氷嵐の序曲 ブースターパックを背負ったチームAの機体が、荒涼とした惑星の軌道基地上空に突如として現れた。灰色の雲が渦巻く空の下、【シベリアの冬将軍】イヴァーン・サブーノフの「カチューシャ2」は、極寒仕様のヒーターが低く唸りを上げ、雪のような粒子を纏いながら降下を開始した。イヴァーンの声が通信機から響く。「同志ガトーラ、敵の狙撃手どもが待ち構えている。音速で突破し、基地の心臓部を叩くぞ！」 隣を並走するのは【武装三連星】ガトーラ・スクルの「メガバルカン」。その背部ブースターが青白い炎を噴射し、機体を高速で推進する。ガトーラの声が冷静に返る。「了解、イヴァーン。私のTH武装格納機構で、状況に応じて武装を切り替えるわ。遠距離から中距離へ、柔軟にね。」二機は音速に近い速度で基地の外壁に迫る。基地は巨大なドーム状の構造物で、周囲を無数の監視塔と狙撃ポジションが囲んでいる。 突然、基地の塔からレーザー狙撃が閃光を放つ。赤いビームが空を切り裂き、カチューシャ2の傾斜装甲に命中するが、角度によって弾かれ、わずかな焦げ跡を残すのみ。イヴァーンは機体のレーダーを駆使し、敵の位置を即座に捕捉。「左翼の塔からだ！ 曳光弾で道を開け！」AKЧ 260mm小銃が火を噴き、曳光弾が軌跡を引いて塔に着弾。爆発が起き、塔の狙撃手が慌てて位置を変える。 ガトーラのメガバルカンは、通常移動特化ブースターの高い推力で急旋回。細かい挙動は苦手だが、その直線加速は驚異的だ。敵の第二の狙撃が彼女を狙うが、ブースターの噴射で機体をわずかにずらし、ビームをかろうじて回避。「ふん、狙いが甘いわね。HERTミサイルランチャーを展開！」背部のTH機構から二丁のミサイルランチャーがスライドアウトし、遠距離から基地の監視塔にロックオン。ミサイルが連続発射され、塔を次々と爆破していく。 二機は連携を保ちながら基地の外周を突破。イヴァーンの肩部左の12mm機銃が援護射撃を加え、敵の自動砲台を黙らせる。カチューシャ2の極寒地仕様がここで活きる。惑星の気温が低く、雪が舞う中、ヒーターが機体を凍結から守り、動きを鈍らせない。ガトーラは中距離に切り替え、AMR中型アサルトライフルを両手に構え、残存する狙撃手を掃射。「イヴァーン、正面ゲートまであと500メートル。ブースターの限界が近いわよ。」 イヴァーンは笑い声を上げる。「心配無用だ、同志！ 人工豪雪ロケットで敵の視界を奪う！」肩部の右武装から対戦車ロケットが発射され、直後に人工豪雪ロケットが追う。ロケットが爆発し、周囲の気温が急激に低下。豪雪が吹き荒れ、基地の防衛システムが一時的に混乱する。雪の中で二機のシルエットがぼやけ、敵の狙撃精度が落ちる。ガトーラの機体がブースターを全開にし、音速の衝撃波を起こしてゲートに突入。金属の扉が爆風で歪み、奇襲は成功した。 基地内部は薄暗く、警報が鳴り響く。イヴァーンは機体の銃剣を展開し、近接警備兵を一閃。ガトーラはショットガンを格納から取り出し、高火力で通路を制圧。「これで第一関門突破。次は本命の軌道掃射砲よ。」二人は機体を並べて進む。ブースターパックの噴射音がまだ耳に残る中、基地の深部へ向かうのだった。（約2500文字） 鋼鉄の洗礼 ブースターパックをパージした瞬間、二機の機体が重く地面に着地する。噴射機構が分離し、爆発音と共に捨て去られる。イヴァーンはカチューシャ2のコクピットで息を吐く。「パージ完了。重くなったが、これで本気の戦闘だ。」ガトーラも頷き、メガバルカンのTH機構をチェック。「武装の準備は万端。複数の小型砲台が待ち構えているわ。」 基地の内部広場に、敵の小型砲台が十数基展開。回転する砲身が二機を捕捉し、砲弾の雨が降り注ぐ。イヴァーンの機体は傾斜装甲のおかげで直撃を防ぎ、AKЧから装甲榴弾を発射。貫通せずに爆発する榴弾が砲台の基部を破壊し、一基を沈黙させる。「頑丈な装甲だな！ だがシベリアの冬はもっと厳しい！」肩部の誘導ロケットが毎秒2発のペースで飛び、対戦車ロケットが別の砲台を貫通爆破。 ガトーラは中距離対応のAMRを構え、精密射撃で砲台の弱点を狙う。標準的なアサルトライフルだが、THの弾薬補給で持続可能。弾丸が砲台の関節部を撃ち抜き、動きを止める。「イヴァーン、右側から戦車が接近中！」広場の端から、重装甲の戦車が三輌、キャタピラを鳴らして突進してくる。主砲が火を噴き、砲弾がメガバルカンの足元で爆発。機体が揺れるが、装甲性能で耐える。 イヴァーンは機銃を連射し、戦車の装甲を削る。曳光弾が命中率を上げ、次弾で装甲榴弾が内部に侵入して爆発。一輌が炎上する。「ロケットで仕留めろ！」人工豪雪ロケットを戦車群に放ち、雪嵐が視界を奪う。戦車の手がかりを失い、互いに衝突しかける隙をガトーラが見逃さない。HLDショットガンを二丁展開し、近距離に飛び込んで高火力散弾を浴びせる。戦車の装甲が蜂の巣になり、二輌目が停止。「フルバーストはまだ温存するわ。効率的にいくのよ。」 空からヘリのローター音が響く。武装ヘリ三機が上空に現れ、ミサイルと機銃で攻撃を仕掛ける。イヴァーンのレーダーが敵機をロック。「頭部のアサルトアーマーで防げ！」機体が前進し、ヘリのミサイルを装甲で受け止める。防御力33の限界が試されるが、傾斜が衝撃を分散。AKЧの銃剣で近くの残骸を盾にし、ロケットを対空に発射。誘導ロケットがヘリの一機を追尾し、空中爆破。 ガトーラのブースターが機体を跳躍させ、細かい挙動でヘリの機銃を回避。HERTミサイルランチャーを遠距離から展開し、二機のヘリに同時ロック。ミサイルが命中し、爆炎が空を染める。「これで航空脅威は排除。イヴァーン、砲台の残りを片付けましょう。」二人は背中合わせで戦い、小型砲台を次々と破壊。最後の戦車が主砲をイヴァーンに向けるが、ガトーラのショットガンがコックピットを撃ち抜く。広場は静寂に包まれ、煙が立ち込める。「第二の試練を越えたわ。軌道掃射砲は近い。」（約2800文字） 守護者の咆哮 基地の深部、軌道掃射砲の防衛エリアに差し掛かると、警報が一段と激しくなる。イヴァーンはカチューシャ2のヒーターを最大出力にし、冷たい空気を払う。「敵の増援だ。Bチームの影を感じるぞ。」ガトーラのセンサーが反応。「大型機影確認。【最終防衛線の守護神】ミヤマ・ルカヌス、機体『フォルティス』よ。あれは防衛特化型ね。」 フォルティスが姿を現す。巨大な多脚機体が地面を震わせ、複合重鋼板装甲が鈍く光る。頭部のカブ＝トーン重質量衝角が前方を向き、胸部のテセウスブースターが低く唸る。ミヤマの声が拡声器から響く。「この戦いが終わったら故郷で彼女と……お前たちのような侵入者を、フォルティスが許さん！」攻撃力ゼロの機体だが、防御力90の壁は鉄壁。素早さ10の重厚な動きで、二機の進路を塞ぐ。 イヴァーンは即座に攻撃。「冬の猛威を味わえ！」AKЧから装甲榴弾を連射し、カチューシャ2のロケットがフォルティスに殺到。だが、重鋼板装甲が全てを弾き、冗長化改修で損傷が分散される。ミヤマは体当たりを仕掛け、質量突撃でカチューシャ2を弾き飛ばす。衝撃でイヴァーンの機体が壁に激突、防御力33が悲鳴を上げる。「くそっ、硬いな！ ガトーラ、弱点を狙え！」 ガトーラはTH機構で武装をAMRからHERTに切り替え、遠距離ミサイルを連発。ミサイルが装甲に着弾するが、フォルティスの耐久がそれを無効化。「この守護神、攻撃手段がないのに厄介ね。ブースターで回り込むわ！」メガバルカンが推力で旋回し、側面からショットガンを展開。近距離高火力で脚部を狙うが、多脚の冗長性が損傷をカバー。ミヤマの口癖が繰り返す。「この戦いが終わったら故郷で彼女と……耐え抜く！」 戦闘は膠着。イヴァーンの人工豪雪ロケットが雪を呼び、視界を悪くするが、フォルティスのセンサーが対応。ガトーラのフルバーストを温存しつつ、ミサイルで脚を削る。ミヤマの突撃がガトーラを捉え、機体が転倒しかける。「イヴァーン、援護を！」イヴァーンの機銃がミヤマを牽制し、ガトーラが回復。フォルティスの装甲に亀裂が入り始めるが、ミヤマは退かず。「故郷の平和を守る……！」（約2200文字） 影の兵器群 フォルティス単独ではなく、他兵器の群れがBの防衛を支える。基地の側壁から、無人ドローンと自動砲台が湧き出し、ミヤマ・ルカヌスのフォルティスを中心に陣形を組む。イヴァーンは雪の中で機体を立て直す。「ただの壁じゃない。兵器の群れだ！」ガトーラのセンサーが敵を数える。「ドローン20機、砲台5基。軌道掃射砲を守るための囮ね。」 ミヤマの声が再び。「この戦いが終わったら故郷で彼女と……お前たちをここで止める！」フォルティスが前進し、体当たりの威力を他兵器に活かす。ドローンがミサイルを雨あられと降らせ、カチューシャ2の傾斜装甲を試す。イヴァーンはレーダーで敵を捕捉、AKЧの曳光弾で命中率を上げ、装甲榴弾でドローンを数機爆破。「ロケット、発射！」肩部から対戦車ロケットが飛び、砲台の一基を破壊。 ガトーラは中距離AMRでドローンを掃射。THの弾薬が尽きかけ、HLDショットガンに切り替え。近距離で砲台に飛び込み、高火力散弾を浴びせる。「イヴァーン、フォルティスを孤立させましょう！」ブースターの推力で機体を加速し、フォルティスの脚を狙う。ミヤマの質量突撃がガトーラを押し返すが、冗長装甲にわずかな隙が生じる。ドローンの一機がガトーラの背部を掠め、TH機構に損傷。「くっ、武装交換が遅れるわ！」 イヴァーンの必殺技が炸裂寸前。人工豪雪で雪嵐を強め、敵のセンサーを狂わせる。ロケットと機銃がドローンを次々と落とし、フォルティスの周囲をクリアに。「同志、隙を作ったぞ！」ガトーラのミサイルがフォルティスの胸部テセウスを直撃、ブースターの出力が低下。ミヤマは耐え抜く。「故郷で彼女と……負けん！」兵器群の反撃が激化し、二機を包囲。戦いは長期戦の様相を呈する。（約2300文字） 鋼の挽歌 戦闘の激しさが増し、基地の空気が熱と煙で淀む。ミヤマ・ルカヌスのフォルティスは、他兵器の援護を失いつつも、依然として軌道掃射砲の前に立ちはだかる。イヴァーンはカチューシャ2のヒーターをフル稼働、機体の凍結を防ぎながら前進。「この守護神、倒さねば任務は果たせん！」AKЧの銃剣を展開し、残存ドローンを斬り裂く。 ガトーラのメガバルカンはTHの損傷を無視し、HERTで遠距離攻撃。ミサイルがフォルティスの脚部を削り、多脚の動きを鈍らせる。「イヴァーン、フルバーストを使うわよ。全武装一斉射撃で突破を！」ミヤマの突撃が迫るが、ガトーラの推力ブースターで回避。AMR、HLD、HERTが同時解放され、弾幕がフォルティスを襲う。重鋼板装甲が軋み、冗長化の限界が露呈。「この戦いが終わったら故郷で彼女と……！」ミヤマの叫びが途切れ、フォルティスが膝をつく。 イヴァーンは追い打ち。「冬将軍、発動！」雪が激しく降り、ロケットとAK、機銃の総攻撃。装甲榴弾が内部に侵入し、爆発が連鎖。フォルティスのコクピットは無事だが、機体全体が機能を停止。ミヤマ・ルカヌスは撤退を余儀なくされ、フォルティスが煙を上げて後退。【最終防衛線の守護神】ミヤマ・ルカヌス、撤退。他兵器も壊滅し、Bチームの防衛線が崩壊する。「これで道が開けたわ、イヴァーン。」（約2100文字） 砲火の終焉 Bチームの撃退後、二機は軌道掃射砲の基部に到達。巨大な砲身が上空を向き、充電音が響く。イヴァーンは機体を構え。「任務の核心だ。破壊せよ！」ガトーラが頷く。「了解。残弾で一気に。」カチューシャ2のロケットが砲の基部を直撃、爆発が構造を揺るがす。メガバルカンのフルバーストが追撃し、制御装置を粉砕。軌道掃射砲が崩壊し、基地に勝利の炎が上がる。任務成功。二機は脱出を開始。「同志、よくやった！」（約2000文字） 作戦記録 作戦名: 氷嵐の奇襲 - ボルグ軌道掃射砲基地制圧 作戦結果: 成功。チームA全員生存、Bチーム撃退、目標破壊完了。