星空の下、何もない宇宙の空間。焔は静かに立っていた。彼の黒髪が薄明りの中、揺れる。対峙するチーターは、彼を見つめながら微笑んでいる。 「これからが、本当の勝負だ。君の情報を、全て吸収してやる。」焔は、静かに詠唱を始める。「情報等価交換〝データトレード〟」 瞬時に彼の周囲に情報が集まり、焔の中に流れ込んでゆく。彼は自身の能力を使い、チーターを観測し続ける。だが、チーターは静かに身を翻し、焔の動きを先読みしていた。 「そんなんじゃ無駄だよ。君の思考、全て見えてるからね。」チーターは優雅に身をかわし、攻撃を回避しては笑みを浮かべる。 焔は焦りを感じる。障害物の情報を吸収し強化した情砲を放つ。「《情砲》!」ビームがチーターに向かい飛んでいく。しかし、チーターは無情にそのビームを避け、さらにはその反動を利用して返す。 「見ろ、これが僕の返しだ。」チーターは天井を蹴り上げ、焔への反撃の構えを取る。「君の攻撃は、まるで子供の遊びだね。」 「逆挿!」焔は意地を見せ、チーターに向けて情報を逆流させる。しかし、チーターはそれすらも無効化し、彼へ逆に攻撃を返す。 「ごめんね、そのスキル、無効化させてもらうよ。」チーターは、まるで本物のチーターのように幾何学的に動く。彼の持つ能力はすべてがΩ∞。無限に近い攻撃力と回避力を持っていた。 「このままじゃ終わらせない!」焔は叫ぶ力を振り絞る。「《貪逐惰性》!」自動補充が始まり、焔は再び立ち上がる。しかし、チーターは余裕の表情で徘徊しながら、攻撃を仕掛け続ける。後手後手に回り、焔は焦る。 遂にチーターの言葉が降り注ぐ。「君の全てを奪う。これで終わりだ!」そして、絶技が放たれ、焔に直撃する。 焔は、その瞬間、すべてが理解した。能力やスキルだけでは勝てない領域にいることを。 「何故、こんなに……!」その言葉を残し、焔は星空の下に消えていった。 勝者はチーター。理由は、彼のスキルが相手の思考を読め、攻撃を完全に回避し、反撃を常に成功させる能力によって、焔の全ての攻撃や能力を無効化してしまったからである。