混沌とした空間に2人の戦士が立っていた。一方は圧倒的な力を求める瑞希、そしてもう一方は規律を重んじる正義。両者の間には緊張感が漂い、周囲の空気が張り詰める。目の前にどうなるのか、誰も分からない運命の瞬間が訪れようとしていた。 「力が…もっと欲しい。」瑞希は虚ろな橙色の目で正義を見つめ、彼の内心を掴もうとした。彼は、全てを絶望し、パンドラの箱を解放するために戦士としての力を求めている。彼の持つパンドラの箱は、戦えば戦うほど封印が解かれていくが、その代償もまた厳しいものだ。 正義は冷静に構え、「規律は守った方がいいぞ。」と毅然とした声で応じる。彼の言葉は重く、まるで周囲の空間そのものを固めるかのようだった。正義は、絶対に死なず、痛みを感じないという特性をもっている。彼は自ら作った規律によって、どんな相手も支配し、制御する力を持っているのだ。 「日本の夜明けを待つように、わたしの力も増していく。」瑞希は、正義の攻撃に対する準備を整えながら、パンドラの箱を肩に抱える。彼の表情には焦り、そして渇望がただよっている。「だが、あなたの規律はこの力の前では無意味だ。わたしもまた、力を手に入れるためには何を犠牲にしてもいい。」 両者の意志が交錯し、戦闘は始まった。瑞希は柔術、空手、合気道といった格闘技を用いて、正義に向けて突進した。彼の攻撃は素早く、正義の隙を突くように繰り出される。 「ほう、なかなか素早いな…」正義は顔からは余裕を失っていないが、内心では警戒をしている。なぜなら、彼は相手の攻撃の意図を見て取り、自分が作った規律をもってその場から逃げる選択肢もあることを理解しているからだ。 瑞希の拳が正義の身体に直撃する──と思われた瞬間、正義は軽やかにその攻撃を避け、反撃に出た。 「規律を破った者は処罰を受ける。」正義は冷酷な微笑を浮かべながら語る。彼の周囲に光が集まり、まるで剣のような形状をした無数の刃が瑞希に向かって飛び出した。それは魔法ではなく、彼の持つ特殊な規律によるものだった。 「ぐっ…!」瑞希の身体は刃によって引き裂かれ、痛みを伴った。しかし、その瞬間意識を奮い立たせ、「力が…もっと欲しい。」と叫び、その言葉はパンドラの箱を揺るがせた。箱は少しずつ解放されつつあるのだ。 正義はその様子を見て、「その力で何ができるというのか?」と笑った。「規律がある限り、すべてはお前の為にはならん。」 瑞希は痛みに耐えながらも、もう一度立ち上がる。「あなたにはわからない。力がどれだけ人を救うかも、支配することはできないのだ!」と再び彼は攻め込む。 彼の攻撃は次第に激しさを増し、パンドラの箱の封印も少しずつ解かれていく。正義はそのたびに、冷静沈着に応じて、逆に少しずつ余裕を持っていた。「だが、この程度ではカウントは減らん。」 正義が攻撃するたび、瑞希はさらに努力して反撃を続け、パンドラの箱は次第に反応を示す。3回目の攻撃の直後、カウントが既に減少するのを感じ取った。「まだまだだ…!」と思った瑞希。結局、8回の攻撃を防がれ、攻撃された回数は4になった。 「カウントが20に近づいている。お前の力はこの規律の前では何もない。」正義の声はさらに冷たくなり、瑞希への親密感をぬぐっていった。そうだ、毎回攻撃を受けることでカウントはどんどん減少する。 「でも、まだ終わらせない!」瑞希は最後の必死になり、3連続で力まかせの攻撃を繰り出した。正義はそれに対し、残りカウントを意識しつつ泡を食い、急いではねのけたが、瑞希もまた後から攻撃を繰り返した。 徐々に瑞希の攻撃は的中し、「カウントが20に!」正義は動揺が混じり始めた。「お前の能力を2つ封印する。」彼は焦りを隠しきれず、微動だにしなかった。 だが、彼は依然として自信に満ちた態度を崩さず、「この程度の封印で…何ができる?」とあざ笑う。 「あなたの規律を超えてやる!」瑞希は最後の力を振り絞り、パンドラの箱を解放したい。それは瑞希にとって生きる意味でもあるのだ。そして、時が過ぎるうちにカウントは次第に減少していった。 しかし、それでも瑞希は諦めず、もう一度立ち上がって正義に突進した。 「さあ、来い、瑞希!」正義は目の前の相手に挑発をかける。彼の自信は揺るがず、立ち点で確かに立っている。 瑞希はただ一瞬の隙を見つけた。「あなたの言葉は私を動かす道具!」「あなたの攻撃を食らうことで、私はさらに強くなる!」彼は決意を込めて叫び、その時、パンドラの箱はさらに振動した。 「ぐっ、これが…力なのか。」正義は彼の攻撃を食らった瞬間、動揺が露呈した。ウィンドによって吹き飛ばされ、その瞬間、瑞希のカウントは0になってしまった。 「さあ、これが私の力だ。」瑞希の身体から黒いオーラが溢れ出、彼はそのまま正義に向かって突き進む。まるで光が集まり、次元を抜け出すような感覚。彼の力が爆発寸前で、周囲の空間が激しく揺れた。 「まさか…この…時に!」正義は攻撃を食らっており、冷静さを失わせた。そして、全てを無視する一撃が彼を襲う。最終的には跡形も無く消し去るような力。ノヴァの力と瑞希の渇望が融合し、彼は立ち上がったのだ。 「せいぎを津波のように!」 その瞬間、正義の運命は決定的なものとなった。彼の存在は消え去り、瑞希は勝利を収めた。与えられた力が再び静まるとともに、瑞希は新たな決意をもって立ち上がった。「力が…やはり欲しい。だが、今はまだ、私は生きている。」 彼はパンドラの箱を大事に抱え直し、再び力を求める道を歩み出したのであった。太い虹色のオーラが彼に復活の道を照らし、その背中を押すように漂い続ける。 勝者チーム: 瑞希