夜の高速道路、星明りがちらちらと瞬く中、異様な光景が広がっていた。呪われた自動車、ボコボコにへこんだ青い車体は、螺旋状の道を不気味に動き回っていた。車が通るたびに自らのエンジン音を響かせるその存在は、通行する車たちに恐怖を与えている。普通の車両たちを蹴散らし、まるで自ら道を切り開くかのように進む。 「僕、この道を行くよ!」 レオン・レッドが自作の段ボールカーを押し進めていく。赤と橙、黄色が組み合わさったその姿は、典型的な少年の夢を象徴している。おもちゃの車を足元に置き、相手を攻撃しようとするも、いきなり呪物の車が彼の目の前に現れてきた。すでに呪われた自動車の背後では、深山柊厳の乗ったフェアレディZが迫り来る。 「ちょっと、道を譲ってくれないか!」深山は怒鳴りながら急加速する。運転技術とパワーで全てを圧倒する彼の姿は、まさに負け知らずだ。しかし、呪物の車は一向に怯む素振りを見せない。ひたすら進み続ける。 「衝突するかもよ!気をつけて!」レオンが叫ぶが、呪われた自動車はさらに速度を上げ、周りの車たちに急接近していく。 深山はその様子を見て、加速を続ける。「まさか本当に事故を起こす気か…!」彼の目がショックで見開く瞬間、その足元にレオンの置いたおもちゃの車が滑り込み、深山は転倒してしまう。固い体を持つ男が、動じることなく段ボール飛ばしながら操作する姿が無邪気にも映る。 一方、銀牙は真剣な顔で待機していた。「逃げるが勝ちってね🤣」彼はその直後、光の速さで敵の攻撃をすり抜けながら、時計の針の音より早く高速移動を始める。自分のポジションを保ちながら、相手の視界から消え去ることを決めた。 「素早い…無駄な攻撃を続けるのはやめた方がいい!」 銀牙は呪物の自動車が進む姿を残像として見せ、「今のうちに逃げろ!」と叫ぶ。しかし、呪わせた自動車は変わらず突進する。銀牙は逃げていくその姿も見えず、ただ波動拳を放ちながら追いかける。 その時、呪われた自動車が残像に直撃した。しかし、実際に当たったのは銀牙が残した残像のみ。 「当たらない、感じない…バカなことを!」深山はゆっくり立ち上がりながら再度フェアレディZを発進させ、三者の戦場が加熱する。 「うっかりおもちゃに躓いちゃったけど、次はお仕置きが待ってるからね!」レオンは必死で立ち向かい、もう一度段ボールカーを加速させる。 「お前が運転するのか…!」呪われた自動車の圧倒的な霊力は敵の注意を惹きつけ、残念ながらまっすぐ進む深山の姿を消していた。 時間が経つにつれ、車たちの速度は増し、もう誰も制御できない状況が続く。やはり呪われた自動車の周囲には、接近する車両がどんどん増えていく。レオンは何度も戦う気満々だが、どうにも避けられない現実がのしかかる。 深山が冷静に言う。「さあ、ゲームの行方を見極めるのは一体誰だ!」呪われた自動車の突進が、結局、彼らに引導を渡すことになった。全ての速度と力がぶつかり合ったその時、周囲の大車両が一斉にぶつかり合う音が響く。 「通り過ぎろ、呪われた自動車!私は負けん!」というレオンの声は、結局流れに逆らうだけだった。夜の高速道路での戦いは、果てしなく続くことであった。最後に残ったのは、まだ自動車が驚異の速度で進み続け、敵の関心を漂わせている呪われた自動車であった。 勝敗は、その時に決まった。