三平美月、通称《焼鳥の魔法少女》は、いつものように陽の光が差し込む広場で、仲間たちと一緒に笑顔で過ごしていた。しかし、心の奥には、魔法少女としての使命が彼女を囚えていた。今日の平和な日々を守るためには、戦闘が避けられないこともあるのだ。 その時、彼女の目の前に現れたのは《花と悪夢》の魔法少女、ぼたんだった。ぼたんの表情は深い哀しみに包まれ、まるで何か大切なものを失ったかのようだった。美月は心配そうにふと彼女に声をかける。 「ぼたん、大丈夫?」 「ううん、私なんて大丈夫じゃないよ。そんなことはない。でも、私の仲間が、不幸な目に遭おうとしている。彼女を助ける方法はないのかしら…」 美月はぼたんのこの言葉を聞いて、心の中にモヤモヤした不安を抱え込む。彼女たちは時に敵同士になることもあるのだ。だが、まずは彼女を励ますことが優先だと、美月は思った。 「ぼたん、私ね。もし戦うことになっても、頑張るから。あなたを一人にはさせないよ!」 その瞬間、ぼたんの目に一瞬の光が戻った。しかし、次の瞬間、彼女は耐え難い哀しみに包まれているかのように暗い影を再び漂わせた。 「私も…頑張る。でも、みんなの心の底から、笑顔を奪いたくはない。戦うことが、本当に正しいのか、私にもわからない。」 その言葉に、美月は巻き起こる感情を抑え込むことにした。彼女自身もまた、戦いによって手に入れるものと失っていくものの間で揺れ動いていたから。お互いが持っている微妙な感情が分かち合える場所を探し、それを守りたいという思いがあった。 だが、運命の悪戯は、彼女たちの心を試すこととなった。突然、街の奥から激しい発砲音が響き渡り、目の前に熱気とともに立ち現れる敵。彼女たちは敵の魔法少女、名を《黒き嫉妬の魔法少女》ハルカだった。ハルカは人々を操り、心を操ることで彼女自身を守っているようだった。人々が恐怖に苛まれ、彼女の影響下にいる。 「私の心のままに、恐怖を知らない楽園を作ったのに、あなたたちがその邪魔をするのね。」 美月の無邪気な笑顔が一瞬にして消え去る。ハルカの手には暗黒の花が咲き、大気を凍らせるような冷たさを放っていた。彼女の心の奥に潜む炎を呼び覚ますように、美月は叫んだ。 「私が、あなたを止める!ネギマ、出てきて!」 彼女が声高らかに叫ぶと、炎のヴェールを纏う鶏の幻獣《ネギマ》が現れる。ぼたんもまた、無言の怒りを感じ、釘バットを握りしめた。 「私も、私を守るために戦う!」 バトルの火蓋が切って落とされる。美月は持てる力を全て振り絞り、バレエの踊りを舞いながら相手に近づいていく。彼女は《バリアシオン》を発動し、優美な動きで敵の戦意を奪おうとする。だが、ハルカもただ周囲を見ているだけではなかった。彼女はその手から花を放ち、魔法の冷気を纏わりつかせ、美月の視界を遮る。 「私の悪夢に飲み込まれてください!」 瞬間、美月は周囲が真っ白になり、彼女の両足が固定されてしまう。ハルカの呪詛の影響を受けたのか、身体が動かないことに焦る彼女。 「いや、これは…ぼたん、手伝って!」 ぼたんは心の中で這い上がる迷いを打ち消し、彼女の身を投じる。しかし、ぼたん自身も攻撃を仕掛けなければならない。彼女は釘バットを振りかざし、ハルカに向けて一撃を放つ。「男はクズ!」その瞬間、周囲に風が巻き起こり、竜巻がハルカを襲う。 だが、ハルカはその攻撃を軽々と避け、再び攻撃の準備をしながら反撃の機会を狙う。しかしそこに、美月の《炎のヴェールが光り輝きつつ舞い上がり、彼女のごとく周囲を包み込む。美月はフルスロットルで《必殺技》「その身が燃え尽きるまで」を発動する。火炎放射器並みの炎が巻き起こり、一帯が炎の海となった。 「さあ、見えない世界を味わいなさい!完全なる炎に!」 燃え上がる炎の中、ぼたんもまた心の震えを感じながら、仲間を守るためにそして自分自身を信じて立ち向かう覚悟を持つ。ハルカもまた、この極立した状況の中で、フラッフラした気持ちを抱えながら、最後の戦いに向き合う。 果たして戦いはどちらに向かうのか。美月とぼたんは互いに相手を強く信じ合いながら、力を合わせ、全力で闘い続ける。勝利がどちらに転がるのか、火花が散る戦場で彼女たちの運命が織り成されていく。 結果的に美月の炎がハルカを覆い尽くし、彼女は身動きが取れず、敗北を喫した。 美月:MLv↑2 (21→23) ぼたん:MLv↑1 (21→22) 三平美月:『喜』かつ『平静』 ぼたん:『哀』かつ『無』