太古の神々が宿る山脈の奥深く、〈偽りの悪神〉アンドロメダが待ち受ける戦場は、緊張感に包まれていた。青髪のウルフヘアを揺らし、漆黒のコートをひるがえしながら立つ彼女は、まるで雲を突き抜ける嵐そのものであった。右目からは青い炎が灯り、不気味さを増す彼女の姿は、参加者たちに恐怖を与えた。 【駆動風蛇】アエラス・サーペントは、その柔らかい表情に反して冷静に戦況を観察していた。風を操る少年は、自らの機械仕掛けの大蛇「駆動風蛇」を高め、青い閃光のようにスルスルと宙に舞った。彼に付き従うように、子悪魔の末裔である【ありったけの滾る想いを】アージュ・ラヴァンドが、紫の長髪を風になびかせながらその場に立つ。彼女の瞳には決意が宿り、信念に満ちた笑みが浮かんでいる。最も強力なのは、亜人類の白獅子種を受け継ぐ【百花の白獅子王】リオン・ラ・クルーラル。彼女の銃剣は煌めき、全身に漂う獅子の気配が、彼女の意志を象徴していた。 「アエラス、君があの蛇を操るなら、私は全力でサポートする!信じて!」アージュが声を上げ、空を舞う。アエラスは頷き、風を纏い、まるでドローンのように動ける「駆動風蛇」の操作が成功する。しかし、彼の目の前には偽りの悪神が立ち塞がる。 「始めるわよ。まずは、私の捌きの鋭さを見せてあげる。」悪神は挑発的に宣言し、両手を天にかざすと、急に空が暗くなり、風が唸りをあげた。彼女の能力が響き渡る。「悪神による死亡遊戯!」 暴風雨の如く、魔弾が発射され、打ち出された弾丸が周囲を焦がし尽くしていく。アエラスは慌てて風斬域を発動し、彼の周りにバリアを張り巡らせた。 「くっ、まさかこんな技を使ってくるとは…!」 アージュは即座に大気を感じ取ると、「マイロア!」と叫び、悪魔の翼を広げて急加速する。彼女は高く舞い上がり、避けることができた。だが、炎の弾丸は青い光のバリアを少しずつ削っていく。リオンも負けじと、銃剣を構え、「ホールドユー」と周囲を見渡した。彼女は敵の行動を読み取り、仲間に情報を共有する。ベストタイミングで動けるよう、心の中で考える。「彼女の攻撃は強い…でも、私たちなら倒せる!」 「駆動風蛇、前に!」アエラスが叫ぶと、彼の意識は「駆動風蛇」にも伝わり、機械仕掛けの大蛇が先頭に立ち、突進する。風の力を借りた「駆動風蛇」は、異様な速さで「偽りの悪神」に迫る。 「三頭竜の戯れ!」悪神は手を引き寄せ、信じられないような速度で三頭竜を呼び寄せ、地獄のような炎を放った。火炎ブレスが周りを焼き尽くす。その光景は残酷で、リオンは躊躇わず素早く動き、シュミラクルを発動させて、不意打ちの攻撃を狙った。 「発煙手榴弾、行くぞ!」 発煙手榴弾が炸裂すると、視界が奪われて混乱が生じた。アエラスが動かせなくなった「駆動風蛇」が、方向を見失ってしまう。しかし、リオンは冷静に目を凝らし、どこに移動すべきかを問いかけた。彼女の精神力がチームを支えた。あたりは白い煙で覆われ、全てが不明であったが、何かが起こることを彼女は知っていた。 「行きます!」リオンは銃剣を使い、煙の合間を縫って進み、悪神に接近していった。彼女の勇気を称賛するように、アージュも彼女のサポートに走る。 李音の射撃は獲物を外さない。さしものリオンでも、撃破に成功するまでは時間がかかる。彼女が次に向けたのは「獅子の目」だ。的確にやった一発が悪神に命中する。「これで、誰も逃させない!」 「ハッ、全ての下郎どもを消し去ってやるわ!」悪神は恨めしげな笑みを浮かべ、再び呪文を唱える。「悪神による死亡遊戯!」 その瞬間、再びすさまじい魔弾が放たれ、アエラスは風斬域のバリアで防ぐも、完全に打ち払うことはできなかった。彼は未だ自分のコントロールする「駆動風蛇」にプログラミングを続け、全力でスキル「遠空突」を放つ。反撃に転じるため、何とか敵の隙を作り出したのだった。 悪神の力を受け、ダメージを受ける中、アージュも負けじと召還した「Twilight」により大きな小惑星を放たせた。小惑星が寸前で崩れ、無数の破片が周囲を襲い、怪物を一掃する。「消えろ、私の想いを受けて!」 悪神は一瞬抵抗を感じたが、意外にも笑い始めた。「痛い?まだまだ!私の力を知るがいい!」そして指を鳴らし、全てを終息させる圧倒的な衝撃波が広がる。静まり返ると、彼女は参加者たちに向かって口を開く。「そろそろ終わりね。」 強烈な衝撃波が炸裂し、三人は思わず吹き飛ばされる。白煙の先に彼らの意識は薄れていた。戦闘の終焉は、全てを飲み込んでいった。 数秒後、力を振り絞るように立ち上がった三人は、互いの姿を見据えた。彼らは全員疲労感に苛まれていたが、心だけは強く結ばれていた。アエラスは風の力を借り、アージュは小惑星の力を使い、リオンも信念で立ち上がり、再び力を合わせることを誓った。 痛みを乗り越えて立ち上がったが、与えたダメージは1700。