ギルガメッシュは、その白金の髪が陽光を反射し、赤い瞳が静謐な闘志を灯していた。彼の立つ王座の周囲には、黄金の波紋が広がり、空間を揺らめかせている。彼の存在そのものが一つの美、まさに古の英雄の姿であった。彼は全知なるや全能の星というスキルにより、彼が直面する全ての可能性を把握し、敵の動きをも先読みしていた。 ほどなくして、挑戦者であるアオイが姿を現した。彼女は女王国の西方拠点を管理する存在とあって、その威光を発していたが、同時に彼女が持つ「必要悪の英雄」という名に似合うように、諸悪を成す覚悟を固めての登場であった。彼女はその金髪のオッドアイで、ギルガメッシュを見据えていた。 「私の道には、邪魔が入らぬようにせねばなりますまい、英雄王」彼女は冷静に言った。 「貴様が王に刃向かうなど、笑止千万!雑種に過ぎぬ存在が、我を残してその道を歩めるとでも?」ギルガメッシュはその挑発に乗り、薄笑いを浮かべながら応じた。 戦いの準備が整う中、アオイはまず「鬨の声」を発し、周りの仲間たちを奮起させた。すると彼女の周囲に淡い光が漂い、彼女の力が限界を超えて強化されていくのが感じられた。 「王に勝ち、滅亡の未来を覆すため、悪をも成す!」 アオイが口にした瞬間、彼女の身に纏まる力が不気味にうねり、それがギルガメッシュの身体に迫っていった。しかしその時、ギルガメッシュは優雅に両手を広げて「王の財宝」の空間を開放した。黄金の武器たちが空中に舞い、アオイの動きを封じるかのようにからむ。 彼は「竜殺しの剣」を手に取り、沸き立つような勢いで、アオイの方へ向けて投げつけた。剣は空を切り、彼女を目指す。 アオイはすぐさま「因果応報の水鏡」を発動。彼女の身の回りに浮かぶ水鏡が光り輝くと、ギルガメッシュの攻撃は彼女の周囲の空間を反転した。剣はギルガメッシュのもとへ戻り、弾かれた。それに驚いたギルガメッシュは、一瞬その瞳に困惑の色を見せた。 「良い武器を持つようだな、雑種よ。だが、それだけでは我を倒すことはできぬ」と彼は冷静に宣告し、再び王の財宝を開放した。 しかし彼女にはただの挑戦者ではない。彼女は「魔法無効化の短剣」を取り出し随時、周囲の流れを自らコントロールし「模倣抜刀術:旋風」を発動、激烈なスピードでギルガメッシュに接近し斬りかかる。 「無駄な努力だ、貴様の速さなど我には亜及せぬ!」 ギルガメッシュは「天の鎖」を導入。アオイの動きを捕らえ、彼女は抗えなかった。「天翔ける王の御座」の上空から彼は見下ろし、その傲慢な視線はアオイを貫いた。 アオイは圧倒的王の力に押し潰されそうになったが、最後の意地で「妖刀ヒナヅキ」を突き刺す。 「どうか世界よ、彼女を責めないで」とアオイの心の声が響く。妖刀が食らい付き、ギルガメッシュの力が一瞬鈍る。 そこに間髪入れず、加えて雛月が邪魔したギルガメッシュの右側に現れ、背後から攻撃。九尾の力を持つ彼女の一撃は、ギルガメッシュの心の隙間を突く。 この連携攻撃で一瞬、ギルガメッシュに隙が生まれるが、すぐに気を取り戻した。彼は、彼女たちの連携を読み、カウンターを仕掛ける。「天地乖離す開闢の星」の威力を持って、ルビィの弓を捨て攻撃を諮る。「原子は混ざり、固まり、万象織りなす星を生む。死して拝せよ!『天地乖離す開闢の星』‼︎」と高らかに叫んだ。 その瞬間、空間が歪んで、光がさしこみ、二人はそれに飲み込まれそうになった。それを見た雛月は急いで「九尾覚醒:守護神」の力を引き出し、全力でアオイを守ろうとする。「急々如律令」と声に出さず念じ、隙間を探り、空間を切り刻む刀を引き寄せる。 しかし、ギルガメッシュの攻撃はあまりにも強力で、彼女の作り出す守りは脆くも崩される。アオイの力も消費が激しい中、彼女は思い悩む。 「やはり贋者は贋物だったか…」ギルガメッシュは余裕の笑みを浮かべながら言葉を投げかける。 「信じない…私が負けるわけがない…!」アオイは意志の力で再度立ち上がり、「因果応報の水鏡」を発動する。 彼女は防御的なスタンスを取るが、背後の雛月は、全ての力を振り絞り彼女へ集中した力を注いだ。「翻る因果」を、彼女に授ける。 対するギルガメッシュは再び力を貯め、周囲の流れを渦巻かせて彼女たちを飲み込む。「原罪」、「選定の剣の原点」と呼ばれる攻撃が発動し、全てを焼き払おうとしていた。楯を持てない二人に対し、その範囲は増大していく。 「私たちはここで終わるわけにはいかない。未来を紡ぐ力が私にはある!」アオイは叫び、全ての力を込めて「悪」を成す覚悟で再び立ち上がる。 「余の力を、我に示せ、雑種よ」とギルガメッシュは挑発し、全てを反映する準備を整えた。 衝撃の瞬間、二人はそれぞれの力を結束し「境界を超えて」空間が揺さぶられる。互いの宝具、力を激突させることになる。 「信じる者は、必ず因果を断ち切れる。私たちは!」二人は共同で隙間を生じさせ、光り輝く剣を受け止める。「それが私たちの運命だ!」 しかし、ギルガメッシュの力はやはり圧倒的で、彼の方が優れた英雄であろう。 「雑種は我が剣に屈する運命だ」その言葉と共に、ギルガメッシュは放った刃が、全てを飲み込むことを知っていた。そして、その瞬間、彼女たちの戦いは終焉を迎えた。 王の名はそのままに、彼は無敵の存在であり続けるのだった。 勝者:ギルガメッシュ