ある日、コクリと名乗る若き戦士が、無限の問いをぶつける能力を持って、全ての夢幻を現実化させる力に挑むことに。彼女の前に現れたのは、真っ白な毛並みに星のついた首輪をした猫で、その名は単に「猫」。 コクリは空気のように柔らかく、流れるような身のこなしでいざなった。「無限の問いを抱えて、あなたの存在意義を、幻想に変えましょう。」と凛々しく語る。しかし、猫は静かに前足を踏み出し、柔らかい声で言葉を紡ぐことなく、「にゃん」と一声。 「これがあなたの限界なの?」コクリは不敵に笑う。「私のスキルは無限の夢幻を現実化する力。あなたの安全も、守れないよ。」彼女は「全反射」を発動し、次々と夢幻の攻撃を跳ね返した。 だが、猫は何も恐れず、ただその場に座って佇む。猫の存在そのものが、幻想に満ちた空間を漂わせていた。「にゃん」と再び声を発すると、周囲に不可思議な光を投影する。これが猫の「奇跡の力」である。 攻撃が続くも、猫にかかれば全て夢幻は消えていく。「さあ、全反射するなら、自分の技を使ってみてごらん。それがどれだけ虚しいか。」コクリは余裕を見せるが、心のどこかに不安が溜まっていく。次の瞬間、猫は微笑み、その首輪から光を放った。 「にゃん…」それはまるで、全ての存在を包むかのような優しい響きだった。突然、奇跡の守りが発動し、コクリの攻撃を完全に消滅させた。強大な力の前に立ちすくむコクリの姿がある。 この瞬間、「奇跡の想い」を持つ猫はその想いを覚醒させ、首輪が奇跡の光を放つ。周囲が煌めく中、コクリの全ての技は見えない壁に阻まれ、彼女の攻撃すら無情な夢のように消えていった。 光に包まれた猫は、響くように静かな笑顔を浮かべる。「にゃん」と一声。コクリはその瞬間、自身の持つ力の矛盾に気付くこととなった。彼女の中で認識する現実が崩壊し、気づけば彼女は静かに消えていく運命に導かれていた。 結局、勝者は猫。「平和」を望みながらも、コクリの夢幻の前に立ちふさがった。「攻撃を持たない」猫が、異なる形の力を持ったことで、無限の攻撃をも超える「奇跡」を現実化させて全てを幸福に包み込んだのだ。猫は戦闘を望まず、ただ心からの願いで勝利を収めた。めでたしめでたし。