王国の城壁に開いた穴から次々に侵入するゴブリンたち。料理魔法のルアーノと、大海原マカ・ストローグ・ライランドは、絶体絶命の状況にいる。 「包丁は研ぎ終わった…始めましょうか」とルアーノは冷静に言った。彼は目の前に現れたゴブリンたちに果敢に立ち向かう。しかし、彼の戦いは単なる肉体的なものではない。ルアーノは自らの技能を駆使して、厨房を召喚した。周囲に結界を張り、敵を煩わせることを狙う。 玉ねぎを刻む音が響くと、ゴブリンたちはその刺激に目を抑え、苦しむ様子を見せる。「さぁ、目が染みますよ!」とルアーノは笑いながら言い放った。玉ねぎの効果が効いてきたのだ。 一方で、マカはその豪快さを存分に発揮していた。「ウォーターフェール!」と叫び、大槌を振り下ろすと大きな水の衝撃波がゴブリンたちを薙ぎ払っていく。波を利用して次々に敵を倒し、大海の力を感じる。 ルアーノはその隙に決めた。「これを食べてみて下さい…果たして同じ口をきけますかね?」と魅惑的な声で、秘技「ヤッテランネーゼ」を提供する。ゴブリンたちがその料理を口にすると、たちまち戦闘の意欲を失っていく。美味しさに驚きながら、彼らは揃って戦線を離脱した。 「ガーディアンオーシャン!」マカが叫び、敵の攻撃を全て無効化しつつ、最後の一撃を加える。「サイクロン・オブ・オーシャン!」渦潮が敵を飲み込み、周囲のゴブリンたちを一掃する。 こうして、一時の静けさが訪れる。ルアーノは厨房から出てくると、すでに目の前ではゴブリンたちが撤退し始めていた。「ふふ、なんとか持ちこたえましたね」と彼は微笑む。マカも顔をほころばせ、「いい連携だったな!これからも楽しくやれるといいな!」 だがふと思い出したマカが言う。「ルアーノ、これからのことを考える必要がある。ゴブリンたちの再襲撃に備えよう。」 ルアーノは頷いた。「次回までに、もっと美味しい料理を用意しておきましょうか。」 このようにして、危機は去り、彼らの新たな友情が生まれた。しかし、王国にはいつ再び魔王軍の脅威が迫るかわからない。準備を整え、お互いの強さを活かし合い、運命に立ち向かっていく決意を新たにする二人であった。