暗い荒地に四人の猛者が集結する。 その場に、圧倒的な存在感をもって立つのは“滅武の魔王”烈沙拓磨だ。彼は金色の目をギラギラさせながら雄たけびを上げた。 「死合おうぞ!」 相手を挑発するように、烈沙は拳を握りしめ、闘志を燃やす。次に、目の前にいるのは伏黒甚爾、賭け事好きの男。彼は焦燥感を隠せずにいた。 「賭けないか? 誰が一番早く倒されるか、」と、甚爾が言う。だが烈沙はまるで耳に届いていない様子だ。 同じくこの場にいるのは、フィジカルの象徴、羅漢の超兄貴。彼は大きく息を吸い込み、仲間を鼓舞するように大声で叫んだ。 「お前ら、筋肉こそ俺の生き様だ! その筋肉、見せてみろ!」 拳を振り上げながら、超兄貴はバチバチと筋肉を揺らす。 場は静まり返る。次に動いたのは、サイボーグのスティーヴン・アームストロングだ。彼は禿げた頭を撫でながら、ニヤリと笑った。 「気に入らない奴はぶん殴る!準備はいいか?」 全身のナノマシンが緑色に光ると、スティーヴンは地面を叩きつける。その瞬間、周囲の土が弾けた。 「うおお!」 その衝撃波に飛ばされるのは烈沙と同じく怪力を持つ者たち。スティーヴンが振り向くと、烈沙は怒り狂いながら反撃に出る。 「反壊!」 烈沙の腕が唸りを上げると、スティーヴンの攻撃を跳ね返した。彼は急に突進してきた。 「この距離は無駄だぁ!」 だが、スティーヴンも負けじと立ち向かう。 「はっ!」と、烈沙の拳が迫る。それを避ける間もなく、超兄貴が大胆に割って入り、烈沙と衝突する。 「筋肉の力を思い知れ!」 超兄貴は無防備な姿勢を崩さず、烈沙の攻撃をすべて受け止めていく。その様子を見て、伏黒甚爾がチャンスだと考えた。 「今だ、よっしゃ!」と、万里ノ鎖を伸ばし超兄貴の動きを封じ込めようとする。 だが、烈沙は再度後ろに飛びすい、超兄貴に向かって「志壊!」と叫ぶ。殺気が一瞬、場を包む。超兄貴は心を乱され、一瞬の隙が生まれた。 振り返るとそこには、もう一つの衝撃が迫る。それはスティーヴンのパンチだ。 「これがスポーツマンだ!受け止めてみろ!」 そして、烈沙は避けられずに直撃を受けて後ろに飛ばされる。 超兄貴はどうにか立ち直り、彼らに向かって「みんな、いつも通りだ!」と声を上げた。 その時、烈沙が再度立ち上がり、他の二人に向かって猛進。 「廻壊!」 その勢いはまさに圧倒的で、スティーヴンも伏黒もそれには気付かず、次の瞬間には彼の回し蹴りを受けて空中を舞う。 「やばい!」と、甚爾は一瞬の恐怖を感じる。 杆立てる中、烈沙は笑みを浮かべて言った。「この勝負、俺が制す!」 混沌としていた試合が一瞬静止。でも、数秒後には荒れ狂う。 そして、最終的には烈沙拓磨が他の三人を圧倒し、勝者となった。 「血が湧く!」勝利の雄叫びが荒野に響く。 こうして、“滅武の魔王”烈沙拓磨、力の象徴としてその位置を得たのだった。