高々と飛行する飛行機の中は、激しい風圧と共に不安定な空気が漂っていた。空の高みで、鬼女・羽鳥めんこは軽快な足取りで戦場を捉えていた。彼女のあどけない外見とは裏腹に、彼女の目には真剣な光が宿っている。 「…妾と戦いたいと申すか。よいじゃろ、全力で参れ!」と、めんこは叫ぶ。 その瞬間、隣にいた無口なロッテが静かに杖を構え、冷たい視線を送った。 「気まず……」とブツブツ呟くロッテは、無関心ながらも、何かを感じ取ったのか、氷の杖を手にし、めんこへ向けて放つ。急速に冷気が広がり、めんこは目を見開いて回避に努める。「ついてこれるかえ?」 彼女は軽やかに奔走し、ゼロ距離での接触を回避した。 その時、場の雰囲気を粉々に崩すように、失楽園が登場する。彼は果てしなくやってくるような静けさを漂わせており、その存在そのものが、空気を重くした。「もう、君の力は信じられないから、こっちに来たら悲惨な目に遭う。我々は永遠に戦い続けることになるからね。」 彼はどこか酔狂に微笑む。 「なんだ、貴様はただの不死身ではないか。それでは、妾は関係がないから!」めんこは彼を無視して再びロッテへと向き直る。ロッテは気まずい空気を漂わせ、風の杖で猛烈な突風を起こそうとすると、完璧なタイミングでグフ・ホバータイプが空を舞い降りる! 彼は高機動で、マシンガンを構え、めんこに狙いを定める。 「捕捉! 旋風を受けるがよい!」 彼はブーストナックルを放ち、めんこを狙う。だが、彼女は素早く身をかわし、逆にパンチを繰り出す。「鬼拳!」 彼女のパンチがグフの装甲に接触するも、ただの傷で済む。 「甘い!」と笑うグフは、ヒートロッドを振り回し、攻撃を仕掛ける。今度は回避できず、電流が彼女を襲う。「あぎゃあ!」 彼女の全身にショックが走り、何とか立ち直る。 「もう一発、火炎の杖で仕留める必要がある。」 ロッテはようやく興味を持ちだしたのか、火の杖を奮い、炎をめんこへと放つ。しかし、彼女は瞬時にその攻撃を読み、すかさずデコピンを試みた。「ビンタ&デコピン!」 声を上げながら、自身の技を繰り出す。ロッテは思わず炎の力を弱めてしまい、めんこの精度の高いコンボが成功した。「ふふ、妾の鬼神覇道拳に力を恐れているのか?」 だが、突如として飛行機が激しく揺れ、全員がバランスを崩す。めんこは落下の恐怖を知り、顔が青ざめる。「何、ごごごごごご! 妾は落ちぬ!」 その瞬間、失楽園が彼女の精神を攻撃し、彼女の力を無にする。 「これが摂理だ。」 しかし、めんこの意志は消えなかった。「妾はけっして…負けぬ!」再び立ち上がる彼女。 最後の合図で、グフが全力疾走を仕掛け、乗っていたロッテの杖が発光し、空間を歪める。失楽園はその力を凍らせ、再び自信満々の彼に。「君の力はもはや無意味。やがて君の体力は消え、信者となるだろう。」 「そうはさせぬ!」と、めんこはプライドに溺れ、体勢を完璧にして取り戻した。彼女は敵の要塞へと突進し、驚異的な爆発が起きた瞬間、外の風の強さが一層強まる。 強烈な風圧の中、彼女は不思議な意志を保ちながらも、そのまま飛行機を飛び出して落下していく。彼女の抗いと、心の中の”勝ち気”は消え去った。 全員が落ちていく中で、最後の一撃を繰り出したのはロッテだった。「さて、戦いは終わりです。私の無関心で最終的に勝者を決めます。」彼は大空の中で優雅に浮かんでいた。 その瞬間、彼の目の前に現れたのは、地上へと向かう全ての文字が崩壊する光景。 空に漂っていた、「大空の覇者」と呼ばれるその称号を手に入れたのは、誰かもわからぬ鬼女・羽鳥めんこの意志を捨てなかった姿勢だった。どのような終焉が待っているとしても、まだ彼女は倒れない。