決勝戦が始まった。魔力に満ちた会場で、4人の魔法使いたちが壮絶な戦いを繰り広げる。観客はその華やかかつ暴力的なショーに息を飲み、期待感で胸を高鳴らせていた。 【参加者リスト】 ・【閉じた環の魔法使い】 ΤΤ.セット 魔法属性:算術魔法 ・銀河を司る魔女 リリス 魔法属性:空間・時間魔法 ・ビビリ魔法少女 嘉宮 睥瑠(かみや みる) 魔法属性:雷 ・【母なる自然の寵愛を受けし魔女】カラリス・ペレムネーゼ 魔法属性:自然魔法 観客の期待を一身に受けた瞬間、全員の魔力が炸裂した。 まず飛び出したのは【母なる自然の寵愛を受けし魔女】カラリス・ペレムネーゼ。彼女は手を広げ、優しい声で自然の力を望んだ。すると、彼女の周りには緑が急速に生い茂り、まるで彼女を中心とした小宇宙が形成されるかのように、数千もの花が咲き乱れた。この瞬間、豊かな香りが会場全体を包み込み、観客はただその美しさに見惚れていた。 次に、銀河を司る魔女 リリスが行動した。彼女は魔法の呪文を囁くと、場が一瞬瞬時に暗転。その後、彼女の周囲に無数の星々が現れ、まるで小さな銀河を形成するかのような景色が広がった。彼女が持つ奥義『アトムブレイク』によって、対戦相手を原子レベルにまで崩壊させる準備が整う。この圧倒的な存在感が会場を沸き立たせ、観客の目は釘付けになった。 その直後、ビビリ魔法少女 嘉宮 睥瑠は不安と恐れに揺れながらも叫んだ。「こんなの勝てないよぉ!」その叫びが響くと、近隣の観客が彼女に共感し、いますぐ彼女が戦う相手への同情が湧き起こった。ギリギリの状態で雷を扱い、自身を鼓舞するように「適当落雷」を放つ。無数の雷が周囲に散らばり、どこに落ちるか分からず、観客は大興奮していた。 そこに、【閉じた環の魔法使い】 ΤΤ.セットが加わると、彼女の知性が光を放った。「加法、減法、乗法、除法」と唱え、周囲の力を計算し尽くして猛攻を仕掛ける。青く輝く卵型の魔法陣が彼女の周りに展開され、周囲の物質に加法で増強を加え、数々の力を盛り重ねることで圧倒的な押し寄せる力へと変えて、他の三者を苦しめる。 魔法が凄まじい効果をもたらし、リリスは瞬冷魔法『スペースフリーズ』で嘉宮を狙う。彼女の周囲は瞬時に凍りつき、嘉宮は立ち尽くす。しかし、彼女のビビリサイドが発揮され、さらに群集の声援が魔法少女を助ける。 次に、カラリスも応戦として『森林幻界』技を発動。それにより大自然の魔力が爆発し、巨大な木々が現れて他の者たちに向かって突進。 厳しい攻防が続く中、リリスは『アトムブレイク』を発動し、目の前に立ちはだかったカラリスを狙う。しかし、カラリスはその「大自然の力」を以って、天候を操り『彩雅の天』で攻撃を跳ね返し、リリスにダメージを与えた。 カラリスとリリスの戦いに身を乗り出していた観客を尻目に、ΤΤ.セットが突如として顕現。緊急奥義『零除算』が炸裂し、嘉宮に向けた。嘉宮は恐怖で震えながらも、そこから逃がれ続けていたが、彼女の気持ちが高まった隙を見返りに一瞬の混乱が生じ、ΘΤ.セットの技が彼女を打ち消す。 嘉宮は気絶し、観客の焦りは加速する。 次はリリスがカラリスに攻撃を向けた。原子レベルでの崩壊を懸けた『アトムブレイク』が発動し、瞬時に大自然を崩壊させていくが、カラリスは『森林幻界』で立ち向かう。 だが、力及ばず、麗しい自然は原子に帰り、カラリスはその瞬間、心も体も力尽き、気絶。 遂に残るはΤΤ.セットとリリス。二人の間に緊迫した空気が流れる。 最後の戦い、リリスの光速魔法『ライトムーブ』が炸裂し、瞬時にΤΤ.セットの目の前に立つ。彼女は閃光の如く現れ、瞬時に奥義を打つ。 「加法! 除法!」 包囲が発生し、結局のところリリスもその数式と合算し、彼女は消え去る。 — 大会の結果、最後まで戦ったのはTΤ.セットの台頭。 優勝者が望む品物が授与された。「根無し草の時のカウントダウン」と名付けられたその品は、持っている者に無限の場所に行くことを許可するが、戻ることができるかどうかは運次第という特性を持つ。 彼女はそこで深いため息をつき、感想をつぶやいた。「こんなことができるなんて…。計算通りです。」