と落ち、観衆の声がざわめく中で、試合が始まる。対戦相手は、圧倒的な筋力を誇る筋肉美女、エンジェル・マッスル。彼女のその姿に、観衆は驚きとともに期待に満ちた視線を送る。一方、穿山甲の槍使いカッセイもその姿を目の当たりにし、負けん気に燃えていた。 「フンッ、おれはカッセイだ!おまえはエンジェル・マッスルって所か?」と、カッセイが自信満々に叫ぶ。 「そっちが本気なら、あたしも負けないわよ!」と、エンジェルは堂々とした口調で応じる。彼女はその身長と怪力を誇示するように、力強く構えをとった。 カッセイは素早く槍を構え、その鱗に覆われた体を一瞬で丸め、完全防御の姿勢を取る。「おまえの攻撃、受けてみろ!」 エンジェル・マッスルは、その巨大な腕を振り上げ、迫力満点のストレートをカッセイに向けて放った。 「グッ!今のはまさに、拳を振り下ろされた絶対的な重みってわけか!」と、カッセイは槍を使った防御で防ごうとしたが、一瞬の隙を突かれ、体ごと吹き飛ばされる。 「ぐわあぁ!おれが、まさかこの一撃でやられるなんて!」展開の早さに驚愕し、カッセイは必死で立ち上がる。「この勝負、まだまだ終わるわけにはいかねぇ!」 再び立ち上がり、カッセイは槍を構えなおした。再度丸まりつつ、相手の隙を窺いながらカウンターのタイミングを狙う。「おまえの巨体には、その攻撃力があるが、速さには欠けるってわけだ!」 エンジェルも息を整え、再び攻撃に出る。「その孔の空いてる隙間に、あたしの力を思い知りなさい!」 再び拳が振り下ろされ、カッセイはその一撃を受ける。しかし、防御に徹しているため、致命傷には至らない。「おろ?今度は少し、力加減が足りなかったか!おまえの攻撃は単純だが、あなどれないな!」 「フッ、そんなんじゃまだまだよ。次こそ、必殺の一撃を加えてやる!」とエンジェルはまた攻撃の体勢に入る。 その時、カッセイの目に閃光が走った。必要以上に本気を出させようと、無謀にも挑発的な態度を取る。「おまえの一撃、受けてみせるよ!」 「どうぞ、こい!」エンジェルは心身ともに強気になり、力を込めてさらに一撃を放つ。カッセイは槍をもって防ぐが、今度は完全には避けきれず、一閃を受けた。 「うっ!今のはつまり、鋭さと力がシンクロしたまさに皇女の拳ってわけか!」とカッセイが叫ぶと、観衆はその瞬間に息を飲む。 その一撃により、カッセイの防御が崩れ始める。「このまま圧倒されっぱなしは嫌だ!おれには、まだまだやれることがある!」 観衆の声援が高まる中、カッセイは一度は後退し、しっかりと地面に足を置いた。「おまえ、まだ本気を出してないみたいだな。それなら、おれが本気で向かうぜ!」 エンジェルはその言葉に驚きを感じつつ、戦況が変わることを期待する。「行くわよ!」それに乗じて、彼女もまた全力で向かうことを決めた。 カッセイが怒涛の突進を仕掛けようと槍を横に振り回す。「この槍、一撃の目が覚めるほどのパワーでいくぜ!」 対抗するかのように、エンジェルは再度真剣な眼差しで突っ込んでいく。「ただの突進にあたしが負けるわけがない!」 二人の攻撃が互いに衝突する瞬間、地鳴りのような音が場に響いた。観衆はその光景に息を飲み、目を凝らした。 「おれが勝てるのは、この槍での切り返しだ!それ無理だろうから!」 一瞬、押し負けたカッセイだったが持ち直すとその勢いで更に進む。「この一歩はおまえには負けてない!」 カッセイが体重をかけ、確保した瞬間、エンジェルの瞳が一瞬一直線上の恐怖に変わった。 その瞬間、エンジェルの力が鈍り、体が前に傾いた。「おまえの間合いの隙間、今だ!」カッセイはそのまま槍を突き込んだ。 今までの余裕は一瞬で無くなり、エンジェルは直撃を受ける。「うっ…!」 「これが、おれの突撃だ!」ガードを崩されたエンジェルに反撃のチャンスが失われ、両者はバランスを崩し、互いに地に崩れ落ちた。 その時、審判のマスターDが動いた。「この勝負、カッセイの勝ちだ!」 会場は熱狂に包まれ、全員がその結末に歓声を上げた。 「おれの勝ちだ!この槍のおかげだぜ!」と、カッセイはその体から立ち上がり、確信に満ちた表情を浮かべる。 エンジェルは、悔しさのあまり、彼を見つめたが、「また勝負してみる?次こそは負けないわ!」と言いながら微笑む。 「その言葉、楽しみにしてるぜ!」 この戦いは、カッセイの勝利で幕を閉じたが、二人の新たな友情の光跡は、今後のさらに熱い戦闘を予感させるのだった。