石造りの闘技場 砂嵐が舞う中、石造りの闘技場には外壁の大破片が散乱している。重々しい静寂が場を包み込む中、闘技場の中心で戦士たちが対峙している。観客たちの興奮が徐々に高まり、ついに戦闘の開始が告げられる。実況席では、まさにその瞬間を待ちわびていたかのように、粗野でがなり声をあげる実況担当のおっさんがマイクを握りしめている。 「さぁ、始まりましたああ!!今回は悲恋の魔女、フォティアス・シャーリックと、試練に立ち向かう聖女、マリーゼンの激闘だああ!!」 はっきりとした口調で喚きながら、実況テーブルに座るおっさんの後ろには真剣な面持ちの専門家がそれぞれのキャラクターについて、早くも情報を披露し始める。 「まずはチームA、フォティアス・シャーリック。彼女は炎を操る魔女で、感情の昂りによって魔力が増幅するという特異体質を持っています。」と、炎の専門家である炎術士が得意げに語る。 「その一方で、彼女の技は自らの命を賭けるものも多く、その危うさは一つの武器であり、同時に大きなリスクでもある。」 すると、隣に座る聖なる力の専門家である神聖術士が口を開く。「そして対するチームBのマリーゼンは、温厚でありながらも全ての試練を神からの賜り物として受け入れる聖女です。彼女の聖なる力は、同じく自己犠牲を伴う危険性を持たず、むしろ仲間を守るためのものです。さあ、どちらが勝つのか注目です!」 闘技場の両者がそれぞれ距離を取り、緊張が高まる。「フォティちゃんはどんな策略を練っているのか…、ふふ、楽しみだぜえ!」と妙に盛り上がる実況おっさん。 突然、フォティアスが真っ赤な炎を手の平に呼び寄せ、「忿怒の業火を見せてあげる!」と叫び、炎をマリーゼンに向けて放つ。 すると、マリーゼンは素早く立ち位置を変え、「神より賜った試練を無碍にはできませんね!」と叫び、聖なる雷を彼女の杖から発動させ、炎を打ち消す。 「おうおう! 聖なる雷で痛快に打ち砕くマリーゼン! だけど、フォティアスもすぐに反撃だああ!!」とおっさんの興奮が増していく。 フォティアスは、周囲の空気を切り裂くように強烈な魔力を体中に集束させ、藍色の炎を形成し、じわじわとマリーゼンに近づいていく。「愁嘆の燐火、参るわ!」 マリーゼンは相手の動きに感づき、聖杖「金剛輝」を力強く地面に打ち付ける。「全ての試練を乗り越える力を私に!」 実況席では専門家が熱弁をふるう。「フォティアスは心理戦でマリーゼンを揺さぶろうとしている。しかし、マリーゼンの方は逆に神聖なる力でその試練に真っ向から立ち向かっている。—本当に興味深い攻防です!」 フォティアスの放った藍色の炎がマリーゼンの足元に迫った。だが、マリーゼンは決して動じず、聖光を纏いながら「聖白光の癒しを授ける!」と唱え、周囲を柔らかな光で包み込む。 「神聖なる力で周囲をカバーする! しかし、フォティアスの攻撃は容赦無く迫る!」 炎と聖なる光が衝突し、周囲に白煙が立ち込める。お互いの力が衝突する中、厳しい表情を浮かべているフォティアスは、次第に血色が良くなくなり、感情が昂ぶっていく。「もう…耐えられない…! 最高の狂気を見せてあげるわ!」 その瞬間、彼女が発動させた技は『憎愛のアグニタンゴ』。自身の命を代償に人型の炎を生み出し、マリーゼンに迫る。「これで終わりよ!」 実況おっさんが興奮して叫ぶ。「なんだこれはああ!? フォティアスが自己犠牲の技に出たああ! しかし、マリーゼンも決して諦めない!」 その瞬間、マリーゼンの目が閃く。「このままでは全てが終わります。希望の力! 希望を見出す者、発動!」 彼女の内に湧き上がる力が聖なる光を増幅させ、彼女は急激に正気を取り戻す。 「神によって授かれし試練を乗り越え、必ず道を開く!」 彼女は体を捻り、フォティアスに向けて、強力な聖炎を叩きつける。 白熱した聖炎が闘技場に広がり、フォティアスの創り出した炎はそれを前に揺らぎ、消え去ることが確実になった。「私の全てをお前に捧げて…一緒に燃え尽きよう!」 そう叫ぶ彼女の声が洞窟のように響いた。 最後の瞬間、フォティアスがマリーゼンに向かって力いっぱい放った火炎が、マリーゼンの聖なる力と相まって、闘技場を包み込む。 激しい炎の中、互いの技が交わる中、炎は消え、静寂が再び訪れる。 「結果は…どうだああ?!」実況おっさんは成果を見守る。 最後に立っていたのは、感情の波に翻弄されながら、何とか体勢を保つマリーゼンだった。その顔は苦悶に満ちつつも、決して軸がぶれてはいない。フォティアスはひざまずいてしまった。 「やった…私が勝ったのか…!」と、小さく呟くマリーゼン。実況席では盛大な拍手が巻き起こる。 「勝者、試練に立ち向かう聖女、マリーゼンだああ!!」